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前田デザイン室に入ったらライティングが楽しくなった話。

『勝てるデザイン』という書籍はご存知でしょうか?
著者は元任天堂デザイナー、前田高志さん。
ビジネス本のカテゴリーでも上位に上がっており、今までデザインに触れて来なかった人も目に触れたことがあるのではないでしょうか。

彼が室長として活動しているクリエイター集団『前田デザイン室』は「Webデザインを勉強したい」「遊びながらツールと仲良くなりたい」「なんか面白いことがしたい」というわたしのワガママなニーズを満たしていました。

気になっていたものの、入会できるレベルではないと足踏みをしていたわたし。
友人の誘いを受け、勢い100%で2022年4月に50期生として入会、同年7月末に退会。
短い間ではありましたが、大変貴重な体験ができました。
この3ヶ月でどんな変化があったのか、まとめたいと思います。

『マエボン3』が手元に欲しい!

「携帯サイトとはいえwebサイトは作ったことがあるし、webデザイナーという仕事に興味しかないなぁ」
と思っていた時に、先輩webデザイナー様が所属しているという程度の情報で目にした『前田デザイン室』。

「おもろ、たのし、いいな!」に特化した、仕事ではできないクリエイティブを楽しむというコンセプト。
”大人が本気で遊ぶ””人生まいにち文化祭”を目指していたわたしにとって、史上最高にぶっ刺さるコンセプトでした。

突如飛び込んできた『マエボン』という前田デザイン室に所属するクリエイター達が有益情報0の完全おふざけ雑誌を発行するという楽しそうな企画。
こちらの第三弾『マエボン3』制作にあたってのクラウドファンディングの募集を目にしました。
24時間以内に目標金額まで支援されなければ制作すらせず、制作した雑誌は支援した人のみへ受け渡す、という内容(現在は前田高志さんが代表を務めている株式会社NASUのECショップ、NASUstoreにおいて販売されています)。

発信者は既に前田デザイン室でご活躍されており、憧れの存在であるベテランデザイナー様。同じ土俵に立つことは無理でも、支援はできると思い、迷わず支援しました。
「これで『マエボン3』が我が家に届く……」とニヤニヤしたのを今でも鮮明に覚えています。

憧れの前田デザイン室へ

友人の誘いを受け、迷いに迷った末、4月1日に入会。
「初心者でも大丈夫」というベテランデザイナー様に背中を押していただいたのも大きなきっかけになりました。

はじめは「これといって特化したスキルもないし、見守りながら何か出来たらいいなぁ」という気持ちで『マエボン3』の制作に参加。
制作に関してのアイデアを募る『大喜利』が開催されていたので、思いついたネタを乱雑に投稿する程度のラフな参加でした。

それでも十分楽しかったのですが、誌面に残る何かがしたいと欲が出てくるように。
そこで目にした『求人』の欄。
「架空の人物にインタビューする」という斬新な企画が目に留まりました。

このnoteでも固定している『OLが転生したらほうれん草になっていたリアル家庭菜園記録』という記事にあるように『実在しない人物になりきって、ありそうであり得ないリアリティを文章化する』という事に興味があったわたしは、思い切って手を挙げる事に。

『マエボン3』制作で実感した楽しさ

架空の人物にインタビューするにあたって、まずは人物像の炙り出しを手伝っていただくこととなりました。
前田デザイン室には24時間アクセスできる『アトリエ』と呼ばれるZOOMがあり、所属しているクリエイターさんたちと自由にお話ができます。

その『アトリエ』で繰り広げられている話題は、大人が本気で童心に帰って楽しんでいる「おもろ!たのし!いいな!」が盛りだくさん(時には本当に無料で聞いていていいのか不安になるほど有益なものもあります)。

制作にあたってのミーティングや、不明点などを相談させていただきながら、まずは自由に執筆を楽しむことに。
架空の人物にインタビューするという奇特な企画でしたが、対面で話すのは苦手でも、脳内ではおしゃべりなわたしにとって非常に書きやすい内容でした。

満を持してアップしたラフ案。
「面白い」という反響をいただけて”書く楽しさ”を再確認しました。
そして、ここからがプロ集団『前田デザイン室』のすごいところ。
なんと、素人100%でしかないわたしの文章を、プロ集団の方々が校正、チェック、修正のアドバイスをしてくださいます。
さまざまな観点から繰り出されるご指摘に「プロ視点はんぱねぇ」と感動したのを今でも覚えています。
キャラクター設定上、カタコトの日本語でウンコやトイレへ想いを下ネタを交えて語るウンコ・ポーロという架空の人物へのインタビュー。
そんな”おふざけ100%”の記事を、真面目に”イイモノ”に仕上げるために校正・修正を重ねていく体験は、素人のわたしにとって大変刺激的でした。

そして、そんなお粗末な文章を彩るイラスト・紙面デザイン。
クオリティの高さはもちろんのこと、スピード感がハンパじゃない。
「在宅でデザインのお仕事ができたらいいな☆」なんて夢を見ていたのが申し訳なくなる、プロによる本気の遊び。
「なにやらすごいところに来てしまった……」と終始圧倒されっぱなしでした。

制作秘話としてひとつあげるとしたら、
初期の頃かなり迷走しており
「ウンコ食ったらお腹壊して無限にウンコ出るやん」
「……ウンコのカロリーって何キロカロリー??」
と、まさかの方向に展開していったことです。
ちなみに、食品に表示されているカロリーは
"ウンコとして体から出ていくカロリーを除いた分"のカロリーが記載されているようです。
"ウンコとして体から出ていくカロリー"を求める計算式があるのか。詳しい人、解説してくださると全私が喜びます。

手元に届いた『マエボン3』

実際に雑誌になった様子を動画で拝見していましたが、いざ手元に届くという日は、ポストとリビングを行ったり来たり。
Twitter上で「届きました!」という方の投稿を見てはソワソワしていました。

そして、我が家のポストに投函された『マエボン3』!!

「この雑誌に、わたしの文章が、名前が載っている……」
ドキドキしながら開封しました。

これといって特化したスキルもない、ただの主婦でしかないわたし。
そんなわたしが雑誌制作に関わるなんて、普通に生活しているだけでは絶対に体験できない経験です。

みんなの「おもろ、たのし、いいな!」が詰まった努力とアホの結晶。
「大人の本気は面白い」という気持ちを噛み締めながら読みました。

そして、わたしが担当したページ。
Twitterでも反応をいただけて、わたしの文章を「面白い」と言ってくれた方への感謝と感動が込み上げます。

「もっと書きたい」「わたしのくだらない文章で笑ってくれる人がいるのが嬉しい」

そんな熱い想いが込み上げてきました。

デザイナー志望からライターへ転換

「Webデザイナーになりたい」という目標を立ててからは、ベテランデザイナー様から初心者デザイナー様、デザインを勉強している仲間に囲まれている環境に身を置いていました。

ありがたい事に、身内や友人に個人で事業をしている方や、起業している方がおり、お声がけもいただいている状況。
実際に制作も担当していますが、なかなか進まないまま現在に至ります。

そもそも、デザインツールは音楽活動をしていた頃に少し触ったことがある程度で、まだまだ「お知り合い」の状態。
よくもまぁそんな状態で「WEBサイト作らせてください」とか言えたもんだ……。

もちろんまだデザインは諦めていません。
同じ時期にWebデザインの勉強を始めた友人たちが活躍している姿を間近で見ているのもありますが。
せっかくお声掛けもいただいているので、身内という大きな安心感に甘えさせていただきながら、ゆっくり制作は続けています(更新頻度をふまえてワードプレスで実装することにした)。

しかし、ライスワークと分類されるものについては、ライターの方が向いてるのでは……?と思い直しました。
デザイン制作も好き、コーディングも楽しい。
しかし、過去に運用していたのはコラムやブログが中心。

文章を書くことは楽しい、しかも、苦にならない。

という事に気が付いてしまったのです。
もちろん『前田デザイン室』にもライター枠と呼ばれているものもありますが、1歳の子供を自宅保育&ライターとして継続案件をいただいている状況を踏まえると

「デザインで遊んでる場合じゃない!!」
と思い、退会する運びとなりました。

現在も面白そうな企画やクラウドファンディングを開催しており、正直めっっっっちゃ未練はあります。
ひっそりと見守らせていただきながら、いつかまた入会できる日を楽しみにしています。

いつか『前田デザイン室』で楽しくデザインしたい!!あそびたい!!
そのためにも、まずはライターとしてご飯を食べていけるように地盤を固めつつ、デザインツールとお友達になりたいと思います。

入会するきっかけをくださった方々、
仲良くしてくださった方々、
『マエボン3』制作にあたりご指導ご協力いただいた方々、
退会したにも関わらず関わりを持ってくださっている方々、
Twitterスペースにおいてお話しさせてくださる機会をくださった浜田さん、前田さん。
皆様に頭が上がらない、大変貴重な3ヶ月でした。

絶対また出戻りますので、
その際はまたよろしくお願いいたします!!

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