108.トラファルガー海戦とアウステルリッツ
①ナポレオン戦争の名目。
ナポレオン「フランス国内の産業資本家どもを味方につけ、戦費調達を容易にしたい。」
仏資本家「イギリスの安い製品が入ってきて、うちらの商品が売れません。」
ナポレオン「わかった。そのうちイギリス製品の輸入を制限しよう。」
戦争は儲かるのだ。日本では戦争というと、東京大空襲や原爆投下といった資料映像が見せられ悲惨なイメージが定着している。そういった側面もあるが、戦争で使用される弾薬、武器、その他さまざまな軍事物資が国を富ませる側面もある。
戦争は儲かる。君主が声高にそんなことを叫べば民はたまったものではない。建前を用意することは必然だ。
臣下「ナポレオン陛下。イギリスはすでに民たちによって民主政治を行い
、立憲君主政を実現されていますが。」
ナポレオン「・・・それでも攻める。」
もちろん、ナポレオンの「建前」によって解放された国はあろう。それはそれでいいんだ。
我々が理解し、「盲目的」ではないことが重要なのだ。
②トラファルガーの海戦
ナポレオンは皇帝になり、王政によって抑圧された人々解放のため、各地に攻撃を仕掛ける。
ナポレオン即位に周囲各国が反応し、懲りずに第三回対仏大同盟が組まれる。主導しているのはもちろんイギリスだ。
陸においてフランス軍は連戦連勝。しかし、海上ではイギリス軍が有利だった。
イギリスは海上封鎖を行い、フランスを地中海から出れないようにジブラルタル海峡を封鎖した。
フランスはこれに対抗すべく、フランス海軍を出動させた。海戦の始まりである。
フランス兵はやはり練兵不足で、統率がうまく取れておらず、イギリス軍の優勢で戦いの決着がつこうとしていた。
フランス軍の狙撃兵がイギリスのネルソン提督を発見した。狙いをすまして、心を落ち着かせて一発の銃弾を発射した。
弾はネルソン提督に命中。そのまま絶命した。
戦いはイギリス軍の大勝利だったが、イギリス軍の偉大なネルソン帝国を失ってしまった。
彼は国葬され、トラファルガー広場で皆を見守っている。
③アウステルリッツ三帝会戦
青がフランス勝利。赤がフランス敗北。
イギリスは後回し。ナポレオンは先に内陸の国を片付けることにした。
オーストリアに攻め込む、フランス軍。いったん後退したオーストリアがロシアと合流する。
三帝会戦とは3つの帝国による戦争ということ。
フランス= ボナパルト家
ロシア= ロマノフ家
オーストリア=ハプスブルク家。
お互いの布陣。
まず、上部の軍同士が激突。
その隙に、少数精鋭のフランス軍が丘に陣取ったオーストリアロシア連合軍を撃破。
その間、持ち堪えていた下部のフランス軍と合流し、連合軍を包囲、氷上の湖へと追い込み、大砲を湖に打ち込んだ。
氷は崩れ、連合軍は湖の中に沈んだ。またもやナポレオンの大勝利である。
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