ウマ娘とブルーアーカイブを比較検証する

・私の体調について(飛ばしてOK)
 本題の前に私の精神状態を危ぶまれる方のコメントを寄せてくださった方がいるので連絡します。このブログを書く決意をしたのは3~4年前のコロナ禍の時から漫画やゲームが全く面白くなくなってしまった事がきっかけでした。私は実はその時自分がうつ病でないか疑問に思い、一応メンタルクリニックに行きまして「治療の必要なし」という診断を受けております。なのでメンタル面を心配してくださった方、ご安心ください。

・ウマ娘VSブルーアーカイブ
 本題です。前回の記事で「ウマ娘は人気が無い?」「ブルーアーカイブは大人気」と書きました。その情報について訂正します。
 まずは、2023年のスマホゲーム収益をファミ通から、Game-iというサイトから2024年2月・3月のアプリセールス予想を引用します。

 以上のように、ウマ娘はファミ通で4位、2月セールスランキングで6位、3月セルランで1位と今でもトップクラスの人気でした。対してブルアカはファミ通で圏外、2月で13位、3月で29位とウマ娘には人気で全然負けていました。なのでブルアカがウマ娘より人気があるというのは間違いでした。

 じゃあなんでブルアカが人気だなんて錯覚したのかというと、それはメロンブックスのせいなんです。1月の同人ショップ巡りでメロンブックスにブルーアーカイブの成人向け同人誌が他を圧倒するほど並んでいた事、ウマ娘のグッズがオタクショップに少なかったこと、TwitterやPixivのタイムラインでブルアカのファンアートがどんどん流れてきて相対的にウマ娘の絵は見かけなくなった事から、ブルアカがウマ娘より人気があるのかと勘違いしたんです。

・ソシャゲ界の変化
 ここから私が発見したのは「オタクに人気がある作品=売れている作品」ではないという事です。ファミ通のランキングを見ますと、

1位モンスト、2位FGO、3位プロスピA、4位ウマ娘、5位パズドラ、6位ドラクエウォーク、7位原神、8位崩壊:スターレイル、9位NIKKE、10位ポケGO

ファミ通.com

 となっています。モンスト・パズドラなんて今のオタク界で話題に上がるのを見た事がありません。プロスピ・ドラクエウォーク・ポケGOもいかにも一般人が好みそうですし、FGOも9年前リリースのゲームがまだこんなに人気なんて驚きます。
 ここから見て取れるのは「ソシャゲ業界の人気の固定化」です。ソーシャルゲームには終わりがありません。ゲームを辞めることでこれまでつぎ込んできたお金や労力が無に帰すというサンクコストの問題もあります。さらに、すでに現代人はソシャゲをする事が生活習慣の一部になっています。以上のような要因から、モンスト・パズドラ・FGOのような一度人気を掴んだアプリが延々とセルラン上位を占め続けるようになっているのではと予想します。

・ウマ娘の謎
 そして、ウマ娘は「オタク人気」「競馬ファン人気」という枠の向こう側に行ってしまって、一般人に人気のゲームになってしまったのかもしれません。ウマ娘は昨秋にアニメ3期があり、今年2月に怒涛の勢いで新規ウマ娘が投入され、今春にはアニメ映画もあります。まずはその力の投入により、1年前は停滞感があったウマ娘の人気が吹き返したこともあったでしょう。
 それに加えてウマ娘の健全路線が結果的には良かったのかもしれません。ウマ娘は公式でR-18の二次創作が禁じられておりますが、その事によって、子供でも安心してプレイさせられたり、一般人でもあまり嫌悪感なくプレイできる事につながり、それが一般人の人気まで獲得できた要因なのかもしれません。そして健全路線はもちろんオタクからは距離が開く原因になります。

 実のところ、私個人の感想やアニメファン・競馬ファンの雰囲気から、ウマ娘3期はあまり面白くなく、それで人気が下がっているのかと誤解していました。しかしそれは間違いで、前述の公式の力の入れ具合もあり、ウマ娘はすでに「人気定着」の域に入って来て、それで萌えが好きなオタクからは姿が見えなくなったのかもしれません。

・ブルアカの謎
 ブルアカは謎だらけの作品です。
「なぜ成人向け同人誌が大量に作られているのか」
「なぜその割にセルランが伸びていないのか」
「なぜブルアカよりセルランが多く萌えキャラが多く出ている原神・スターレイル・NIKKE・プロセカの同人誌やファンアートが少ないのか」
「ヘブンズバーンズレッドはブルアカと同程度のセルランなのに全くファンアートも感想も見かけないのは何なのか」
本当に不思議です。特にNIKKEはセクシーな描写が売りでいかにもオタクが食いつきそうなのに、その割にはあまり人気が無いのが謎です。

 私はこの理由を解き明かすために、実際にブルーアーカイブを少しだけプレイしてみました。まだ序盤も序盤、任務Area4-4のメインストーリーVol.1-2章11話なのですが、かすかにその理由が見えてきました。ブルーアーカイブをやり込んでいる人にとっては一笑に付されるような意見かもしれませんが解説します。

①運営太っ腹すぎ説
 自分は序盤をやっただけですが、割と石(ガチャの引換素材)がどんどん集まっていき、8500個も集まってしまいました。ブルアカの天井(確実にキャラを獲得できる個数)は24000個なので、毎日欠かさず日課をこなしている先生ならば、課金せずに自分の推しキャラが集まってしまうかもしれません。これがブルアカが人気の割にセルランが伸び悩んでいる原因かもしれません。

↑「ずっとエビさんでいいのに」さんの意見を参考にしました

②意外ととっつきにくい説
 ブルアカ、キャラは魅力的だし、青基調のグラフィックも綺麗だし、戦闘画面もちびキャラが良くできていて可愛いし、すごく魅力的&良心的ゲームだと思うんですよ。
 それはさておき、ある程度やった自分でもゲームの基本的な部分が全然謎のままなんです。なぜキャラの頭上に光輪(ヘイロー)があるのか、なぜ銃で撃たれても死なないのか、なぜ普通の人間がいなくて男性のかわりに犬猫が生活しているのか、なぜ巨大な学園が相互に戦争しているのか、その割に通常任務だと組んで戦っていたり体育祭みたいな物があるのか、なぜ(国家や軍隊でなく)学園なのか、先生はなぜヘイロー付きを一方的に指揮指導できるのか、先生はアビドスに加担しているのになぜ他の学校の生徒からも慕われているのか、なぜ寿司の被り物をした戦隊ヒーローを逮捕しなければいけないのか、なんだか分からない事だらけなんですよ。

 私が想像するに、ひょっとしたらここが一般人受けしない理由かもしれません。他のゲームはパズル・おはじき・散歩・野球・競馬みたいに直感的にわかる部分があるじゃないですか(FGO等はやや難しいですが)。ブルーアーカイブは何といいますか、ハイコンテクストな(暗黙の了解が多い)ゲームのように感じたんですよね。ブルアカが今後一般人レベルの人気を得るには、そこが壁になるかもしれません。