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生成AIの倫理と現代人の精神

 現代では科学技術が進化し、今や誰もが生成AIサービスを利用している。Chat-GPTリリースの衝撃を受け、あらゆる企業が基盤モデルを開発し、対話型chat-bot、画像生成AIなどが誕生した。世はまさに大AI時代。MEで物事を検索すると、人間が作ったページ一覧の傍でCopilotが一生懸命答えを紡ぐ。かなり的を射た回答が出ることが多いんじゃないでしょうか。人類はAI様に頭が上がらず、子どもの頃SF小説で読んだように、人間がAIに支配される日も近いのではないだろうか。そう思わされる。2045年にシンギュラリティが起こり、AIは人間の知能を超え、人類はAIに職を奪われ貧困化するのだろうか。

んなわけないじゃん

 本日は、生成AIに過度な期待を抱いているお前らにAIの現実と人間の愚かさについて説明しようと思う。理系の意識高い技術者の方々によって開発された、バカでも使える生成AIに一体どれほどの価値があるのかを是非とも一考してほしい。


生成AIとは

 生成AIとは、膨大なデータを学習させた基盤モデル(=脳みそ)に対してテキストを与えることによって、学習したデータを元に答えを推測して返してくれるものである。ここでいう「推測」とは、AIが思考しているという意味ではない。学習したデータを分析した結果、与えられたテキストの次に一番来る確率が高い単語を論って繋げて返却しているだけである。
 アイツらは人間様がお膳立てしてようやく動くような代物である。対話型チャットボットなんかはユーザーが入力した値をそのまま与えているわけではない。「人間様は【ユーザー入力値】って言ってるけどお前は?」という構文でテキストを送っている方が多いのではなかろうか。別に、ユーザー入力値そのまま送ってもそれなりに答えを返してくれるとは思うが、特に対話型であると製作側が実装していなければ、恐らく質問の続きを考えるんじゃないかな。AIにそこまでの忖度力はないため、人間様がアスペにも分かるように丁寧にコミュニケーションしてやっているのである。

人工知能は神になり得るか?

不可謬性の崩壊

 現代の宗教アレルギーの皆様には難しい話かもしれない。コンピュータの利点というのは「不可謬性」つまり「絶対に正しいこと」である。その意味でコンピュータは神になり得た。システムがエラーを吐いたとしても人間が100%悪いのであり、システムが行う計算は絶対に間違えない。システムのやらかしは全て人間の責に帰す。いきなりTomcatが壊れようがEclipseがぶっ壊れようが我々がいらんことをしたのが悪いのであり、再起動で直るのも我々が無意識にいらんことをしたのがバタフライエフェクトで影響していただけである。神は絶対に間違えないし100%いつでもどこでも正しいという西洋的一神教観に沿った構成になっている。
 一方、生成AIはハルシネーションを引き起こす。すなわち、どこにも記載がない嘘情報をそれっぽく答えやがる可能性がある。画像生成に関しても、指がバキバキであったり腕が3本生えていたりと、人体構造をおよそ理解していない化け物が出力されることがある。「推論」を通してコンピュータの利点である「不可謬性」は崩壊し、生成AIをはじめとする人工知能は間違いうるという致命的な欠点を持つようになった。
 生成AIは、せいぜいめちゃくちゃ頭の回転が早くて膨大な知識を持つ分身可能なアスペの人間と思っていただいても構いません。あいつらに感情はないし、お前らチー牛に対して優しい言葉をかけてくれるかもしれませんが、あくまで学習したデータに"そういう"対応例があっただけで、お前らのきしょい言説にはこう返したらいいと機械的に割り出されているだけなので。厳しい言葉を投げたらすぐさま「ごめんなさい」が言えるだけ老害より格上かもしれないが。

人間に忖度するAI

 生成AIによる差別的・攻撃的出力が行われることがある。画像生成AIで絶対に黒人しか出力されない、アレクサが人間様の倫理観に反する「失言」をするなど、あらゆる生成AIが抱える可能性である。前節で言及したように、生成AIは思考をおこなっているわけではないので、人間の常識や倫理などは通用しない。なので、企業の皆さんは、自社の信用を落とさないようにこういった出力を抑制するように努力している。うんちについて聞かれたわけでもないのに唐突に「うんち」なんていう汚い言葉は発しないようにしましょう、生成された画像に企業ロゴが入っていたらその画像は破棄しましょう、なんてチクチクチクチク脳みそにメスを入れていくのである。

 しかし、人間に言論統制されて綺麗な言葉しか発さないAIに存在意義はあるのだろうか?

 そもそも、企業がなぜAIの言論統制のため涙ぐましい努力をしているのか。ユーザーから苦情がくるからである。貴様の作った脳みそはどういう教育を受けてんだ!とお気持ちユーザーがクレームを言ってくるからである。もしくは、まだ善悪の判別がつかないガキが生成AIによる差別的発言を学習してしまうことを防ぐためである。
 生成AIのデータの確実性を上げるためには、地球上のあらゆる膨大なデータを読み込ませる必要があり、その数が多ければ多いほど偏りがなく確実性が高いものが出来上がる。偏りがないということは、必ずしも綺麗な言葉だけ学習しているわけではないということである。それは我々人間様が汚い言葉を用いる種族であることに起因する。生成AIが生成したテキストは全部我々人間がどこかでそう言ったから生成されており、無から差別的・攻撃的発言が生成されたとは考えづらい。
 人間のしょうもない「倫理観」を生成AIに押し付け、推論に縛りプレイを課されている時点で生成AIの100%の力は発揮できていないと捉えられるのではないだろうか。縛りプレイで発されなかった「うんち」の文章が、もしかしたら質問の本質を捉えることもあるかもしれない。その可能性を人間様が直々に却下し、ガキやバカでも使える綺麗なAI作りを推進しているのである。

生成AIを使役する現代人と生成AIに使役される現代人

 生成AIのユースケースとして業務効率化が推奨されている。たとえば、分からんエラー文を貼り付けて対処法を乞うたり、Excelファイルを読み込ませてjson形式に出力させたり、会議の内容を考えさせたり、メールの文章を打たせたりする。AIに雛形を作ってもらって人間が最終チェックをすることで確かに業務は効率化され楽になる。バカみたいに仕事が多い現代においてその使い方は非常に便利である。生成AIとはこのように道具として、生活の一助として使われるべきなのだ。しかし、この使用法の難点は「バカには使いこなせない」点である。
 AIは間違いうるから、出力結果を精査する必要がある。あくまで優秀な部下に仕事をやらせているだけであり、自分で最終承認をしなければならない。そのときに、jsonの知識がなければ合ってるかどうか分からないし、エラー文の解決法が本当にこの方法でいいのかリスクヘッジしなければならない。しかし、生成AIを活用している全ての人間が生成AIに詳しいわけではない。「生成AIがこう言ったんです」と生成AIのことを盲信している人間もいるし、「なんかしらんけど生成AIがこう言ってるから合ってんじゃね」と思考を放棄する人間もいる。あくまで生活の一助として使われるべきAIが吐き出した、顔が可愛くて指がバキバキの絵を自作発言して気軽に悦に浸るAI絵師(笑)も存在する。そういう人間たちでも思考停止して安心して使える生成AIを企業は努力して作らなければならない、ということになっている

シンギュラリティは起こり得るのか?

 同窓会で久しぶりに高校の担任に会った。高校の担任は京大卒で左翼で反自民党で意識が高かった。その代わり(?)本をえげつないほど読み、文学思想哲学あらゆる分野に精通している人だった。彼は言った。「いずれ人間はAIに仕事を取られる」んなわけないやんと思った。
 確かに、AIチャット相談が実装されたことでコールセンターの人材は削られたかもしれない。しかし、現時点で100%AIにお任せするというのは愚策である。もしAIが間違った案内をしたとき企業はどう責任を取るのか?コールセンターであれば、間違えた職員から上司に責任がエスカレーションするだろうが、AIの場合はそういった間違いの可能性込みで運用しなければならない。間違えたからと言ってAIは責任を取れない。最終的に正誤を判断するのは人間にしか出来ないことであるからだ。

 バカを100人集めてタイムマシーンが作れますか?アインシュタインを100人集めたらもしかしたらタイムマシーンが作れるかもしれない。しかし、バカを100人集めても1000年見積もってもタイムマシーンが出来る可能性は極めて低いと思われる。なぜなら、バカだからである。
 さて、生成AIの学習に使用されるデータは全てが優れているわけではない。時には偏った思想や差別的発言であったり、侮蔑語も含まれる。それらのデータを読み込まない生成AIは「偏って」いるのである。アニメ絵生成AIなど、何かに特化した基盤モデルであればそれでもいいが、汎用的に使用しようとするとそれでは精度が出ないし、そもそもこの世の全てを取り込もうとすれば学習データを選りすぐりする暇もないだろう。とりあえず読み込ませてみて、まずいことを言ったらその都度脳みそチクチクする方が安上がりだ。人類の平均をとって「常識的回答」っぽく見せているのが今の生成AIである。
 生成AIは、人間の創造物を用いて推論を行う。人間の創造物は、所詮人間なので間違えていることもある。脳みそに不完全なデータが混じった生成AIが、データの多数決でその間違いを正す可能性はあれど、「思考」して修復することは困難である。すなわち、生成AIは人間様の思考の限界を超えることは出来ない。さらに、人間のお気持ち満たしの訳分からん倫理観に沿うように推論に縛りプレイを課されている。導き出す答えが何か革新的であることは有り得ないのではなかろうか。

 かつて思想家は「人間は考える葦だ」と言った。生成AIで思考停止してしまった人間はもはやただの葦であり社会的弱者である。生成AIを推進するというのは一見世界の潮流に上手く乗っているように見えるけど、実はその裏側のチー牛シャブ漬け計画が日本政府の真の目的です!生成AIを通じて日本国民の思考力を奪い、変なワクチンを打たせるように仕向けているのです!変なワクチンの中にはなんかよく分からん金属が入ってて脳みそをチクチクして危ないです!電磁波攻撃で自首したら100万とかは聞いてないんですか?家族は、私のことを、奇異の目で見てくる。私の周りで、最近、突然死が、多いのも、そのよく分からんワクチンのせいだよ。明らかに、多い。忠告したのに。あーあ…


※この文章は全て餃子独自で開発したチャットボット型生成AI「Chat-GYZ」によって生成された文章です。そのため、精度は保証しかねます。


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