11.スパルタとアテネ
①スパルタ
アテネと比較して内陸に存在しているドーリア人の都市国家、スパルタ。
エジプトも集落から文明ができますし、中国でも邑という城から始まっているから、まあギリシャでも都市国家ポリスができる。
スパルタを建てたとされるスパルタ王リュクルゴスが政治制度の基礎を気づいたのでリュクルゴスの制という。
スパルタ市民はめちゃめちゃ強い。映画「300」でも分かるように強靭な肉体を日々鍛え上げて、反乱や防衛に余念がありません。
少ない市民が多くの人々を支配しないといけないから教育は厳しく、生まれた時から選抜が始まり、不適合な赤ん坊は生きてはいけない。7歳から親から話され合宿を開始、13歳になると成人になるため短剣1本で1年間放り出される。
スパルタ教育の元になったのは有名だ。日生学園とか。
プレデターがやってましたね。成人になるためにエイリアンを仕留めるのがそう。
日本は15歳になると元服がある。
どの民族でも子供から大人へなるために何らかの儀式がある。無意識あるいは意識的に子供と大人は明確に分けられている。
ちなみに現代日本の大人への儀式は何だろうかと思う。個人的には「挫折」と「孤独」だと思う。学校教育から放り出されて、敷かれたレールから放り出されて、みんなと違う道を歩み出すことが大人になることだと感じる。明確にされていないから30歳、40歳になっても子供のような人がいる。
周りの目ばっかり気にしている奴、ガキ。
スパルタは征服型ポリスといって、城壁などはなかった。それは強すぎるから。しかし、イオニア人やアイオリス人たちは集住して城壁を作って身を守った。山の上にアクロポリスという城を起き、下に広場(アゴラ)で暇な1日を過ごした。
ドーリア人もイオニア人、アイオリス人も同じギリシャ人だから文化が同じ。
その1:オリンピアで古代オリンピック
→ ゼウスに体の素晴らしさを見せる式典を行う。
式典の最中は戦争系は全て中止。
その2:デルフォイの信託
→ 太陽神アポロンを祀る神殿で予言をきく。
②アテネ
民主主義が初めて生まれたのがギリシャのアテネ。この民主主義がどうなったのか、書いていきたい。
民主主義礼賛をどうにかなればいいと思う。
アテネは集住型ポリス。アクロポリスとアゴラがあり、城壁に囲まれている。
アテネは海に面しているポリス。気候はずっと晴れていて、カラカラしている。オリーブやぶどうが栽培できた。ぶどうからできるのはワインだ。うまい。多く作ったものは貿易で商売した。
商売するには拠点が必要なので、各地に植民市と呼ばれるギリシャ人の都市ができた。
ネアポリスはなまってナポリになった。
マッサリアはなまってマルセイユになった。
ギリシャ人の商売を見ていて、同じ時期に貿易を行なっていた民族のフェニキア人は面白くない!商業圏がぶつかったのでいつか戦争になるだろう。ポエニ戦争がそれだ。
貿易によって金持ちになった貴族や平民は武装してポリスを守った。武装は自腹だ。自腹で武器を買える裕福な人々だけが参政権を手に入れることができた。
参政権とは、ポリスを守る者だけに与えられる権利なのだ。
戦いかたは密集隊形を取ってファランクスを組む。
平民は武装する金がない時は、借金する。担保として土地や家畜を入れる。さらに金が返せない平民は次第に担保に入れる物がなくなっていく。
平民「またお金を貸してください・・・。」
貴族「担保はもうないぞ。どうする?価値のあるものはあるか?」
平民「・・・。妻と娘がおります。それがダメなら私が。」
貴族「・・・。」
そして奴隷が増えていった。
ポリスの中には貴族と平民と奴隷が出現した。
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