いくつかの予知夢(あけましておめでとうございます)

あけましておめでとうございます。びっくり、2018年が終わってしまいました。2019年はきっと、いい年になりますよ。

ほんやのほでは、実は店の工事が難航しているようです。
いえ本当のところ難航しているのかどうかは分からないのですが、とにかく予定より時間がかかっていると聞いています。わたしは工事現場を放って冬の旅にでかけたから、正しい状況を知ることはできません。今まだ旅先で、大工さんの連絡を待っているところ。東京に戻って本屋を見たときに、それがすてきなものになっているという祈りだけを持って、旅に出ました。

旅の移動のあいだ、今年のことを振り返ってみたのですが、わたしの本との歴史はあきらかに短い。広く見れば両親の絵本の読み聞かせに始まるのでしょうけれども、行動としての歴史は、まだたった4ヶ月程度のものです。
2018年9月からの4ヶ月のあいだに、わたしは本屋入門講座に行き、一箱古本市に出て、本屋の中に棚を借りました 。それからあるビルの中の物件に一目惚れをしてすぐに契約し、本当に本屋をはじめることにしました。勝手に回文講座を開いたり、雑誌に回文を載せてもらったり、文章を書いて公開したりもしていました。なによりたくさんの本屋に出かけて、たった4ヶ月、その中で多くの人と知り合いました。

思い通りではないこともあるのでしょうけれども、でも、よい未来を思い描いていられることが幸せだなと思います。

そう言いながら、(なんだか全然幸せじゃない感じの)回文と、はじめて書いたいろは歌を載っけてみます。

【回文】

≪左か・右か≫
かたびら長引く詩
あの贈与までに、白い成り立ちのいかなる失敗と、喉まとい逃れた空気と、望まぬわたしあれども、二個だけ留まるはず
ただ高すぎた声を愛し、ただ肩抱く夜霧だ
確かな先生、仔犬狩る夢読む……僕らだけさ

≪南・北≫
毎日身ごもる身、無知よね、あの子
しとしと強張る、顔の似た犬見ず触れ一日、この手生え、喩え叶わぬ意向。
どの目? 見えた駅の通り魔、明日しか鳴らない鐘
行かないでよ
紆余曲折急く世、今日予定……長い願いなら流した字余り、音の消えた笑み、目の塔
仔犬は中へ途絶え、果ての小人ひれ伏す身縫い、谷の尾。狩る刃は今年、年子の姉。予知夢見るも、小径にいまだ君、波裂けたら窪む嫁、揺るがぬ

≪以後・以前≫
背中滴り、清く怠惰か
正しい青へ、子抱き姿正す春、窓溶けた子にもどれ、明日は沼
その時浮く誰かの糸、窓の問い
罰知る中、命たりない路地にて迷う
その脚首が並び、たかが君借りた日



ひたりかみきか かたひらなかひくし あのそうよまてに しろいなりたちのいかなるしつはいと のとまといのかれたくうきとのそまぬわたしあれとも にこたけととまるはす たたたかすきたこえおあいし たたかたいたくよきりた たしかなせんせい こいぬかるゆめよむ ほくらたけさ みなみきた まいにちみこもるみ むちよね あのこ しとしとこわはる かおのにたいぬみすふれひとひ このてはえ たとえかなわぬいこう とのめ みえたえきのとおりま あしたしかならないかね いかないてよ うよきよくせつせくよ きようよてい なかいねかいならなかしたしあまり おとのきえたえみ めのとう こいぬわなかえとたえ はてのこひとひれふすみぬい たにのお かるはわことし としこのあね よちむみるも こみちにいまたきみ なみさけたらくほむよめ ゆるかぬ いこいせん せなかしたたり きよくたいたか たたしいあおえ こたきすかたたたすはる まととけたこにもとれ あしたわぬま そのときうくたれかのいと まとのとい はつしるなか いのちたりないろしにてまよう そのあしくひかならひ たかかきみかりたひ

【いろは歌】

寝言青く塗る山羊の円を生む 夢見せても白縄に潰れ か細い叫び ぱちり また夜減らす



ねことあおくぬるやきのえんをうむ ゆめみせてもしろなわにつふれ かほそいさけひ はちり またよへらす

2018年はありがとうございました。2019年もよろしくお願いいたします。

伊川佐保子

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