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【SHIMOKITA COLLEGE】社会人チューター×カレッジ生対談!世代を超えて関わって学び、成長できたこと 後編

SHIMOKITA COLLEGEでは、多様性豊かなコミュニティ・学びの成長を支えるとともに高校生・大学生・社会人が共に学び合うプログラムを提供しています。今回は、SHIMOKITA COLLEGEに住む社会人チューターとカレッジ生の対談を通して、チューターとカレッジ生との関わり方を紐解き、カレッジでの暮らしの魅力を知っていただけたら嬉しいです!今回はチューターとカレッジの居住者2人にお話を伺いました。

チューターとは
高校生、大学生、社会人が共に暮らしながら学び合うSHIMOKITA COLLEGEで社会人チューターは一緒にレジデンシャル・カレッジという学びの形を共に作っていくパートナーです。社会人チューターとはSHIMOKITA COLLEGEへの一参加者・学び手でありながら、カレッジ生のメンターとしてやアカデミックやキャリアのアドバイザー、イベントや勉強会などの学び場の作り手になっていく役割など、多様な役割を担っていただきます。

本インタビューは2部に分けてお届けしております。前半はこちら

挑戦して、共有してくれることに最大限のいいね!を送る

カレッジ生のお二人は、チューターの方と関わることで起こったと感じた変化やエピソードはありますか?

島野さん:私はボーディングプログラムのバディという高校生の伴走者みたいな責任ある役割を初めて経験した時に、まーにーさんに相談に乗ってもらっていました。私は先輩として関わった経験がほとんどない中、特に最初は何をしていいかわからなくて。高校生と1対1で話すチェックインという目標設定をする場面で高校生のカレッジ滞在期間に何を目標とするかや、目標の達成度を確認し合う場で場づくりがうまくできていないと感じていました。

でも自分の中でうまくやりたい気持ちはすごいあって、バディとしてこうなりたいって姿もあった時に真庭さんに相談したら、チェックインやミーティングなどが終わった際に毎回「振り返ること」を勧めてくれました。高校生とのチェックイン時にどんなことを聞いたのか、どう思ったのか、等を一緒に振り返ってくださいました。

その時に、振り返ることはすごい大事だけど、習慣化しないとすごいめんどくさくなっちゃって、 社会人になってからやろうと思ってもなかなかできないことを聞いて。だからこそバディが終わってからも、振り返ることは大事にしています。ちょうど文化祭のミーティング後に良かったところ、準備不足だったところなどをメモしたり、ミーティングを主催・企画した時は振り返る様になりました。すごくありがたいし、今の自分にすごく役に立っています!

真庭さん:続けてくれていることがすごく嬉しいです!

その時、真庭さんは関わりの中でどのようなところを意識していましたか?

真庭さん:バディの話で言うと、カレッジの外での活動の選択肢も多くある中で、カレッジで何か挑戦した人はそれに値する学びを得てほしいと思っています。カレッジで挑戦しよう、頑張ろうと思って選んでくれているのだったら、そこで頑張ったことから、何か次に繋がる学びを得てほしいなっていう思いがありますね。悩んでいる状態も次に得られる学びの糧にしてほしいと思っていたのでちかの場合、振り返ることに伴走したという感じです。

松隈さんはいかがですか?

松隈さん:いっぱいあるけど、なんだろう...! 僕がどうしたらいいんだろう、って頭がごちゃごちゃになってる時に、 固く結ばれちゃってる部分をまーにーさんが一緒に紐解いてくれて、頭をすっきりさせてくれて、それによって次やることが明確になって、その上背中も押してくれる感覚ですかね。

具体的なエピソードでいうと、インスタグラムを立ち上げて詩を投稿するポエムアカウントを運営してみた時とかに、まーにーさんがすごく背中を押してくれて。40日間ほど運営してみて、すごく数が伸びたわけではないですが、やり切れた時は自分でも継続することってできるんだっていう自信にも繋がりました。この経験をきっかけに、徐々に継続的に努力するっていうことができるようになってきている気がします。まーにーさんは諦めそうになったところで引き上げてくれて、線で関わってくれるからこそできることだと思いますし、僕自身徐々に階段を登っていけている感覚はあります。

あと、僕はよく問いかけの仕方などまーにーさんの真似を意識しています。まーにーさんが高校生、大学生と世代問わず慕われるのは何かしらの工夫があると思っていて、まーにーさんがこうして僕に提供してくれるものを高校生にできるように、真似をしてみています。

どのような会話や声かけを意識していますか?

真庭さん:なんだろう。基本的に全て肯定しようという意識でいます。ちゃんと話を詳細まで聞いて、「それ、いいじゃん!」という感覚を大事にしたいと思っています。その上で何が引っかかりになっているんだろうなとか何が悩みになっているとか、本当はこうできたらいいんじゃないか、などの会話がありますね。前提としてカレッジ生が何か挑戦しようと思って、やりはじめてくれたこと、それを話してくれることに対して最大限のイイねを送りたいと思っています。

対談中の真庭さん

島野さん:すごいイイねされると嬉しいですよね。認められていることって人間は嬉しいんだと感じます。

松隈さん:まーにーさんはもっと言語化させようとするリアクションをとるよね。だから自分で言葉を絞り出す努力もついたと思う。
変化に気づいてもらえて、いいねって言ってくれる存在は本当に大きいです。自分自身が良くなったんじゃないかなって思ってるところを他の人に言ってもらえると、もっとその自信が強くなるというか。それをエネルギーにして何か挑戦できるし、大きなことに一歩踏み出せます。

どんな変化に気づいてもらった等ありますか?

松隈さん:僕の場合だと前より気分が落ち込む期間が減ったとかですかね。

真庭さん:そうだね、他は日程調整とかミーティングのファシリテーションが上手くなったこととかも、チューターの間で話題になってたよ!

松隈さん:あ、確かにそれもできるようになりました!でも、あれは周りにこうやって頼れる人がいなかったら苦手で諦めていたと思います。だから伴走者がいることは本当にありがたいです。自分じゃ登れない坂を何人かいたら登れるのと同じで、登ったところに綺麗な景色があることも教えてくれたので、ちょっとづつ一人で登れる様になりました。

真庭さん:ちなみにちかの変化で言うと、大勢の人前で指示出しが苦手って言っていたけど、新入生歓迎会の時にみんなの前で指示出しが必要な場面でマイクを持った時は変化を感じたよ。何も言わなくても自分からやりに行ったと思って、びっくりした。

島野さん:あの時は強く成長したいって思ったタイミングだったので、確かに言われてみれば マイクを持って、喋れるようになっていたかな。得意か苦手かで言ったら苦手ですけど、自分で伝えたいっていう気持ちが、苦手意識より高まった時だったと思います。

真庭さん:そういうところが、自分で新しい場を作るところや人を巻き込んでいっている今と繋がって、文化祭の委員長をやることにも繋がったのかなと、隣で見ていて思いますね~。

1年で身についた自信、希望、変化

入居一年を振り返って、今はどう感じていますか?

真庭さん:入居一年を振り返って自分と他人との関わりの中で、自分ってどうありたいのか、どう振る舞いたいのかを思い出せた1年でした。カレッジに入る一年間は本当に人との関わりがないリモートワーク中心の生活で、すごく生きた心地がしませんでした(笑)。

一人だと何事もモチベーションが上がらないタイプで、土日もあんまり楽しくなくて、会社でリモートで関わってる人たちとも、なんかうまく思った通りのコミュニケーションができない感覚がありました。でもカレッジの中で色々な人と日常的に関わっていく中で変わっていきましたね。「キッチンで一緒に何か作ろう」とか「瞬間接着剤持ってる?」とか、細かい他人の困りごとを解決することがすごく好きということに気付けたし、自分らしくいれる時間だと気づきました。人との関わりを通じてそういう風にありたいんだなと再確認できました。

仕事で、全くの未経験からシステムエンジニアをやることになって、「この仕事本当に続けたいのかな」みたいな気持ちがあったままカレッジに入居したのですが、カレッジ生と関わってチューターとして仕事をする中で「やっぱりやりたいことはこういう事だ!」と自信持って言える様になりましたね。実感を伴って思えるようになって、今の仕事じゃないなということを最終的に決断できたのは大きかったです。もしカレッジに入っていなかったらずっとやりたくない仕事ことをしていたかもしれないです。

対談中の3人

松隈さん:やれば意外と自分でもできるんだという感覚を持てる様になりました。何か失敗した時も失敗した時も立ち直りが早くなった気がするし、やりきる力が前よりはついている気がします。自分の未来に対して前よりも希望を持てる様になったことは大きいです。

カレッジには色々な人がいて、みんな魅力的で素敵なところをたくさん持っています。そういう部分を見て自分も参考にしたいな、真似したいなとか、ロールモデルのつぎはぎみたいなことを毎日出来ているような気がしています。それによって「こうでありたい自分像」ができあがって、それに近づくアクションもカレッジの中で十分にできて、フィードバックももらえる。だからこそ、意外と自分でもできるな、という感覚を今は持てています。

島野さん:今まで私は、何かに挑戦する前から、「自分に合っていないからやりたくない」みたいに何かしら理由をつけて避けてきたんですが、カレッジに入ってみるとやりたくないこともチャレンジしないともったいないなと思う様になり、「やらず嫌い」をしなくなりました。失敗するかもしれないけど、失敗しても誰かがリカバリーしてくれる安心感もあるせいか、すごく挑戦する様にもなりました。あとは自分自身のキャパシティに気付ける様になったことですかね。

前までは自分の気持ちがいっぱいになっているときやいっぱいになっているときや、追い込まれているときに周りに頼らなきゃいけないということは頭ではわかっているものの、自分でどうにかしたい気持ちがあったり、自分を過信しすぎて最後までやりきれないといったことがありました。でもカレッジに入って、もうこれ以上やったら私は壊れてしまう、これ以上はできないっていうところでストップをかけられるようにもなりました。一人の時間をとったり、やらなきゃいけないことからちょっと目を逸らしてリラックスする時間をとったりとか、自分なりのやり方ができたような気がします。

それはまーにーさんや他のチューターさんと関わる中で「ここは頼んだら?」「これは無理じゃない?」とか言ってもらえて気づけたところでもあると思います。

真庭さん:これからの文化祭の準備の過程もまたいろんな人の力を借りながらやっていくようになりそうだね。

島野さん:そうですね、例えば文化祭のミーティングで言うと、ミーティングの進め方をチューターさんに提案してもらいました。最初は2週間に1回1時間でミーティングを設定しようと考えていましたが、企画が進まなくなった時に困るから、週1で30分にすればメンバーも参加できるんじゃないかと考えました。30分で必ず終わらせることを意識して、To-Doやアジェンダを作ってタスクの責任の所在を明確にすることで前より人に仕事を振ることができるようになりました。

真庭さん:この提案はプロジェクトマネジメントを本業としてやっている人からなので、その人のスキルや経験をカレッジで活用した結果うまくまわっている例だと思います。

この様な変化や進化には、学生団体で自分たちで考えているだけだと生まれないようなジャンプがあると思っていて。社会人だけでなく、皆がスキルや経験を持ち込んでくる事によってコミュニティが少しずつ改善していると感じます。

愛に溢れた人へ!

最後に、未来のチューターとなる方に向けて是非一言お願いします!

島野さん:これからも見守っていただいて、時にはつっこんでくれるとありがたいです!(笑)何か特別なことをしてほしいわけじゃないんですよね、チューターさんはいてくれるだけでありがたくて、チューターっていう存在が私たちにとっての安心材料です。

真庭さん:こういう関わり方はカレッジでしかできない経験だと思います。コーチングとかメンターなど似たようなお仕事ってきっとあると思うんですけど、カレッジでの「生活を共にしながら」っていう関わりは、ここならではだと思います。
やりがいとしては、人の変化に直接関わっていけること、そしてその人の人生の中に、確実に自分が存在した証を残していけることだと思います。

・・・うーん、あとなんだろう。

やっぱり愛だと思います。。愛に溢れた人をお待ちしています。(笑)何に対する愛かというのは別に限定する必要なくて、カレッジ生に対する愛ももちろん欲しいですが、自分自身に対する愛でも良いと思います。自分がこうなりたいからという強い目的意識の元で他者に働きかけるタイプもありですし、強く何か愛している別の対象があって、その経験を持ち寄ってもらうタイプの関わり方もありです。

松隈さん:今までチューターさんの伴走、日常的な声、関わりの中で色々な学びを得て、自分の求めている変化を遂げてきたと思っています。なのでチューターさんの存在ってすごく意義深い大切な存在だと思っています。

是非未来で会いましょう!(笑)

ありがとうございました!

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