KARTE Blocks活用事例集

事例1:分析の手軽化による施策の検討
バナーやボタン毎の表示数等の定量データは自社製のWeb解析ツールでは抽出・分析に1日かかり、工数が負担となり3ヶ月に1度程度しか確認できていなかった。
そのためサイト改善施策を検討する際に判断が困難な場合であった。

しかしBlocksを導入することで、リアルタイムな把量が可能となり企画の決定から開発チームを巻き込んだ施策の運営までを、スムーズに実施できるようになった。
概要として、サービストップのファーストビューにあった「厳選占い師」の掲載枠は、ほとんどのユーザーが確認すると予想していたが、全くタップされていないことが判明した。

「既存ユーザーは多数在籍する占い師の中で自分にあった人を自分で選びたいのでは」という新しい仮説を立ち上げ、具体的なサイト改善案に繋げることができた。

参考:「分析・気づきを得る】バナーやボタン毎に表示数タップ数を解折し仮説の精度を向上(SATOR!電話占い)

事例2:来訪者の動きに合わせた表示の切り替え
仲介物件や新築物件でも近年要のある「リノベーション」をより強く訴求するため、トップページでも目に付く箇所に導線を設けたいと考えていた。
しかしファーストビューの掲載量は限られており、他のLP導線などを優先するため、リノベーション物件の紹介導線を追加で設置することは困難だった。

そこで「中古マンション」や「中古戸建て」の物件情報ページを多く関覧していた、かつスマホサイト来訪のユーザーに限定し、従来の不動産売却に関するLP導線に代わってりノベーション事例の紹介導線を配信した。
これにより当初の目的であったファーストビューへの掲載を、感度の高い来訪者のみに限定して配信することができた。

これにより従来の不動産売却LP導線に比べて、リノベーション物件の紹介導線はクリック率は約6倍となった。クリック後のサイトの回遊性向上にも責献し、物件詳細ページ関覧率も2.3倍となった。

参考:【パーソナライズ】サイト内の開覧履歴からトップページのボタンをパーソナライズし、クリック率が約6倍に(ナカジツ)

事例3:導入のハードルの低さ
商品の比較コンテンツを追加したいと考えていたが、商品に関する情報更新が優先であるため実装コスト・運用工数に見合う効果が得られるか導入に迷いがあった。
グローバルで導入されているサイト解析ツールは設定次第で詳細なデータ分析が可能だが、データ計測の準備やツール側の構築にかかる手間から、個々のコンテンツ単位で関覧数やクリック率などの計測は行っていなかった。

しかしBlocksは特別な設定なくすぐに表示UU数やクリック率等を確認でき、運用と振り返りのPDCAがスムーズに可能である。
追加した商品の比較欄はクリック率3%程度との事前想定に反し、ページ来訪者の29%もクリックしていることが判明した。

さらに詳細な分析から売上への直接的な貢献も見られ、改めて取り組みとして有効であると確認できた。他にも得られた発見によりチーム内で次の施策案の議論につながり、同フォーマットで横展開が進められている。

参考:「分析・気づきを得る】配信してすぐに成果まで確認、客観的に有効性を見極める(レノボ・ジャパン)

事例4:ABテストによる機会の獲得
購入商品が明確に決まっていない来訪者にはレコメンド情報が購入検討に効果的という仮説があったが、そのレコメンド情報は商品カテゴリーページ下位にあり、機会損失が発生しているとの意見があった。
加えて商品を直接検索する来訪者が大多数のため、レコメンド情報の優先度は低めであり、必要なシステム開発に見合う効果が得られるかも不明で着手できていなかった。

そこでページ上部にあった「品番検索」へのリンクを、同ページ内の売れ筋商品情報へのアンカーリンクに変更するABテストを実施し、アイコンも大きくして見つけやすくした。
これにより売れ筋商品情報へのリンク設置時、クリック率は以前の約4倍となり、クリック後にカート投入したユーザー数も約2倍と大きく改善することができた。

想定以上の効果が確認ができたことで、サイトへの本実装を決定。
実装には2,3ヶ月かかったが、その期間はKARTE Blocksでそのまま全体配信に切り替えることで、本実装までの機会損失を防ぐことができた。

参考:【ABテスト】ページ下部のレコメンド情報へのリンクをページ上部に設置するABテスト(アウンワークス)

事例5:広告内容を元とした出しわけ
リスティング広告による集客を強化したが、サービスへの興味が頭在化していないユーザーもLPに多く来訪するようになり、広告効果が伸び悩んでいた。Google Analyticsでの分析によると、LPの上部で多くのユーザーが離脱していた。
LP改修はエンジニアに全て開発依頼が必要で、リソースと事業優先度の観点で諦めざるを得ない状況だった。

そこで流入時の広告の訴求メッセージ・配信対象ユーザーを踏まえ、エンジニアリソースをかけずに、従来のLP1つでファーストビュー(サブタイトルや上部ロコミエリア)を出し分けすることに決定。
その結果、広範なユーザーを対象にした「カウンセリング一般」の広告に対して、LPの改善施策では期待される効果は見られなかった。
一方、 「仕事・キャリア」「子育て軸」の広告に合わせたLP施策では共に直帰率・CVRが大きく改善し、流入ユーザーに合わせたメッセージが有効という仮説を立証できた。
特に、「仕事・キャリア」に合わせたLP施策では、施策実施前と比べて、直帰率は約24%改善、CVRは約160%程度改善した。

参考:広告訴求メッセージ別にLPのファーストビューを出しわけ。直帰率が24%改善、CVRも160%改善するパターンも(cotree)

事例6:エンジニアを使わずページ改修
「MOOCRES」サービスにおいて、個別相談会の申込に進む上で「受講生の声」「コース・料金」コンテンツが重要であることがアクセス分析でわかっていた。
しかしトップページをSPで閲覧すると、これらのコンテンツへの導線がハンバーガーメニュー内に照れてしまっており、選移しづらい状況であった。

そこで「受講生の声」と「コース・料金」に関するページへの導線セクションを追加で設置した。
その結果エンジニアとの調整・作業工数をかけず、1時間ほどでスピーディに実装・検証できた。さらに仮説通り、導線設置によって個別相談会の申込率が約200%に向上した。

参考:LPの導線改修をエンジニアに頼らず高速実装。CVRが約200%に向上(MOOCRES)


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