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しあわせをつくるメリハリを

わが子とどんなふうにすごしたらいい?
人に迷惑をかけない子に育ってほしい。
ちゃんと教えることが、親の責任。

子どもとの過ごし方は、周りからの視線やプレッシャー、戸惑いで不安だらけなものです。

わが子を思い、社会に目を向けているからこそ、子育ては悩み多きものですね。
ついつい、子どもへの“あれダメ”“これダメ”も多くなってしまいます。

これは、とても素敵なことで、決して否定できるものではありません😊
でも、お母さんが悩み苦しくなってしまう。ついついイライラする時間が多くなってしまう。その状態はとてももったいないと思うのです。

本当は、楽しく幸せな時間が多いほうがいいのですから😊

しあわせは沢山あるのですが、つい見逃してしまっているだけなのです。
今回は、幸せな時間のつくりかたをご紹介します。

「快」と「不快」

人間は生まれた時の感覚は2種類
『快』か『不快』か。
これが、感覚の土台です。

それが神経発達とともに分化していき、言葉の発達と共に、認識へと変わっていきます。

メリハリのつけ方として、
『ダメなことはダメ』とわかりやすく伝えましょう!とはよく聞きますね😊
意識している方も多いと思ます。

どうでしょう
『いいことはいい』とわかりやすく伝えましょう!と同じくらい意識しているでしょうか?

ごはんを食べたら「おいしいね!」
一緒に遊んでは「楽しいね!」
お風呂に入っては「気持ちいね!」
手を洗っては「さっぱりしたね!」
朝起きては「あーよく寝た!」
布団に入ってくっついては「幸せだな~!」

さて、1日の中でどのくらい子どもと『快』の感覚を共有しているでしょうか?

共感する力は、人間特有の力の一つです。
人間社会の中で生きる力の一つとしてとても大事です。

『快』の感覚を豊かに認識していくと、
『不快』を自分で感じやすくなっていきます。

自分で気づき、自分で考える子に育っていく土台は、『快』の認識にあります。

公園で遊んで、子どもが「帰りたくない」といったときに、メリハリと思うからこそ、
「もう、帰る時間です!」となりがちです。
その手前に、
「あーいっぱい遊んで楽しかったね!」と
『快』を言葉にします。
「楽しかったから、また来たいね!」と
期待という『快』を言葉にします。

『快』を共感してから
「今日は、もう帰ろうね」と伝えると、子どもの気持ちは満たされることが多いです。

それでもなかなか切り替わらない時には、
「もう、おしまい」

これが、メリハリです😊
『快』をはっきりさせるほうが、子どもにとってもわかりやすいのです。

子育てこそ「いいね!」を

保育園でも、こんな例があります。
小さい子が好きで、0歳児に構いすぎてしまう子が時々います。

本人まったく悪気はなく、自分のほうが大きいと過剰に盛りたがるのです。

でもちょっと加減がうまくいかない時もあり、そばで見ている大人はヒヤヒヤ…

そんな時に、
「赤ちゃんだから乱暴しないで」
「もうお部屋戻るよ」
と声をかけても、誘いかけるようにかけている手を振り払うように拒否します。

それで、子どもはますます、“触りたい”と意地になり、触り方が強くなってしまう。
そして
「もう、そんなに乱暴しないで!」と大人側も意地になってしまい、両者エスカレート😊

そこを、0歳児の担任のほうが
「あーお兄さん(お姉さん)、あかちゃんかわいいよね」(『快』の気持ちへの共感)
「遊んでくれてありがとう」
(遊びたい気持ちを受容し、感謝を伝え『快』の気持ちを引き出す)

「また、遊びに来てね」次への期待という『快』により、終わりを告げる。

自分の気持ちを大切にされたら、快く他者のことを受け止めていくようになります。

成長の過程では、必ずしもうまくいくとは限りませんが、『快』の体験が積み重なれば積み重なるほど、『不快』な状況をつくらなくなっていきます。

何よりも、『快』の言葉を発する大人自身が、その言葉によって、気持ちが落ち着き、ゆとりをもって、子どもに接することができるようになります。

よく、“気の持ちよう”と言いますが、気持ちをコントロールするよりも、実際に言葉を言い換えてみると、気持ちが変わってきます。

園長という立場で、クラスを客観的に見ていると、よくわかります。
「おいしいね」「楽しいね」「気持ちいいね」「うれしいね」「おかしいね」「すっきりしたね」「ありがとう」

こういう言葉を、子どもに語りかける担任のクラスは、心がとても穏やかで、トラブルも少ないです。

一方、
「もー〇〇して」「ちゃんと…」「それはダメだよ」など、なんだか口うるさい感じがするクラスの子どもたちは、ざわざわしているし、大人の話も聞かなくなります。
子どもにとっては、つまらない話だからでしょうね。

そして、友達同士も「〇〇しちゃだめなんだよ」と互いに批判しあう関係になり、トラブルが起こりやすくなります。

子どもって正直だなと思います😊

「ダメ」と言わない。その言葉が独り歩きして、“何でもアリ”この状態も違うのです。

『快』をはっきりさせるメリハリ

いいことは「いいね✨」このコミュニケーションが子どもの心の基盤になるのだと思っています。

SNSだけではなく子育てこそ
「いいね!」の承認の文化が広がり、幸せが増えていきますように。

私たち、「しあわせお母さんプロジェクト」の名前にもそんな思いを込めています。みなさんの幸せが増えるお手伝いができたら嬉しいです。

私たちはいつでもここで待っています。 何かあったらぜひ頼ってください。 この「しあわせお母さんプロジェクト」の活動を継続するために、 皆さんのご支援をお願いします。