知人や家族、もしくは自分自身ががんになってしまったら。
歳を重ねたり、遺伝的要因が強い病気であるがん。がんは日本の死因一位ということもあり、治療には苦労がつきものになってしまいます。しかし、近年では医療技術が発達し、早期発見であればしっかりと治療することで治る病気とも言われ始めている、そんながんの治療費ですが、具体的にいくらくらいかかるかをみなさんご存知でしたか？
今回はがんの治療にかかる平均的な金額を徹底的に解説していきたいと思います。
それでは本題へ。

第1章　がん治療にかかるお金

がん治療には様々な種類の治療方法がありそれぞれいかかる費用が変わってきます。

ズバリ、がんの平均的な費用は140万円？
がんの治療にかかる平均的な費用は最低でも100万円以上かかると言われています。
がんの治療費の多くは基本的にがん保険や健康保険が適応されるため莫大な金額を背負うということを考える必要はありません。
しかし、そんな費用の中でも気をつけなければならないのは先進医療。先進医療のほとんどは保険適応外であることが多くあり、その金額は自己負担金額は数百万円〜1000万円以上になることも珍しくありません。
そのため、がんの自己負担金額を減らすには、先進医療を必要としない治療ですむように早期発見ができることが理想的です。

がん治療費用の内訳

1.検診費・検査費
がんなどの病気の健診費は一般的には公共の保険の対象になるため自己負担金額は少なくなります。がん検診の自己負担金額は市町村によって異なるため一概に申し上げることはできませんが、主に2000円程度になることがほとんどです。
厚労省は年々がんでの死亡率を抑えるために、お住いの地方自治体によって異なりますが、一定年齢以上の方に健診無料クーポンを配布しています。
以上のようにがん検診には2000円ほどの自己負担金、そして一定以上の年齢の方には健診無料クーポンがあるということを覚えておきましょう。

2.入院費
がんの入院費用や入院期間はがんの種類やステージによって大きく変わってくるため一概に言うことはできません。そこで以下の表を目安にお考えください。

5日　5万円〜50万円5万円〜50万円　平均9万円
5〜7日　5万円〜70万円　平均13.1万円
8〜14日　10万円〜100万円　平均23.6万円
15〜30日　20万円〜100万円　平均25.1万円
31〜60日　20万円〜150万円　平均47.6万円
61日以上　30万円〜150万円　平均58.6万円

がんの入院費は一般的には保険で対応できることが多く、注目したいのは入院するためにかかるお金ではなく入院費外費用です。
入院外費用と言うのは入院にかかる医療費を含めた宿泊費ではなく、宿泊に備わったお金のこと。例えば服装にかかるお金やテレビの視聴料など、最初はなんともない出費でも一ヶ月以上続くと相当な金額になってしまいます。そのため、入院になった際にはこれらの入院外費用にも気をつけて費用を考えていきましょう。

第2章　治療方法で変わるがんの治療費

【番外編】放射線治療で変わるがん治療の平均費用
がんの中でも最近進歩してきているのは放射線治療です。放射線治療はこれまでのメスを使った手術などではなく局所に放射線を照射しがん細胞を死滅させることで病状の改善を期待する療法。多くの方が一度は聞いたことがあるのではないでしょうか？
そんな放射線治療を検討の方に覚えておいて欲しいことは一つ。二つの治療法によって医療費が大幅に変化してしまうと言うことです。
放射線治療にはIMRTとSBRTと言う二つの治療方法があります。

IMRTは保険適用
放射線治療を行うに当たってIMRTと言う放射線治療は保険の適応内となりIMRTの放射線治療は保険が適応されるため自己負担金額がSBRTの治療法より少なくなります。

SBRTは保険適応外
対照的にSBRTは保険の対象外となっており、最初の検査費を含めて実際の放射線治療を含めると合計して170万円以上することも。その他にも自由診療としての検査やその他のワクチンなどを含めると200万円近くすることもあります。

全てのがんの治療がこのような放射線治療が必要と言うわけではありません。先進治療は本人の希望に基づいた自由診療になりますので、実際に診療された医師の方にご相談ください。

参考 日本放射線腫瘍学会

第3章　分かりづらいがん保険を簡単に安心に、FPに相談しよう！

以上！いかがでしたでしょうか？今回はがんになってしまうとどれくらいの費用がかかるのかについて解説していきました。死因一位であるがんの治療は年々進化を続け、国もがんで亡くなる方が可能な限り少なくなるように勤めています。
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