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【SHIMOKITA COLLEGE】忙しい人にこそおすすめ!ふとした対話が自分の新たな興味関心を育てる時間に

SHIMOKITA COLLEGEでは、多様性豊かなコミュニティ・学びの成長を支えるとともに高校生・大学生・社会人が共に学び合うプログラムを提供しています。今回は、SHIMOKITA COLLEGEに住む西川真由さんのインタビューを通してチューターとして、カレッジ生としての生活や学び、カレッジでの経験を知っていただけたら嬉しいです!

チューターとは
高校生、大学生、社会人が共に暮らしながら学び合うSHIMOKITA COLLEGEで社会人チューターは一緒にレジデンシャル・カレッジという学びの形を共に作っていくパートナーです。社会人チューターとはSHIMOKITA COLLEGEへの一参加者・学び手でありながら、カレッジ生のメンターとしてやアカデミックやキャリアのアドバイザー、イベントや勉強会などの学び場の作り手になっていく役割など、多様な役割を担っていただきます。

まずは自己紹介をお願いします!

西川真由(にしかわ まゆ)と申します。

西川さん:現在社会人2年目で、普段は人材系の会社で働いていて、カレッジには2022年3月にチューターとして入居しました。

普段カレッジでは自分の興味関心領域を中心に、プログラム分科会、広報・クリエイティブ分科会、卒業アルバム・卒業ムービーの実行委員などに関わっています。特にカレッジではキャリアコンパスカフェというキャリアについて気軽に知って考えてみるセミナー・交流会の企画や、知人を呼んでのお茶セミナー、みんなでそれぞれニッチな国の話をする旅行セミナーなど、人を呼んだり集めたりして色々企画開催したりしています!

普段はどんな生活を送っていますか?

西川さん:基本平日は仕事で忙しいのですが、朝食・夕食の時間や夜、土日にカレッジ生と話したり、何か一緒に取り組んだりしています。どんなに忙しくても人間、食べるときは絶対止まるので(笑)、ちょっとした隙間時間に人と話せるのがいいですね!

最近は共有部にギターが出てきたので、見てたら弾きたくなって。通りすがりの大学生や社会人など、色んな人に教わって毎日10分くらい寝る前に弾いてみています。気軽に新しいことに取り組めて、さらにそれを深めるきっかけをくれる人がいるのはありがたいですよね。

あとはヨガとか、クラブクッキングという部活のようなサークルのようなものにも参加しています。クラブクッキングは、ふと一緒に料理をした人たちと話してて「何か定期的に面白いことやろうよ!」という話からやっている定期料理会で、世界の様々な国をテーマにした料理や、みんなで一からキムチを作ってみる実験会などもやってみたりしました。こういうアイディアの種も、異なる興味関心を持つ人と話したり関わる中だからこそできることだと思います。

西川さんが所属するクラブクッキングでの1枚

入居理由を教えてください!

西川さん:もともと学生時代にHLABサマースクールの運営委員を経験していたので、カレッジの存在はなんとなく知っていました。とはいえHLABから離れていた時に、運営委員時代の時の友達が「カレッジに来てみる?」とカレッジに行くきっかけを作ってくれて。来てみたら「私が今求めてるのはこれだ!」となったのがきっかけです。社会人1年目の時は忙しさとコロナ禍の閉塞感もあり、自分の会社と家の往復がメインになっていたので、視野が狭まって固まりかけている感覚に少し焦りもありました。自分の仕事に関しては語れるけど、それ以外のことに関して広げ深めることが、時間的にも精神的な余裕としてもできていない時期だったのもあったんですよね。

そんな時にカレッジに行って、たまたまいた居住者と話した際、普段だったらあまり話さない、発展途上国の支援が一方的に文化や価値観を押し付けてしまい、歪みが生じる危険性があるよね、みたいな話をして。こういう一歩思考が深まる感覚がすごく久しぶりで...! 「あ、こういう視野を広め深める話とかってすごく人生の中で大事なんだよな」「こういうテーマを考える機会がある空間って私に必要だな」とすごく感じました。で、どうせ住むなら受け身になるよりも、その場をより良くしながら住むチューターという立場で住めたらもっと楽しいしやりがいがある、そんな感覚でチューターとして応募しました。

捉え方を変えるだけで楽しくなれるなら、視点の転換のきっかけ作りを

なぜ、視野を広め深めることが大事だと思ったのですか?

西川さん:これは就活の時に自分の人生を振り返った時に出てきたテーマなんですが、私は誰かが前向きになれるきっかけ作りができる人になりたい、というのが自分の中でなんとなくあって。その原体験は学生時代を南アフリカで過ごした経験にあります。

親の仕事の都合で高校時代を南アフリカのヨハネスブルグという場所で過ごしたのですが、10m歩いたら3回強盗に遭うと言われるくらい治安も悪いし、汚職だらけで警察も信用できないし、ネガティブなところに目を向ければひたすらダメなところが溢れ出てくるような環境で。でも、この国にも日本にはない美しい自然やおいしい食べ物、からっとした過ごしやすい天気とか、ちょっと切り取るところや捉え方を変えるだけで見えてくる良さがたくさんあったんですよね。

それは、人も同じだと感じて。人も自分の弱みや嫌なところって見えやすいけど、捉え方を変えるだけでそれが強みになったりすることを、色んな人に出会う中で感じていました。だからこそ、自分も他人も自信もってお互いに「いいね!」と言い合いながら、前向きな一歩を踏み出せるような環境がすごく大事だと感じました。だって文句言ったって変わらないし、その時間を楽しく過ごした方が後から振り返っても圧倒的に良い時間になると思ったので...!

だからこそ、ちょっと捉え方を変えるだけで楽しくなれるなら、自分なりの良さをみつける物差しみたいなものを見つけるきっかけ作りや、新たなものさしを相手にそっと渡せる人間になれたらいいな、となんとなく思っていたんです。

大学時代にHLABサマースクールの実行委員をやったのはその想いを当時は漠然としながら持っていたからで、だからこそカレッジでも、一見知らないことや敬遠しているものについて考える機会を作ることが増えたらいいな、と様々企画しています。まあ普通に私が知りたかったり話したかったりすることを中心に企画したりもしてるんですけどね!(笑)

西川さん企画したキャリアコンパスカフェでの一枚

意外と両立できちゃうことへの驚き

入居当初の悩みや考えていたことはありますか?

西川さん:私は仕事とカレッジでの活動を両立できるかについて一番悩みました。本業も忙しいのに本当にチューターができる余裕があるのか、中途半端な関わりでみんなに迷惑をかけるんじゃないか、そう感じて「実際どうですか?」と住んでいる人に聞かせてもらう機会を何度かつくったりもしていました。

正直両立できるか、に関しては最後まで不安は拭えませんでしたが、入った後にだめなら調整したらいいよ、と言ってもらったこともあり、一旦飛び込んでみようと思い、えいや!と応募しちゃいました(笑) 今思えばなんだかんだ両立できていますし、両立がしんどい時は周りに「今無理〜!」って言える安心感があるのも、私としてはとてもありがたいです。

あとは他の人と同じ時間は取れなかったとしても、限られた時間の中で何ができるかを考え、自分なりの関わり方ができれば良いのかなとも思っています。ちなみに私は、意外と忙しい人にこそカレッジという空間は合っていると思っていて。それは、社会人になると土日がゆっくりできる唯一の時間になりやすく、普通なら自分で予定を立ててどこかに出かけない限り世界が広がらないと思うのですが、カレッジではふと共有部に出てくるだけで広がっていく世界があるところが本当にいいなって思います。自分と関わる人の幅とかテーマを広げたい人には結構適している環境だと思っていますね。

思い立ったが吉日、機会は生物!

何かチューターとして、カレッジ生として意識していることはありますか?

西川さん:チューターの立場ってメンターみたいな形で何かをサポートするとか、支援する役目でもあると思っているので、相手が見えてない部分とかをできる限り見つけて場にあげてみるとか、相手が何かに向かってやりたい時に、どういう道筋を描いたらできるのかを、私の経験の引き出しから話すことでサポートしたりもしています。とはいえカレッジではピアメンターシップといって、お互いから学び合うフラットな関係性をすごく大事にしているからこそ、基本的に相手の視点を尊重しつつ、相手が見えるところからは出てこないところを補うように、違う物事の見方の問いを投げかけたりするようにしていますかね。答えを出すよりかは問いを投げかけたり、相手が見えてなさそうなものを場に提起してみる感覚です。

カレッジ生としては、やりたいと思ったらやる、思い立ったが吉日ということは割と意識していました。一見住む期間が長く感じるのと、生活だからこそずっと続く空間にも思えたりしますが、この環境とか機会が当たり前じゃないこと、特に機会は生物だと思いながら過ごしていました。

その時、その場にいるその人たちと、その空間だからこそできることがあることを忘れないように。だからこそ、いろんなイベントや企画を思い立ったらすぐにスケジュール調整して、人を巻き込んで企画していました(笑) すごい数の企画数になってしまったけど、喜んでくれた人も結構いたので嬉しかったです。私もその機会によって得られた学びがたくさんあったので、やってよかったなと思っています。

多様な関心の絡み合いから生み出される新たなアイデア

1年を振り返って、どのような一年でしたか?

西川さん:1年振り返って、すごく濃くて鮮やかな良い一年だったと感じています。人のアイデアや機会に乗ってみることで新しい感覚や視点、考えとの出会いも多数ありましたし、自分じゃたどり着けない場所に物理的にも精神的にもたくさん連れて行ってもらった感覚がありますかね。

中でも何が良かったかと言うと、入居理由であった「自分が関わる人やテーマの幅を広げ、そこに対する思考や理解を深める」ということが本当にできたことと感じたことが大きいです。カレッジに来てくださった人の例でいうと、例えば映画のディレクターさんの話を聞かせてもらった時に映画界の業界の構造だったり、どんなことを考えているのか、カンヌ国際映画祭ではどういう基準で評価されてるのかなどか等、一見人材とは関係ないかと思いつつ興味のまま聞いてみると、ストーリー性が人の心を動かすというところで、自分の仕事と通ずるものもありました。

カレッジには様々な趣味・興味関心を持っている人たちがいて、セミナーやイベントからふとした会話まで、色々なテーマに触れて考える機会がたくさんあったからこそ「私の本業だったらどうなんだろう?」という繋がりも学びですし、「こういう世界があるんだ!」と視野が広がった感覚もありました。

あとは人と会話する時、前よりも共感できるところが増えたり、話の引き出しが増えていたりするのも嬉しく感じています。特に社会人になると、会社の肩書きを持って人と接するみたいな機会が多くなるから、本音を聞くとか、普段思っていることとかを聞く機会は作りに行かないとなかなかなかったり、フラットに関われる機会に限界がある気もするんですが、カレッジではフラットに関わるからこそ見えてくる本音や相手の視点を直に見れると、相手に対する想像力も膨らむし、その結果良い協働の仕方が見えてきたりするのも良いところかなと思ったりもします。

あとは、自分の仕事ではなかなか作れない、もう一つの強みの軸ができたことも良かったポイントです。例えば、私はもともとクリエイティブ系に興味があり好きだったものの、自分の仕事にできるほどの専門性もなく、あまり関わる機会がなくて。そんな中カレッジで分科会の活動やイベントに参加することで、経験を積みながら細い線だったのが少し太めの線になったような、自分の軸として少しずつ確立されてきた感覚になっていきました。今はデザイン思考系の大学院進学とかに興味を持ち始めて動き出しているのですが、カレッジに住んでなかったら実行に移すほど意思として固まっていなかった気がします。

今後こんな人がきて欲しいなどメッセージをお願いします!

西川さん:私は忙しさで入居を悩んでいたので、特にそんな人に何かを伝えたいですね!私の経験から言えることは、忙しくても想いがあればできるよ、ということです。チューターとしての関わりでいうと、自分の作った機会とか投げた問いによって人がポジティブに変化していく過程とか前向きな一歩を踏み出す様子を間近で見れることは本当に貴重な経験ですし、何より普通に住むよりももっと濃く関わり、全体を見て動かすダイナミックな体験も自分次第でできることは醍醐味だと感じています!

なので迷っている人は是非、まずは飛び込んでから考えてみてください!(笑) この機会を自分なりにフィットさせることは意外とできると思うので...!
ご応募、お待ちしています!

カレッジチューターのみなさんの写真

ありがとうございました!

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現在SHIMOKITA COLLEGEでは大学生・社会人を対象としたプログラムと高校生を対象としたプログラムなる参加者を募集しています。参加者はSHIMOKITA COLLEGEで暮らす高校生・大学生・社会人のカレッジ生とともに過ごすことで進路についての気づきやリーダーシップを養います。募集に伴い、説明会や内覧会も実施しておりますので、詳細は、こちらをご覧ください。


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