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豊平川の野生サケ稚魚 春先ならではの場所

2月の豊平川にサケ稚魚を探しにいったものの、さすがにタイミングが早くて、見つけられなかったのが前回のお話でした。
3月に入って、道路の雪解けが一気に進み、そろそろいいんじゃないかと、行ってきました。
あてにしていたのは、JR鉄橋すぐ上流の左岸にある、産卵環境回復のための水路。
2月の観察では、流れのわきの巻き返しに、湧き水で暖かい水域を見つけていました。狙いは、その水域。浮上して稚魚たちは、少しでも暖かい場所を求めて、その場所に留まるのではないかというのが予想です。
その結果がこちら。

薄くはった氷の下に、サケ稚魚の大群が入っていました。
この場所を図説するとこんな感じです。

川底からは暖かい湧水が湧き出して、メインの流れが3度なのに対して、このあたりは4度。ただし、巻き返しで、流速そのものはかなり遅いので、朝の冷え込みで外気と接触する水面に薄い氷がはっていました。

上からは、氷のバリアで外敵に狙われず、かつ、水温はぬくぬくでまったり。まさに最適環境なので、サケ稚魚が集結していたようです。

2023年3月5日撮影


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