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皆様こんにちは!2022年度卒・玉村 隆(たまむらたかし)です。以前ベトナムの武道・ボビナムについて書かせていただいた者です。現在はハノイ大学に留学しております。
 
この記事では、私がベトナム語専攻の門を叩いてから今に至るまでの話を、主に「私とベトナム語専攻との出会い」、「留学生活」、そして「私が思うベトナムの魅力」に焦点を当てて書きたいと思います。ベトナムについて知りたい方、私の個人的な話に興味を持っていただける方は、ぜひ最後までご覧ください!(笑)
 
私と阪大ベトナム語専攻との出会いは、高校3年時のオープンキャンパスでした。もともと「習った知識がすぐに使える」、「今まで言葉が通じなかった人と話せるようになる」という魅力から何かしらの外国語をやりたいと思っていた私は、高3の夏に阪大外国語学部のオープンキャンパスに参加しました。
 
そこでベトナム語専攻の説明を聞き、「ここは面白そうだ!」と思ったのが、ベトナム語専攻を選んだ一番の理由です。先生方は皆面白くて優しそうな方々でしたし、その時説明してくださったベトナム語専攻の先輩が、先生が話すベトナム語を全て完璧に日本語に通訳しているのを見て、「ここで学んだらベトナム語がペラペラになれる!」と思いました。
 
また、オープンキャンパスにてトー先生から聞いたお話で、近年ベトナムと日本の関係が非常に良くなっていることを知りました。さらにホーチミン市に出張で行ったことのある父からも、「ベトナムはいい国だから、言葉を学ぶのは本当に良いと思う」と勧められました。これらの理由から、ベトナム語専攻への入学を決めました。
 
ベトナム語専攻では4年間を通して、日々のベトナム語学習に加え3週間のベトナム研修、計4回のスピーチコンテストへの参加など、非常に貴重な経験をさせていただきました。そして2022年の3月に晴れて卒業となったわけですが、私には一つ大きな心残りがあったのです。
 
それは「留学」です。私はコロナウイルスの影響で、ベトナム留学に行けていませんでした。もともとの計画では、2年生が終わったあとに1年間休学し、ベトナムのダナン外国語大学に留学する予定でした。留学のための手続きも進めていましたが、行く直前になって中止になりました。
 
私は留学に行くことを一旦諦め、2022年の4月に就職しました。留学は社会人になって機会があれば行こうと考えていました。しかし配属された部署が希望と違い職場の環境が合わなかったこと、どうしてもベトナム留学の夢を諦めきれなかったことから、私は仕事をやめ、2023年の4月からベトナム・ハノイ大学にて留学を始めました。
 
そして半年経ち、現在に至ります。今は午前中ハノイ大学で授業を受けつつ、午後はIT企業でインターンシップを行っています。授業や日常生活を通じてベトナム語を勉強しつつ、ベトナムの会社にて働き方を学ぶというかけがえのない経験をさせていただいております。
 
さてここからは、ここ最近の平日の一日の流れについてお話したいと思います。完全に私マニアの人向けなので、覚悟してお読みください(笑)
 
まず、7時に起床。7:20からの授業に参加します。今はベトナムの経済や文化について勉強しています。日本人、中国人、韓国人、アメリカ人など様々な国の人が集まって、全てベトナム語で授業を受けます。討論やプレゼンテーションの授業もあり、会話・読み書きの両方を学びます。
 
11時10分。授業が終了し昼休みです。昼休みはクラスメイトと一緒に近くのお店でご飯を食べます。私の最近のお気に入りは、牛肉や野菜を、米粉でできた生地で巻いて食べるフォークオンという料理です。 

12時、仕事に向かいます。職場まではバイクタクシーを使って行きます。初めは少し怖かったですがもう慣れました。運転手さんが話しかけてきて、おしゃべりすることもよくあります。ベトナムの人は本当にフレンドリーです。
 
13時、仕事開始です。今は主に、日本語を話せるベトナム人通訳の日本語を直したり、仕事で使う文書の翻訳を行ったりしています。仕事はまだ始めてから1ヶ月程度なので日々勉強です。もちろん、ベトナム語の勉強にもなります。職場は和気あいあいとしていて、休日会社の人と一緒に遊びに行くこともあります。
17時30分、終業してご飯を食べに行きます。会社の人と食べることもあります。
 
20時、帰宅。家では授業の内容を復習したり、部屋にあるテレビでベトナム語の番組を見たりします。就寝は11時頃です。
 
さあ、いかがでしょうか。果たしてここまで読んでくれている方はいらっしゃるのでしょうか?(笑)まだ読んでくれている画面の前のあなたは本当に素晴らしいです。そんなあなたに、私が感じるベトナムの魅力を3つほど、お話したいと思います。
 
ベトナムの魅力・その1「人がフレンドリー」
上にも少し書きましたが、ベトナムの人はとにかくフレンドリーです。お店の人も、タクシーの運転手さんも、初対面で「どこの国の人ですか?何歳ですか?ベトナム語上手ですね!」と話しかけてきます。その場でSNSを交換することもあります(!)この距離感の近さはなかなか日本では味わえませんし、陽気な人々と触れることで自分も明るくなれます。
 
ベトナムの魅力・その2「皆世話好きで温かい」
私はハノイに来て最初の3ヶ月間、友達の実家にホームステイさせていただいていたのですが、ご家族は皆優しく、私を本当の家族のように扱ってくださいました。お父さんからは無料でベトナム語のレッスンをしてもらったり、お母さんからは毎日美味しい料理を振る舞っていただいたり、友達からは銀行口座の開設や携帯電話の契約を手伝ってもらったり…と、お世話になりっぱなしでした。
 
ベトナムの人は本当にフレンドリーで温かいです。なんというか、日本人ほど遠慮や躊躇なく他の人を助け、お客さんを丁寧にもてなす文化があると感じます(日本が冷たいと言いたいわけではありません)。正直、何かをしてもらったとき、日本にいるときほど遠慮や恐縮していたらキリがありません(笑)
 
ベトナムの魅力・その3「子供やお年寄りに優しい」
ベトナムでは、電車やバスでお年寄りに席を譲るということが、習慣として根付いています。大概の場合、若い人は何も言わずに席を立って譲ります。また誰も席を立たない場合、添乗員さんが席を譲るよう促すこともあります。社会全体にお年寄りを助けるという考えが根ざしていて、素晴らしいなと感じます。
 
また、日本にはない文化として「小さい子供に席を譲る」というものがあります。小さい子供が乗ってきたらやはり同じように、皆席を立って譲ります。子供は疲れたら泣いてしまうこともありますし、大人より体力もなくて立つのはしんどいと思うので、この習慣は素晴らしいと思います。
 
さらにそれとは別に、ベトナムの人は子供に優しいと感じた印象深い出来事がありました。私が大学の夏休み期間に長距離バスに乗って旅行したときに、バスの中で赤ちゃんが車酔いで気持ち悪くなって泣いてしまいました。お母さんが必死にあやしますが赤ちゃんは泣き叫ぶばかり。すると周りにいた女性二人が、お母さんと一緒になって赤ちゃんをあやし始めたのです。ベトナム語なので何と言っているかはいまいち聞き取れませんでしたが(汗)、赤ちゃんを安心させ慰めようとしているお二人の姿に、私は胸を打たれ心が温かくなりました。
 
私は半年間ハノイで生活してみて、ベトナムにはお年寄りや子供を「みんなで」支えるという空気があると感じました。これこそが、私の感じるベトナムの魅力・3つ目です。
 
さて、ここまで私がベトナム語専攻を選んだきっかけ、留学生活、ベトナムの魅力についてお話しましたがいかがでしたでしょうか。楽しんでいただけたのであれば幸いです。これから残り半年の留学生活も、悔いのないように過ごしたいと思います。また機会があれば記事を書きたいと思いますので、そのときはまた読んでいただけますと幸いです。
 
それでは、最後まで読んでいただきましてありがとうございました!またお会いしましょう。

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