#サンタクロースはいる
"ねぇねぇ、サンタって居ないって言った子のところには来ないんだよね?"
突然子どもがそう訊いてきた。
おそらく、友達とサンタはいるか?いないか?みたいな話をしたのでしょう。
"そうだねー、居ないって思ってる子のところにはサンタは来ないのかもー"
なんて返しながら、ある話を思い出した。
それは、ピーター・パンに出てくる妖精、ティンカー・ベルのこと。
妖精は、信じる子にとっては実在するし、信じない子にとっては実在しない。
赤ちゃんが産まれて最初の笑い声で妖精が誕生し、「妖精なんていない」と誰かが言えば、妖精が1人消える。
毒を飲み、命の消えかけたティンカー・ベルも、そんな妖精の1人。
ピーター・パンが子どもたちの夢に呼び掛けた
「きみたち、妖精を信じるかい?信じるなら、手を叩いて!」
の声でたくさんの拍手が鳴り響き、ティンカー・ベルは救われます。
信じる心がティンカー・ベルを存在させたのです。
この「信じる人にとっては"そう"」だし「信じない人にとっては"そう"ではない」という概念は、ジェームズ・バリーの「ピーター・パン」がいちばんよく表現されてる気がします。
(戯曲のもととなる、ケンジントン公園やメイミー出てくる話のやつです。数あるピーター・パンの中でもいちばんすき。)
サンタクロースも、存在するのか、存在しないのか?
きっと、多くの子どもの心にはサンタクロースは「いる」んだと思います。
けれど、「いない」と言った子どものサンタクロースは、その瞬間から消えてしまう。
サンタクロースは、信じる心に住む存在なんだと思います。
余談ですが。
昔、同じ話をいろんな人の訳で読んだりするのが好きだったころがあって、15年くらい前、ピーター・パンの実写映画があった頃にも、複数のピーター・パンの小説を読んでいました。
本棚見てみたら、まだ4冊持ってた。笑
久しぶりに読んでみよう~
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