就職しないメリット・デメリット

メリット
1、 スケジュールを自由に組める
2、 好きな場所にいられる
2、 人間関係を選べる
4、 することを選べる

デメリット
1、 収入が不安定
2、 福利厚生を受けられない
3、 社会的信用がない
4、 仲間が少ない

今回は就職しないメリットとデメリットについて解説します。
メリットとデメリット自体は客観的なものですが、それぞれの解説は僕の経験などの主観も含んだものとなっているので、具体的な事例として参考にしていただけたらと思います。

まずは就職しないメリットから解説していきます。


メリット① スケジュールを自由に組める

就職しないで個人で仕事をすると毎日のスケジュールを自分で決めることができます。

会社員になると決まった時間に出勤して退勤するという風に、どうしても時間に縛られてしまいます。
仕事を頼まれたり残業が発生したりすることもあります。

しかし、個人で仕事をすると、組織のルールや周りの人間に縛られることはありません。
なので、何時から仕事を始めて何時に終わるか、休憩をどのくらい取るか、その他生活リズムを自分の気分や体調に合わせて自分で決めることができます。

また、そもそも長時間仕事をしたくない人は仕事を減らす、仕事をしないという選択肢も取れるので、自分の理想のライフワークバランスを実現しやすいです。

逆に自己管理がしっかりできる人じゃないと怠けて仕事をしなくなってしまう可能性もあります。
しかし、そういう人でも、カフェや貸しスペースで仕事をしたり、仲間と集まって仕事をしたりすることで解決できることがあるので、そこは工夫次第で何とかなります。
なので、個人で仕事していく上で、自分の性質を理解しておくことが重要です。

就職しなければスケジュールをコントロールできるので、趣味や自己投資に時間を多く割くこともできます。
それは単純に幸福度が増すだけでなく、収入アップや新しい収入源の確保につながります。
このような時間的自由によって良い循環を作っていくことができるのです。


メリット② 好きな場所にいられる

カフェや貸しスペースで仕事することを上述したように、就職しないとどこで働くかを自由に決められます。
今ではパソコンとネット環境があればどこでも仕事ができる世の中なので、好きな場所で働くことができます。

もし、在宅ワークを選べば会社に通う必要がないので通勤がなくなります。
通勤しなくても良いということは、ストレス軽減の他にも、その時間を他のことに使えるということにもなってきます。
通勤時間を丸々趣味や勉強に使えれば幸福度の上昇や自分のさらなるスキルアップ、収入アップにつながります。

もちろん、個人での仕事も場所に縛られるものはありますが、現代ではほとんどの仕事がネットと絡めることができます。
なので、そういった仕事を選べば場所は自由ですし、少なくとも会社に毎日通うということはありません。
僕がやっていた農業も、畑仕事は現場でしなければいけませんでしたが、野菜の販売や経理などの仕事はどこにいてもできました。

また、どこで働くかを自由に決められるかということは、単に家やカフェで仕事ができるというだけではありません。
それは、どこで生活するかを自由に決められるということでもあります。
そのため、人の多い都会や郊外に住む必要はなく、自然豊かな地方や海外に住むことも可能になります。

生活の場所はライフスタイルに直結する要素であり、人生に大きな影響を与えます。
好きな場所で仕事ができるということは、好きな場所に住めるということであり、それによって生活の質や人生の幸福度を高めることができるということです。

最近では、パソコン一台で仕事をしながら旅を続けている人もいますよね。
毎日、満員電車に乗って人の多い都会に通勤しなくても、地方の自然豊かな場所や旅先でも仕事ができるというのは、人混みが嫌いな人や旅行好きの人にとってはとても魅力的でしょう。


メリット③ 人間関係を選べる

就職しないと会社の人間関係で悩むことがありません。

人の悩みの九割は人間関係と言われるように、生きていく上で人間関係は避けられません。
会社での人間関係の悩みはとても大きなものですが、個人で働いたとしても必ず誰かと関わるし、お金を払ってくれるのも人間です。

なので、就職しなかったからと言って人間関係から離れることはできません。
しかし、就職せずに個人で仕事をする場合は、一緒に働きたい人と働き、合わない人とは距離を置くという選択を取りやすくなります。

会社に入ると合わない上司や同僚がいたとしても、苦手だから一緒に仕事はしないという選択はなかなかできません。
しかし、個人で仕事をするなら、合わないなと思う人とは提携しなければいいですし、嫌いじゃないけど会うと疲れるという人とは会う回数を減らせばいいのです。
好きな人と仕事をしていれば無駄な飲み会に誘われることもないので、時間を使うこともありません。

このように、ある程度は人間関係をコントロールすることができるので、ストレスはかなり減ります。
会社に入らなくても人間関係は構築していく必要がありますが、その相手を選べるのは組織に属さない利点です。

また、私たちは普段一緒に過ごす人たちの平均の人間になっていくという話がありますが、誰と付き合うかというのは自分の人生を決める大きな要素です。
自分が目標とする人や一緒にいて楽しい人と過ごすことは、自分を成長させ、楽しく生きていく上でとても大事なことです。
そういった意味でも、付き合う相手を選べるというのは就職しない大きなメリットですね。


メリット④ することを選べる

就職をしない生き方を選ぶと、仕事の内容からそもそも仕事をするかどうかまで、すべての裁量が自分にあります。

日々仕事をしていると、今日は仕事したくないなという日もあると思いますが、だからといって会社を休むわけにはいきません。
会社に行っても与えられたタスクをこなすだけで、自分で仕事内容を決められる人は多くないでしょう。
当然やりたくないこともやらなければいけません。

これは企業に就職して企業からお金をもらっているからですよね。
就職しない場合は自力でお金を稼ぐ必要がある代わりに、何をするもしないも自分の自由です。
文章を書きたいならライターで稼げばいいし、野菜を作りたいなら農家になればいいんです。

実際問題、請求書発行や確定申告など、個人で仕事をしていてもやりたくないことはいくらか出てきます。
しかし、外注化してしまうなど、やらなくて済む方法を考えることで、やりたくないことはかなり減らせます。

ここまでは仕事をする前提の話をしてきましたが、そもそも仕事をしない選択もできます。
旅に出てやりたいことが見つかるまでいろんなことを体験してもいいし、好きなことがあるならそれを極めてもいいんです。

何をやってもいいって自由であることの象徴ですよね。
すべてが自己責任だけど最高に自由な生き方。
仕事でも趣味でも、何に時間を使うかを自由に決められることが、就職しない一番のメリットだと思います。


ここまで、就職しないことで得られるメリットである、時間、場所、人間関係、することの4つの自由について説明してきました。
簡単にまとめると、会社に属さなければ、いつ、どこで、誰と、何をするかを自分で決められるということです。

自由であることには責任が付きまとうし、何でも自分で決めなければいけないという大変さがあります。
しかし、それ以上に自分の人生を自分が動かしているという感覚は他のものには代えがたい喜びです。

次に、就職しないことによるデメリットを見ていきましょう。


デメリット① 収入が不安定

一番のデメリットは安定した収入が入ってこないことです。
企業に入れば毎月確実にお金が入ってきますが、個人で働くとなると、バイトするのでなければ、自分の仕事の結果に対してお金が入ってくるので、どうしても収入が不安定になります。

例えば、毎日ブログを書き続けたり、商品を仕入れたりしたからと言って、そのブログが読まれる、その商品が売れるとは限りません。
どんなに時間をかけて仕事をしても、結果に結び付かなければ収入はゼロです。

しかし、うまくビジネスを作ることができれば会社員以上の収入を得ることも可能です。
逆に言えば、収入が不安定なだけであり、収入を大きく伸ばしていくこともできるということです。

重要なのは、ビジネスのつくり方を身に付けて収入源を複数作ることと、作ったビジネスをアップデートしていくことです。

収入源いくつも作ることで、何か一つのビジネスがうまくいかなくなっても他のビジネスでカバーできるため収入が安定します。
また、儲かる方法を見つけてもそれがいつまでも続くとは限りません。
なので、流行や時代の流れに合わせてビジネスの形を変えていくように、常に仕事をアップデートしていくことが大事になります。

今の時代は終身雇用という考え方がなくなり、サラリーマンも副業をして収入源を複数作るべきだと言われています。
会社に勤めているからと言って安定しているわけではないのです。

いつでもゼロから仕事を作れて、それを時代に合わせてアップデートしていける人は、会社から給料をもらっているだけの人よりも安定していると言えるでしょう。


デメリット② 福利厚生を受けられない

個人だと会社員が受けられる福利厚生を受けることができないため、手間と金銭的負担がかかってきます。

会社に入ると給料以外に保険や年金の支払いを会社が一部負担してくれたり、源泉徴収を行ってくれたりするなど、様々なサポートを受けられます。
しかし、個人ではそれらを受けることができないため、年金などを全額自己負担したり、確定申告を提出したりする必要があります。

また、企業年金がない分、個人年金に自分で加入した方が老後の余裕があるなど、自分で将来設計をしていくことも大事です。
こういったことは会社に入っていても勉強しておくべきなので、個人でも会社員でもあまり変わらない部分ではあります。

実際に僕は、確定申告を作成する過程で経理について勉強することで知識が身に付いたし、将来のお金についてもネットやYou Tubeで勉強することで金銭的なハンデをカバーしています。

会社員に比べて個人は、事務と金銭的負担が多少ありますが、ネットや外注を利用することで負担を減らせるので、大きなマイナス要素ではないと思います。


デメリット③ 社会的信用がない

企業に属さない個人だと社会的信用がないため、クレジットカードを作る、ローンを組む、融資を受けるといったことが難しくなります。

企業に入っていれば会社の後ろ盾があるので信用を得やすいですが、フリーランスやフリーターは安定した収入がないため金融機関からの信用を得にくいからです。

僕の知り合いの個人事業主が融資を受ける際も、しっかり預金があるのに審査がギリギリだったりと、個人が信用を得ることの難しさを感じました。

対策としては、学生であれば学生のうちにクレジットカードを作っておくこと、日々の支払いや確定申告などをしっかり済ませることが挙げられます。
また、若いうちはローンなどを組むことはあまりないと思いますが、出費の少ない設計や生き方をすることも大事です。

個人だと信用がないとはいえ、信用がゼロなわけではないので、信用を増やすことよりも失わないようにすることが肝心です。
支払いや期日を守っておけば信用を失うことはないので、日頃の積み重ねを大切にしましょう。


デメリット④ 仲間が少ない

就職しない道を進む人は少ないので、同じ生き方をしている仲間やコミュニティを作ることが難しいです。

会社に入れば仲の良い同僚や相談できる上司に出会えるかもしれませんが、就職しないとそういった仲間が自然にできることが少ないため、自分から動いて見つける必要があります。
しかし、就職してない人は少数派なので、なかなか仲間が見つからないこともあります。

フリーランスで仕事を受けたり、誰かと一緒に仕事を作ったりする上で、人とのつながりやコミュニティはとても大事です。
何か悩んだ時に同じ生き方をしている仲間に相談できることは大きいですし、同じ生き方をしている仲間が身近にいるだけでも励みになります。

就職しない生き方をする人が自分の周りにはいなくても、視野を広げてみるとたくさん見つかったりします。
現代はネットやSNSが発達しているので、オンライン上でコミュニティに参加したり、同業者にコンタクトを取ったりすることもできます。

僕は就職せずに業務委託で農業をしていましたが、その時は個人で仕事をしている仲間ができて野菜を買ってもらったりしていました。
その後、畑を辞めて旅をしましたが、いろんな生き方の人たちに出会えました。

旅やいろいろなコミュニティに参加してみることは個人的にとてもオススメです。
自分に近い生き方をしている仲間ができたり、自分が考え付かないような生き方をしている人に出会えたりするので、とても視野が広がります。

会社の同僚や先輩という存在がない分、オンラインでもいいので、何かのコミュニティに参加する、知り合いを紹介してもらうなど、自分から仲間を作っていくと良いです。


ここまで4つの就職しないデメリットを解説しました。
就職しない生き方を考える上で一番不安になるのはやはりお金の面だと思います。
なので、収入が不安定なことと福利厚生が受けられないことは不安要素になるかもしれません。

しかし、不安定は自由の裏返しであり、就職しない生き方をする上で取らなければいけないリスクです。
今の世の中、絶対に安定なんてものはないのでどんな生き方にもリスクはあります。
なので結果、不安定を受け入れられることが安定してるとも言えるかもしれません。

メリット・デメリット両方についてよく考えた上で、自分の価値観を大切にできる生き方を選ぶのがベストだと思います。

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