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享楽都市の孤独 20230109

午後3時ごろ外出し近所の整骨院に背骨と骨盤の矯正に向かう。

定休日だった。

今日は成人の日だった。私個人としては成人式には参加していない。尖っていたとか学生時代の友達が一人もいないので肩身が狭いなどの理由ではなく20歳当時は奈良に住んでいたので仙台に帰省する金がなかった。当日は奈良県生駒市を拠点とする喫茶店(一応チェーン店)でバイトをしていた記憶がある。私が誘われなかった飲み会での様子を収めた大量の写真を後日見せられてどれほど楽しい飲み会だったのかを報告されたりするアットホームな職場だった。3か月くらいで辞めた。

気を取り直して楽器屋へ向かう。故障したまま3,4年放置していたEpiphone Wilshire(復刻版)というエレキギターを重い腰を上げて自力で修復する決意を固め、ここ数日ギター内部の状態を調べたり配線方法などを事細かく調べて本格的な修理への準備を進めていた。購入を検討している配線材や各種パーツ(ポッド、ジャック、コンデンサなど)の品番などもスマホにメモして準備万端な状態で脊柱管狭窄症発症以前によく通っていた山野楽器へ向かった。

閉店していた。

巣ごもり需要で楽器をやる人が増えたんじゃないのか、などと考えながらもショックを受けて数十秒程立ち尽くした。

愕然としつつ再度気を取り直し、そこそこ近い場所にあるBIG BOSSへ向かった。移転してからは一度も行ったことがなかったので新鮮な気持ちをもって人通りの多いアーケード街を慎重に歩いた。

店に入れなかった。

帰宅後調べたら聖飢魔Ⅱのギタリストであるルーク篁参謀フェアというイベントをやっていたらしい。中学生の頃に聴いていたデーモン小暮のオールナイトニッポンにほぼレギュラーで出ててトークが上手かったルーク篁。Cats In Bootsというバンドで全米デビューしていた前任ギタリストのジェイル大橋。紅白初出場時には魔界ではなく東京都出身と紹介されていた聖飢魔Ⅱ。2023年に聖飢魔Ⅱ関連情報を色々思い出すとは考えもしなかったが、小・中学生時代は結構好きだったことも思い出した。

ギターなんか辞めてしまえと言われているような気持ちになりLOFTにある島村楽器へ向かう気力はなかった。BIG BOSSの向かいにあるダイソーの工具コーナーに寄ってドライバーとペンチを購入し帰宅。

冷たい雨が降っていた。

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