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Humans of HLAB vol.20 Fumika Fukumizu

あなたの「今」はどんなストーリーでできている?
Humans of HLABは、HLABの最大の魅力である「人」に焦点を当て、彼らが今大事にしている価値観やそれにまつわるストーリーを写真と共に発信していくプラットフォームです。Humans of New YorkというBrandon Stanton氏のプロジェクトをベースとし、インタビュアーの話を彼ら自身の語り方そのままにまとめ紹介していきます。

What makes you ‘who you are’ right now?
Humans of HLAB is a platform where it focuses on ‘people’ within the HLAB community to share their unique stories and perspectives - especially on what makes them who they are right now. The stories posted are based on the project, ‘Humans of New York’, which Brandon Stanton shares quotes and short stories from his interviewees in their tone of speaking, along with their portraits.

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「知らないってだけで ‘uncontrollable’ になるってことが歯痒いんだよね」
“Just being ignorant can sometimes make things uncontrollable, you know…!”

最近自分の中でHOTなのが、女性の体と権利。FemTechっていう言葉も最近できてるんだけど、女性の体とかを自分でコントロールできるようにするっていうのにすごい関心があるの。例えば、生理前の不安定な時期とかを低容量ピルで和らげることもできるんだけど、情報がないことで「辛い」状態を普通として捉えてるのが問題だと思ってて。そもそも嫌とか辛いことに対して麻痺しちゃってるのね。知らないってだけでその人自身はuncontrollableだとも思ってなくて、考えたことすらない。こういうタブー化されてる話題をみんなで考えるためにも、個人的なことだしって感じるものを、もっとみんなに知って欲しいって最近思ってる。重く社会問題とかって捉えなくていいから、「個人的なことは社会的なこと」って言うように、「私の話」として生理とか妊活の話とか、話せるようなコミュニティを作りたいなって。

この興味関心の原点を強く思い出したきっかけは、今年の国際女性デーがたまたま私の母親の誕生日と同じだったことで。私のお母さんって働いてるんだけど、自分の中ですごく大きい体験だったのが、高校入学の時。それまで国立だったのが、ぽーんって私立に行かせてもらったら、周りの友達がすごく恵まれてる子が多かったのね。私立だし学費も高かったから、お母さんは早くから起きてお弁当作って仕事に行って、19時頃に帰って家事もして、みたいな生活をずっとしてて。そんな母親のことはすっごく尊敬してるんだけど、自分のために何回も転職してまで通わせてもらったからこそ、自分には責任があると思ってる。おかげで良い教育を受けさせてもらったし、女子校っていうジェンダーフラットな環境にたまたま入って。性別関係なく、「私が何かをやるのは私がやりたいから」って思える環境にいれたこととか、すごく恵まれてるなって思って。「これが当たり前じゃない」って痛感するからこそ、この環境にいれた人はそれだけですごく責任があって、責任持って社会に還元しなきゃいけないって思うんだよね。

もちろん、高校では自分ではどうしようもない家庭環境の差にやるせなくなったりとか、逆に「なんでこんなに恵まれてるのにもっとそれを生かそうとしないんだろう?」って、勝手に怒ったりして、苦しくなる時もあった。でも今では、親が頑張って頑張って初めてそういう環境に行かせてもらったことで、よりありがたみを実感できたから、すごく良かったなって思える。きっと、始めからこの環境にいたら、自分が恵まれてるなんて思えもしなかっただろうから。差が見えるってことをこれからも大切にしていきたいかな。

ーFumika Fukumizu (HLAB TOKYO 2018 EC, HLAB TOKYO 2017 High School Participant)
*EC = Executive Committee

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