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介護士のやりがいは?現役20代が感じている5つの魅力

「ひとの役に立つ仕事がしたいけど、介護の仕事は大変そう」
「介護は3Kって聞くけど、やりがいってあるの?」
と、介護士の仕事に興味があっても、介護の仕事に不安を感じていませんか?

少子高齢化といわれる現代社会で、今後も需要の大きな仕事といわれていますが、自分の生活と少し離れた場所にある介護の仕事にやりがいはあるのか不安になりますよね。

キツイ・汚い・危険の3Kと言われる仕事であることは事実なため大変なこともありますが、やりがいもありとても魅力的な仕事です。

ここでは、現役介護士として現場で働いている20代の私が感じる、介護士のやりがい5つを紹介します。

現役20代介護士が感じているやりがい5つ

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日々の業務の中では仕事が忙しかったり、余裕がなくなってきたりするとどうしても見えにくくなる介護士の「やりがい」。
今回は特に日々の仕事のなかにある、小さなやりがいの5つを紹介します。

1.いろいろな人の人生を覗くことができる

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介護士が活躍するどの現場でもいえることは、その方の人生に寄り添い、仕事をしているということ。
もし、介護士として働いていなければ、自分が覗くことができる人生は、自分と家族や友達の人生くらいでしょう。
しかし、介護士の仕事をすることで、様々な利用者さんの隣で手となり、足となり、時には代弁をしたり、耳になったりもします。

例えば、いままで私が関わった利用者さんの中で、出会ったときにはすでに病気の進行で認知症が進み、物忘れがありいつでも不安そうな顔をしていた80代の男性の利用者さんがいました。
その方は普段は私に「ごめんね」の言葉ばかりでどこかさみしそうな様子の方でした。
その方にある日、ふと「昔どんなお仕事をしていたのですか」とお話を伺うと「市場で魚の仲買をしていてなあ!!」と話が止まらないほどに笑顔で、昔のことをお話してくださいましたそして最後には「ありがとう。ありがとう。」と言葉をかけていただきました。

このとき私は自分の仕事で少し悩んでいた時期だったのですが、人生の先輩からこのような話を伺い、この方にとって「お仕事」は人生のなかではかけがえのないとても大切なものだったんだと学ばせていただきました。

このように、利用者さんの歩んできた人生に触れ、その方の未来の為に支援をすることができることは、介護士のやりがいがあります。


2.家族が知らないその方の新しい一面に出会える

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介護士として働いていると、利用者さんの持ついろいろな表情や感情などの一面に出会うことがあります。
出会ったころは、ご家族などの身近な方のほうが利用者さんのことをよく知っていて、どんな方なのか、普段の様子はどうかと教えていただきます。
しかし、隣で過ごす時間が増えれば増えるほど、ご家族も見たことのない表情などに出会うことがあります。

例えば、普段は家族が準備した食事を「いらない」といって拒否することが多かった認知症の男性の90代の利用者さん。
介護士の私と出かけた先で自分で見つけた、回転寿司のお店に入り、にこにこ。普段より食欲が湧いたようでとても楽しそうに食事されていたので、ご家族にその様子をお伝えすると大変驚かれていました。

このような姿に出会えるのは、家族ではなくちょうどいい距離感のある介護士だからこそなのかもしれません。
このように、新たな一面に出会えるのも介護士の魅力です。

3.一人の利用者のためにチームで団結できる


介護士の仕事は一人ではできません。これを大変に思うこともありますが、自分だけでなく他者と協力しチームで支援できることはとてもやりがいと言えます。
特に、ほとんどの施設で介護士のみで仕事をするということはありません。ケアマネジャーやケースワーカーなどの他の福祉の専門職はもちろん、医者や看護師、理学療法士等の医療の専門職や、学校などの教育機関や公務員などと協力し、一人の利用者の生活を支えます。
このようにチームで団結することにより、自分の視野が広がるのはもちろん、人間関係も広がり仕事のやりがいを感じます。

4.自分のまわりにいる人の介護に役立てる
多くの人が自分の家族に介護が必要になる時がきます。
そのようなときに、経験や知識があるのとないのでは格段に違います。

私も実際に自分の祖父母に介護が必要な状態になった際、母とその兄弟に相談され、まずどんなことをしたらいいのかということを一緒に考えた経験があります。

ほとんどの人が、自分の家族に介護が必要な状態になると、金銭面や介護の負担など多かれ少なかれ不安を抱えることになるでしょう。
そのようなときに、仕事で得た知識を少しでも自分の生活に役立てることができます。

5.場所を選ばず介護士の経験を活かして仕事ができる
介護士の仕事は形態や対象者は様々ですが、日本全国にあります。
もし働いているところが合わない、自分には向いていないんじゃないかと感じることがあっても心配は必要ありません。その職場で得た経験や知識をもって、日本のどこでも仕事を探すことができます。しかも、今後介護士の需要はさらに高まるといわれています。


始めるまでには、様々な不安もあると思いますが、一生モノの経験が得られるのでしょう。

「3K」と呼ばれる職場での実体験

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ここまで介護士のやりがいについて書いてきましたが、無視できないのは「3K」といわれる介護の仕事の大変さ。
介護の仕事以外でも労働条件が厳しい職種でよく「3K」という言葉は言われます。介護の「3K」とは特に、きつい、汚い、危険と言われています。

この3つは介護士の仕事の中ではどのようなことをいうのでしょうか。

1つ目の「きつい」とは、自分より身体の大きい人を抱え車いすに移乗したり、夜勤がある職場では変則的な勤務があったりすることをさしています。


2つ目の「汚い」とは、排泄介助の場面ではおむつ交換などがあり他人の汚物を目にせざるを得なかったり、食事介助の場面では食べこぼしがある人やよだれが止まらない人などがいるということをさしています。

3つ目の「危険」とは、介助をする際に転倒等によるけがのリスクや、抵抗力の弱い高齢者や障害者と近いところにいるので感染症のリスク等が高いことをさしています。

この3つはどれも正直なところ、否定できません。しかし、自分の条件がはっきりしていれば、自分にとって3Kではない職場で働くことができます。

例えば、私は学生の頃に夜勤のある介護系の仕事をしていたのですが、その際身体的に負担が大きかったので、今は夜勤のない介護士の職場で働いています。

このように、「3K」と呼ばれる介護士の仕事ですが、働く際には、自分にとって無理をせず「3K」ではない環境で、自分がやりがいを感じながら働くことが可能です。


介護士はたくさんの幸せに出会うことができるやりがいがある仕事

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本記事では、現役20代介護士が感じている5つのやりがいについて紹介しました。

1.いろいろな人の人生を覗くことができる
2.家族が知らないその方の新しい一面に出会える
3.チームで一人の利用者のために団結できる
4.自分のまわりにいる人の介護に役立てる
5.場所を選ばず介護士の経験を活かして仕事ができる

このように、介護士は自分の幸せだけでなく、たくさんの幸せに出会うことができる、やりがいのある仕事です。

あなたの家の近くにも介護士が活躍するさまざまな職場があるので、まずは近隣にどんな施設があるか調べてみてください。

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