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桃太郎を救え!神はこんなもんじゃないはずだ

トプ画は、ルノワールの「桃」。


イントロ

画面を開いて、ワクワクした。

「神はサイコロを振らない」というタイトルの下に、
かの有名な日本昔話、桃太郎について、
どうやら、桃太郎が桃から生まれるときの安全性が疑わしいのではないかと問いを投げかける文章が踊る。

お婆さんが、桃を縦に切ったのだとすると、なぜ桃太郎は無事だったのだろうか
それとも、お婆さんが桃を切る前に自然に桃から出てきたのだろうか
だとすると、そのタイミングがズレたら、桃太郎は生まれた後、ちゃんと育てられたのだろうか

言われてみれば確かにそうだ。

鬼退治という非常に重要な命を受けた桃太郎が、登場人物の行動如何によって無事生まれない可能性がある
このようなリスクを放置する神様の杜撰な設計に、子供ながらにフツフツと怒りが込み上げてきた

その後、理学部物理学科に進んで、神と対話していると自覚するあなたが傲慢にも最適解を考えてみようとする、という設定にまた、失笑する。

そして、お題だ。

あなたが、もし神様だったならば、桃の中にいる桃太郎が無事生まれる確率を少しでも上げるために、桃の形状や色、生態などを、どのようにデザインしますか
※ただし、現実の果物としての桃から大きく外れて、お婆さんが桃と認識せず、川から拾い上げなかったり、食べるのを躊躇したりするものではいけません
※また、家に着く前に、何らかの原因で生まれてしまうような場合には、外気にさらされて生存確率は著しく低くなるとします
※また、神様には、お婆さん・お爺さんが、いつ桃を食べるか、それまでどこに置いておくかは分かりません(そのため、食べにくくして、完熟して自然に生まれると言うのは対象外とします)

これは、A.T. Kearneyという外資戦コンのESのお題なのだが、
神にサイコロを振らせないためにはどうすべきだろうか。

あなたなら、どう答えますか?

僕の答えは、一旦、こうです。

スライド

未熟者なのでボコボコに突っ込んで下さい。

表紙
0はじめに・お題
0はじめに・目次
1概要
2要件の整理
3解の要素の整理
4解の候補の枚挙:創造のための道具
4解の候補の枚挙:アイデア出し
5解の候補の整理と評価
6ご提案
7まとめ

後記・改善したい箇所

一言メモ
「解の要素分解の不適さ→論理展開の不自然さ→解のMECEさの弱さ」
「解=物理的構造+それに伴い想定される開封方法」
「因(物理的要素)*果(開封方法の要素)」

〇内容・ロジック面
●網羅的なアイデア出しができなかった。
❶3の要素分解を4のアイデア出しに反映しきっていない論理展開の弱さ
・こんな要素あるよねと見せて終わりで、3が浮いている。2→4→5で事足りてしまっている。本来は資料構成に図示した通りの繋がりを持たせたかった。
・そのため、「これはイノベーションを求めているお題だ、だから思い付きに頼ります」と言って、論理展開を誤魔化した。「創造のための道具(スライド4ー1)」を使ってそれっぽくした
❷解の候補のMECEさがない
・一応、「解の候補の類型化(スライド5の左図)」により構造化っぽくしようとはしたし、「GBがPBに気づくか否か・包丁か否か」はいい切り口だとは思う。
・一方、もっと切り口があるはず=モレあり、「B級品×車の窓」などの組み合わせもありうる=ダブリあり等と、アイデアがMECEでない
・「切る手段が包丁」のあとの、「B級品」「車の窓」は、「よけるのがGBかPBか」という切り口で整理できそうと思ったのだが、それでも整理しきれていないように感じた※のと紙幅の都合から書かなかった。
※整理しきれていないというのは、①B級品だと思って自然と黒ずみをのけるのを「よける」という自覚的な言葉では表現しがたい一方、車の窓プランではPBは自覚的によけている、②前述のように、「B級品*車の窓」もありうる(黒ずみ部分を車窓材料にして、その中にPBポケットを入れればいい)、つまり、ダブリがある
●❷/ MECEの弱さが問題なのは勿論、❷の元凶が、❶/ 解の要素分解の不適さにあると思料。つまり、
「解の要素分解の不適さ→論理展開の不自然さ→解のMECEさの弱さ」という負のプロセスだと思料
●今思いつく改善策は、
「解=物理的なもの+それに伴い想定される開封方法」、つまり、
「解の要素分解(3)」には、「物理的要素の構造化(3に今ある分)」にプラスして、+「開封方法の要素の構造化(5の左図)」まで含めるべきだった?
・ただ、そうすると、一つの絵に落とし込みづらそう。なぜなら、
①二つの切り口があるとまとめづらいから。切り口の性質が程度を示すものだったり対義があるものだったりするなら2軸組んでグラフにできるけど(例:価格帯*カジュアルかオフィシャルかなど)、「構造+色大きさその他+環境」も、「GBがPBに気づく気づかない」も、並列的で、組みがたい
②この2つの切り口の間に因果関係があるから
・つまり、「因(物理的要素)*果(開封方法の要素)」である
・因の選択肢*果の選択肢間に線を引いて組み合わせて解の候補出しをすれば、なんとなくの網羅性を出せる?
・いやいや、解の候補出しにおいて、
開封方法から桃のデザインへ下ろすアプローチなら、ロジカルに分けれそうだけど、
物理的要素から桃を組み上げるアプローチ(?これも曖昧びみょいけど、一応今回の僕の回答でのアプローチ)なら、思い付きに頼るしかなくね?
・ふと、これって、「両端から解にアプローチする」という意味では、いわゆるケースにおいて、
「ロジックから下ろす(売上や利益の定式化などから論点分解してイシュー特定)」アプローチと、
「顧客の消費行動を追ってペインを探りあてる」アプローチとの両方がある、ってのと似てると思う

〇資料面
●全角半角
Attention to detailですよね…
いや、どうそろえるべき?問答言わず全部全角?
今回だと、「P・PB・GB」と、「(要件)A, B~E」と、句点など。
●表タイトルは下線だけにしたかった
時間かかると思って、普通の図形にして後回し。
枠線で、四方全部じゃなくて下線だけっていうのも作ってほしい、あるのかな

〇ふう、。
神はそんなもんじゃないはずだ、とタイトルに入れたのは、
問題回答者=神だとするお題の設定に乗っかって、
問題回答者である自分よ、こんなもんじゃないはずだ、と自分に喝を入れるためです。

スライド作り上げてすぐのときは、満足感と全能感に浸っていましたが、
薄々感じていた違和感を詰めるほどに俺ゴミ感が押し寄せ、脳汁が出てきました。

神にサイコロを振らせないためにはまだまだ修行が足りませんね。

こんなもんじゃないはずだ、俺。

2024/02/04

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