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評判が悪いにはそれなりの理由がある

息子が40℃近い高熱を出した。

なんとも間の悪いことに、今日は5/3憲法記念日。すなわち祝日。
いつものかかりつけの小児科は休み……どころか、近隣の病院はみな休診。

休日、緊急受診ができる病院を探すと、自宅から15分の隣市の小児科がやっていたので行ってきた……のだが、そこがもはやネタといえるぐらい突っ込みどころ満載だったので記録していく。

Googleレビュー☆2.3

最初にこの評価を見たときに、私は一抹の不安が生じたのだが、
夫は
「病院なんてみんなそんなものでしょ」
と言うし、どこでも背に腹は替えられないしで、詳しく読むことなくとりあえず電話してみることにした。
案の定その不安は的中するのである……。

「お母さんが来てください」?

息子は熱にうなされながら私の腕をがっちりホールドしているので、夫が小児科に問い合わせの電話をした。
電話をしながらこちらに近づいてきたかと思うと
「電話番号教えて」
と言ってきた。
あなたが電話してるのになぜ私の番号を聞く…?と不審に思いながら答え、その後電話が終わった夫に聞くと
「お母さんも来てください。それから電話番号も教えてください。って言ってた」
とのこと。

なぜ夫が電話をしているのに母の同行を求めるのか…???世の父親はまともに答えられないと思っとんのか……?と、この時点でモヤモヤ。

今絶対名前間違えたよね???

病院の駐車場に着き、電話をすると、看護士さんが問診票を持ってくる。
「これ書いてください」
しかし書き終わっても一向に取りに来ない。
え?発熱してて院内に入れないようにしてるんだから取りに来るんじゃないの?書けたら持参するの?そんなこと言われてないが?と「???」が浮かびながら受付に持って行き(何も言われない)、そのまま待っていると

「ハラダさんー。診察です。」

と呼ばれる。

いやうち全く持ってハラダじゃないんだけど。でもめっちゃ目が合ってる。

「あの……ハラダじゃないんですけど」

「え???(聞こえてない感じ)」

「うち○○なんですけど今そう言いました??(大きい声)」

「ええはい」

いや今完全にハラダゆうたやろ!!!

夫に目配せすると、夫も小さく頷いている。
……絶対ハラダって言ったじゃん。

癖の強い医師

診察室に入ると、担当はオジサン先生で、とにかくこの人が癖ありすぎだった。

まず、この人も耳が遠いのか声が大きい。
そしてこれは後にGoogleのレビューを見たときに書かれていた言葉の引用なのだが、まるで「尋問」のような問診。
聞いてることは至極真っ当なんだけど、なんというか……例を挙げると

「昼から今までの機嫌を教えてください」
「えっと……ほぼ寝ていたので……」
「起きているときの様子です。本を読んだりスマホを見たりしますか?」
「起きている時間は少ないんですが、ちょっと目が覚めても布団でゴロゴロしている感じでした。」
「つまり機嫌は悪いということですか」
「……そうです」

いやね、「機嫌が悪いか」という質問に対して「Yes」「No」で答えてないのは私が悪いのかもしれないよ。でも「機嫌を判断できるほど起きていない」って伝えたかったんだけどさ……。

「理科の授業で習ってない?」

そしてそんな感じの「尋問」が続き、
(ああこの人には聞かれたことを返すしかないな……)
と、ほぼ「はい」「いいえ」で答えていると
「水分は何を飲ませていますか」と聞かれたので
「麦茶です」
と答えると、医師の手がぴたりと止まった。
「お母さん、麦茶はやめてください」
そして何かをさらさらと紙に書き、こちらに見せてきた。

そこに書かれていたのは

H2O

「麦茶はH2Oです。理科の授業で習ってませんか??」

ムギチャハエイチツーオーデス……??

麦茶の主成分は水である。
水の分子はH2Oである。
すなわち麦茶はH2Oである。

え?こういう三段論法ってこと?
いやこれテストでやったら×くらうやつでしょ。

一瞬の間にそんな考えが頭を巡ったが、これまで「はい」「いいえ」と返すロボットになっていた私は堂々と答えた。

「いいえ。習っていません」

「え……」

医師はそんなわけなかろうという顔でこちらを見てきたが、構わない。
これまでさんざん「言葉どおり」のことしか受け取ってもらえなかったので、こちらも解釈はしないぞという態度である。そっちがその気ならこっちだって。

緊急で小児科を受診したはずなのに、なぜか論理バトルになっていた。

「麦茶はH2Oだと学校の授業で習ったか」というと、明らかに否である。いやそんな風に習うやつおらんて。

ちなみにその後はH2Oということは成分が酸素と水素なので、熱の時に与えても仕方がない、みたいな話だった。

曜日感覚とは

その後もまあ突っ込みどころ満載のことがいろいろあり、さんざん待たされて最後の話になった。
「これでまた熱が上がるようなら、土日でかかりつけで見てもらってください。」

……繰り返すが今日は5/3の金曜日、祝日である。翌日はみどりの日、祝日だし、日曜日はかかりつけ、というかほとんどの院はやってない。
え?やっとらんが?と思いつつ、もはや面倒なので「分かりました」と言って帰ってきた。

どこか異空間に迷い込んだのかもしれない

そんなこんなで

・病院には母親が連れてこなければならない

・私の名前はハラダ

・麦茶ははH2Oだと習う

・祝日でも病院はやっているものである

という価値観、
おまけに言うと、

・結局処方されたのは漢方

ということから、

もしかしたら私たちが今回行ったのは、どこか違う時代の違う文化の病院だったのかもしれない。

それくらい、まあ端的に言うと色々とおかしかった。

そりゃあGoogleレビューも☆2になるわ。

ちなみに普段のかかりつけ医は、先生も看護士さんもとても優しく、こちらの質問にはしっかりと答えてくれるので大変気に入っているのだが、☆2.9だった。数年前のポストばかりだけど。そこはさすがにもうちょっと評判を上げてあげたい。

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