ミーハー気質で。なんて自己紹介をするたび、
何を言いたくてミーハーと言っているのだろうと思います。

有名な人。
よく分からないけど面白そうな人。
自分に無いものを持つ人。
そんな人の言動を近くで眺めてみたくなる。

そんなミーハー心はいつからだろうと考えてみると、小学生のころを思い出しました。それは、お盆やお正月に祖父母の家に親戚が集まる行事のことです。

毎年、いとこは新しくて面白い遊びを知っていました。
戦艦のプラモデル、ミニ四駆、ルービックキューブにヨーヨー、BB弾のモデルガン、釣り。先っぽに小さい火薬が付いたロケット？（投げると地面にあたって音がするやつ）子どもの頃、夢中になった遊びのほとんどがその時に伝染したものばかり。

毎年感染するつもりはなかったんです。昨年教えて貰ったおもちゃをもってお盆を迎える。そして、違う遊びに塗り替わって帰ってくる。そんな感じ。
振り返って見ると、中学を卒業するまでずっとこのパターンだったように思います。おばあちゃんが庭で、大切に育てていたオジギソウが好きになって、少しだけ草花の名前に興味を持ったのもこの頃。

だからかもしれない。人は自分の知らない面白いことを知っているかもってワクワクするのは。当時みんな読んでいた、コロコロコミックやボンボンではなく、誰かのこれが好きに感化されてたから。

自分の中からやりたいこととか、好きなことが湧き出る人もいると思う。
でも、僕は他の人が好きすぎて続けていることをきっかけにしたい。
そんな風に考えて居るから、自己紹介でミーハー気質で。と話したくなるんだなあ。

珍しくこんなことを考えたのは、もとくらの深夜枠「仕事＝自己実現」にならなくても素敵じゃないですか【小山内の日記】」を読んだから。
自己実現とかやりたいこと、自分の中から探し出さなくてもいい。自分の心に引っかかった事に感染していくのが楽しい。と思って書きました。