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20.第一回三頭政治

①カエサルたちの台頭

混乱を収拾すべく軍人たちが力をつけていく。それがカエサル、ポンペイウス、クラッススの3人だ。

カエサルは地位があったが金がない。マリウスの血筋だし。

クラッススは金があるが地位がない。騎士だし。

この二人がくっついた。騎士階級はどうしてもバカにされるので、表舞台にカエサルを出すことで裏から支配しようとクラッススは考えた。

大隈重信と三菱みたいなもん。

ポンペイウスはもともと元老院の軍人だったが、シリア遠征に成功し、属州とすると、ここに無産市民たちを移民させて、人気を多く獲得した。最高司令官だったポンペイウスは次第に元老院のいうことを聞かなくなっていった。

以後、3人で重要な役職を回していくことでローマ政治を支配した。これを三頭政治という。

②三頭政治が崩れる

カエサルは思っていた。

カエサル「ポンペイウス殿に負けていられん。私も属州を獲得して地盤を強化したい。クラッススの金ではあやつのいいように転がされてしまう。ガリアに遠征にいくぞ!」

クラッスス「カエサルが勝手な動きをしている。もうあいつは使えん。私が三頭政治を牛耳るために地盤を獲得しにいく。ポンペイウスもできなかった東のパルティア遠征にいく。もちろん元老院の許可をとって合法的にな。」

クラッスス戦死!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

三頭政治が崩れてしまった。

チャンスとみた元老院が動き出す。ポンペイウスを仲間に引き込もうとする。

元老院「ポンペイウスよ。今までの狼藉、許そう。今ここで我々と手を組めばガリア遠征にいっているカエサルを失脚させてしまえる。そうすれば我々の天下だ。」

ポンペイウス「その話、乗った。」

元老院「カエサル!我々の許可なく軍を率いてガリアに遠征しているのはローマ法の違反である!よってカエサルは国家反逆罪として裁判にかける!なお、ローマに戻ってくるときは法に従って軍を解散し、一人でくること。」

カエサル「ポンペイウスめ、裏切りおって。」

カエサル「兵士諸君!我々は、このまま帰っても国家反逆者のレッテルを貼らせ一生冷たい目で見られて生きていくことが決定した!愛する妻と子供に辛い生活が待っている!私もおそらく首が飛ぶことだろう!

しかし!

元老院は腐敗している。このまま祖国ローマを腐っていくところを見たいのか!ジジイどもの私腹を肥やすだけに税を取られ、未来に投資されないローマはいつか滅ぶだろう。今こそ!我々がクーデタを起こし、腐った政治家どもを追放し、私カエサルがローマを救ってみせる!我々は英雄になるのだ!皆のもの、ルビコン川を渡るぞ。覚悟を決めよ。賽は投げられた。」

カエサルはポンペイウスに勝利し、追撃の手を休めない。ポンペイウスは最後にエジプトにかくまってくれるように懇願した。

カエサルがエジプトにつくとそこには、ポンペイウスの首が。

エジプト「我々に反抗の意志はありません。あなたと友好関係を築きたいのです。」

③カエサルは独裁者となった。

三頭政治の中で一人残ったカエサルがいう。

カエサル「市民諸君!元老院は無能ばかりだ。私を独裁官にしてくれれば長年の懸案事項だった土地問題を解決しようではないか!半年では短いから生涯この仕事に尽力しよう!」

こうしてカエサルは終身独裁官となった。


元老院はカエサルのいきすぎた権力集中に彼の暗殺を考えた。その中にはブルートゥスの姿もあった。

ブルートゥスの母は夫を亡くしておりカエサルの愛人となっていた。カエサルはブルートゥスの小さい頃から家を出入りしており、まるで自分の子供のように可愛がっていた。

カエサルの護衛がいなくなった元老院の会議の場で暗殺は決行され、カエサルは体に数十カ所の刺し傷をもらい、絶命した。

最後、カエサルが見た光景は息子同然に愛したブルートゥスの顔だった。

カエサル「息子よ、お前もか・・・。」

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