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Humans of HLAB vol.18 Ryugo Shimamura

あなたの「今」はどんなストーリーでできている?
Humans of HLABは、HLABの最大の魅力である「人」に焦点を当て、彼らが今大事にしている価値観やそれにまつわるストーリーを写真と共に発信していくプラットフォームです。Humans of New YorkというBrandon Stanton氏のプロジェクトをベースとし、インタビュアーの話を彼ら自身の語り方そのままにまとめ紹介していきます。

What makes you ‘who you are’ right now?
Humans of HLAB is a platform where it focuses on ‘people’ within the HLAB community to share their unique stories and perspectives - especially on what makes them who they are right now. The stories posted are based on the project, ‘Humans of New York’, which Brandon Stanton shares quotes and short stories from his interviewees in their tone of speaking, along with their portraits.

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「1知れば “know what?”だけど、100知れば他の知識に応用できる “know-how” になる。」
“A knowledge becomes an expertise when known until the deepest end, and that’s what I prefer.”

高2の時に模擬国連をやっていた時、ジェンダー平等についての会議があって。ここで構造主義の話が出て来たんです。二項対立というものは存在しなくて、全てはグラデーションの中にあるもので。グラデーションがあっていいものだって。大量に本を読み漁っていくうちに何となくこの思想が何を言いたいのかわかるようになってきて。あ、なるほど、と。結局ジェンダーが言いたいことって構造的にみんな平等だということだって。恐らく本質を掴めたことで、ジェンダー以外のコンテキストにも当てはめられるようになったんです。

例えば、自分の素顔の流動性を受け入れられるようになったというか。昔、自分の表層と核となる部分の乖離に悩んでいた時期があって。模擬国連をやっていた時期に、その性質上リーダーにならなければいけなくて、そのためにはoutgoingにならなければいけなくて。自分は結構シャイでじっと考えることも多かったので、ある種の仮面みたいにoutgoingに振る舞ってた時期があったんです。それで精神的に参っちゃった時もあったんですけど、その時HLABのハウスの子がかけてくれた言葉とか、哲学、ジェンダーを学んだことによって、素顔と仮面の間のグラデーションを素直に受け入れられるようになって。変わることに対して違和感がなくなったというか、自分が流動的なものだって認められるようになったんです。その時HLABのハウスの子がかけてくれた言葉も、「りゅうごが立派なりゅうごでなくても、りゅうごでいるだけで良いんだよ」っていう言葉だったんですけど、言葉のチョイスも、その人自身も、その人の核の方にさしていくと、想像してたよりはるかに深くて引きずり込まれる感じで。人間深いなって、思わせられました。

だから新たな発見ができるとかも、100人の友達からではなく、心の距離が近い、1人の友達と定期的に会うことによって得られるものだと思ってて。つまり心の距離の近さなんですけど、互いに尊敬して、興味を持ってるっていう双方向性は自分にとってすごく大事で、そういう人から一番刺激を得られる。例えば、ある種社会的な規範からは逆らうようなことでも、きちんとその理由を言語化して、その道に進んでるとか。自分頑張らなきゃ、って自分をモチベートしてくれます。

ー Ryugo Shimamura(HLAB 2020 CEO, HLAB TOKYO 2019 EC, HLAB TOKYO 2017 High School Participant)
*EC = Executive Committee

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