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直売所を愛してる

初めてのデートも、
初めてのキスも、
初めての喧嘩も、

青春の舞台は いつも「直売所」だった。

まだ けがれの知らない18の夏、
私は農産物の宝の山に 一瞬にして心を奪われた。

直売所が好きだ。

それ以上に

直売所にいる農家が好きだ。

真っ赤な会員キャップを被った、
まだ慣れない手つきでバーコードシールに苦戦する農家の父。

商品促進の手書きポップ、
「夫婦は冷めても野菜作りは本気です」と
至って真面目に夫婦関係を露呈する 農家の母。

生産者と消費者。

顔の見える 関係以上の 関係 を築き上げる
都市と農村の 交流場 に 気づけば 私は夢中になった。

「休みの日は 直売所を巡ってます」の言葉に 「はて??」と まるで 聞き手は路上に落ちる片軍手を見るかの視線を向けてくる。

だが、私からすれば こちらが
「はて?」である。

休日の過ごし方は 銀座sixでも 新宿ルミネでもランドもシーでも もちろん代官山でもない。

朝9時のオープンと同時に入店、
新鮮な農産物と 活きのいい農家と出会い、
「オススメな食べ方は?」と決してクックパッドには掲示されない生産者の独自レシピを入手しつつ
「ちなみに おたくのせがれ は独身か?」と
農家婚活にも励みながら 帰りは近くの鄙びた温泉に入って 仕事の疲れを癒すことこそ
「究極の休日!!! 」と、

そろそろ読み手との温度が開いてきたので 結論をいう。

私は怒っている。

というのも SNSにおいて
直売所の情報が 異常すぎるほど少ないのだ。

こんなにも情報がダダ漏れす現在、
直売所だけが 唯一情報として遮蔽されている現状に怒り心頭である。

例えば 埼玉の「道の駅 はにゅう」の直売名物
「#いがまんじゅう」は検索ワード1000件、だが肝心な「切り干し大根 おやき」の情報は未だない。

同じコスモス工房 島田さんにより製造される
地産地消を推進した埼玉産小麦を使用した絶品「おやき」定価130円という情報がなぜ、ない。

これでは日本の末は、恐ろしいことになる。

なので本日から 「直売所サークル」を結成することとした。

ひたすら直売所のについて講釈をたれつつ
主に農村加工グループの応援団として 活動する所存だ。

今のところ、メンバーはわたし含め「わたし」という
活動領域が弱小ではあるが 少しでも 「直売所の魅力」を広められるよう 下ネタは控えつつ 記録していく。

#道の駅巡り を趣味とする方がいたらぜひ 直売所の情報を共有していきたい。

#道の駅
#直売所
#農業女子
#農業男子
#農産物直売所
#郷土料理
#エッセイ

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