10.ギリシャの始まり、エーゲ文明。
①エーゲ文明=クレタ、ミケーネ、トロイヤ
3つの地域で起こった文明について書きます。地域ごとにクレタ、ミケーネ、トロイアの3つ。エーゲ文明の中に3つの文明が時代ごとに混在している。
②クレタ文明
ギリシア神話ではフェニキアの王女ヘレネとゼウスとの子供、ミノスがいた。ミノスは妻と仲良くなかった。だから妻は心の隙間を埋めるためにたくましい牛と関係を持った。
ミノスの妃はやがて子供を産んだ。もちろん不倫相手の牛の子供だ。
子供は上半身は牛、下半身は人間の異形の姿だった。名前をミノタウロスと名付けたが、ミノスはどう考えても自分の子供ではないことに気づいていた。
ミノス「妃よ、牛と交わるなど・・・。しかし、世間の目があるからな。」
ミノスはミノタウロスを迷宮ラビリントスに閉じ込めた。ミノタウロスは人肉を好んだため、生贄を他国から調達した。
クレタがギリシャ中を荒らしまわるので、皆、頭を抱えていた。そこでアテネの王子テセウスが、
テセウス「私が行こう、化け物を倒してくれる。生贄のふりをしよう。」
テセウスは、迷宮に入り、ミノタウロスを倒した!!!!!!ギリシャは平和を取り戻した。
この神話を信じた男がいる。
信じた男の名は、エヴァンズ。ギリシャのクレタ島に渡り、探したら発見した。クノッソス宮殿がラビリントスのモデルではないかと言われている。
壁画にイルカが書かれているため、海に関係した文明ではないかと言われている。
②ミケーネ文明&トロイア文明
次がミケーネ文明。もう一度神話に話を戻そう。書いたのはホメロス。ホメロスがイリアスを書いた。これがごちゃご茶になるので注意。ホメロスがイリアスを書いた。
ホメロスが「イリアス」を書いた。
「イリアス」は叙事詩なんだが、叙事詩というのは神々とか英雄の話。
今回は「イリアス」に書いてあるトロイア戦争について。
まずは地図。
詳しい説明は省く。
トロイアの王子パリスはギリシアのアカイア人とは仲が悪かった。そして戦争を長い間行なっていた。ギリシャにいくことになったパリスはスパルタの王女ヘレネに一目惚れ。ヘレネもパリスに対して満更でもない感情を抱く。
そして二人は、出会った夜、男女になった。そしてそのまま駆け落ちしてトロイアに行ってしまった。
スパルタ王はそんな妃の不倫に激怒。
スパルタ王「絶対に許さんぞ!トロイアめ、嫁を返せ!」
トロイア戦争の勃発!!!!!
長い間続く戦争も、ようやく終わりが来た。
ギリシャ軍は一計を案じた。トロイア軍と戦ったギリシャ軍はすぐに撤退。しかし、トロイアに大きな木馬を残していった。トロイア兵は戦利品として木馬を城内に引き入れて飲めや歌えやのどんちゃん騒ぎ。
トロイア兵が酔っ払って寝静まった頃・・・。
ギリシャが置いていった木馬の腹からなんとギリシャ兵が出てきたのだ。ギリシャ兵は城門を内側から鍵をそっと開けた。
すると、外で待機していたギリシャ兵が一斉に城内になだれ込み、寝ているトロイア兵を皆殺しにしていった。これがトロイの木馬である。
ギリシャの勝利である!
この神話を聞いて、実際に凝ったと信じた男がいる。シュリーマンだ。実業家だったシュリーマンは成功をおさめ、早期リタイアした。余った金で発掘に乗り出した。幼少期の話は作り話をされているので割愛。
トロイアの付近を発掘したら、遺跡が出てきた!
ミケーネの付近を発掘したら、遺跡が出てきた!
このクレタ文明とミケーネ&トロイア文明が崩壊する事件が起きる。
大きな民族移動だ!というか、「海の民」がギリシャにもやってきた。
それぞれの文明は海の民に蹂躙された。アカイア人たちは難民となって各地に散っていき、文明は崩壊した。
ミケーネ文明崩壊した時期、オリエントではヒッタイトが海の民によって滅ぼされ、エジプトがシリアから撤退した時期だ。
ギリシア人は小アジアにまで避難したりして、それぞれに都市国家を形成した。都市国家をポリスという。
アイオリス、イオニア、ドーリアなど3つの民族に別れているが、言語が若干異なるだけで(方言くらい)基本的に同じ民族だ。
ギリシャ人は自らをヘレネから生まれた子孫ということでヘレネスと名乗り、その他の民族を言葉の通じない奴ら、バルバロイと呼んだ。
バルバロイ=ヒッタイト、エジプト etc...
今回はここまで。
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