ムリのない排泄の自立のために ーオムツはずしの落とし穴ー

1,はじめに

今回は、一般におむつ外し、トイレットトレーニングと考えられている排泄の自立についてまとめた。
はっきり言って、一般に言われているところの排泄にまつわるものは、誤解や間違いが多い。

「鼻血が出たときは首の後ろを叩け」
これはいまでは、やってはいけないと広く知れ渡るようになったが、昔はまことしやかにこうしたことが流通していた。おむつ外し関連は正直いまでもこのレベルとさして変わらないことが一般に言われていると感じる。

子育てや子供には多様さがあり、今回僕が書いたようなことが絶対の正解というわけではないが、そうした民間療法的なレベルの子育て情報にまどわされてしまうよりは、なにがしかの参考になると思われる。

また、ここでは単におむつを取るためのハウツーというレベルではなく、その際の子供の適切な心の成長。そして、ここが重要なのだが、大人の心のあり方や持ち方についての気づきにも重点を置いてまとめた

その他にも、現代の子育ての最大と言ってもいい問題点、子供と大人の距離感の問題=自立と依存のバランスにも少々触れている。正直なところ排泄の自立というテーマではここまで踏み込まなくてもいいかと思ったが、過剰な依存が子供の排泄の自立を難しくしているという隠れた問題が大きいので、省くわけにはいかなかった。

これからお子さんの排泄の自立の時期にさしかかる方、排泄関連の問題や、そこから派生する心の問題。また、自分自身の気持ちのあり方などに悩んでいる方に読んでいただきたい。(約17,600字)


子育てをする上で大変重要なこと。

20歳でオムツをしている人はいない(※1)

「なんだそんなこと当たり前じゃないか。私は子供のおむつがはずれないことで悩んでいるのに、なんでそんな茶化すようなことを言うのだ」と思う方もいるかもしれないが、むしろそういう方ほど少し立ち止まって考えて欲しい。
このことには、排泄に限らずとても重要な子育てのエッセンスが隠れているから。

その子育てのエッセンスとは、時間的成長ということ。

子供は放っておいてすら、いろいろなものができないところからできる方へと向かっていく。
むしろ、時間の経過がなければ、どれほど周りの大人が頑張ったとしてもできるようにならないことはたくさんある。逆に、「大人がいま○○をしなければ子供が将来できなくなってしまう」ということは少ない。

時間的成長は、最も大きい成長の柱なのだと言っても言い過ぎではないだろう。


しかし、オムツはずしとかトイレットトレーニングといったことにおいては、気にする大人からはそのことが見落とされてしまう。

「私がいま頑張ってこの子のオムツをはずさなければ」と、そういう心理になって子供への関わりにやっきになってしまい、かえって排泄の自立のみならず子育てを難しい方向へもっていってしまうことがある。

大人が子供のオムツをはずそうと過剰になるあまり、子供にさまざまな問題を持たせてしまうケースは多い。正直な話、なかには何もしない方が早く取れたでしょうにというケースだってある。

これまでの子育てでは、「できるだけ早く」「大人の責任で」オムツを取るという意識、先入観が強すぎて、こうした副次的な問題を生み子育てをしんどいものにしてしまう傾向が強かった。
特に、オムツを外すという子育ての課題は、子育てのもっとも早い段階で起こるものなので、そこがネックになってしまうとそれ以降の子育て全般が難しいものとなりかねない。

そこでここでは、ムリのない排泄の自立を伝えることで、これからの子育ての安定に役立ててもらいたい。

(※1医療の対象になるケースを除く)


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ムリのない排泄の自立のために ーオムツはずしの落とし穴ー

保育士おとーちゃん

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保育士おとーちゃんこと須賀義一です。 子育てについての情報を発信しています。

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