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琴似発寒川と創成川のサケ お手軽観察

もうすぐサケの日

きょうは11月8日、11月11日のサケの日まであと3日の札幌市内は、サケ産卵の最盛期をちょっと越えたくらいです。
ことしはサケが多いです。
琴似発寒川で一番サケが見物しやすい場所、JR鉄橋のすぐ下流側の観月橋から眺めると、川幅いっぱいにサケが来ているのがわかります。

混乱中?

こういうとき、サケたちは、卵を産みそうなメスを先頭にオスが逆扇形に並んで産卵のタイミングを狙います。産卵のそのときに、なんとかメスの横に張り込もうという繁殖戦略です。
グループのひとつを観察していると、後ろの方にいるオスが、「いまかな?」と先頭のオスのわきに何度も滑り込んでくるのですが、そこにはそもそもメスの姿はありません。3面張りの都市河川では産卵できる場所が限られ、そこに多くのサケが密集すると、混乱するのかもしれません。

テレビ塔横の産卵床

今季のサケは中の川でも、集団での産卵が見られましたし、豊平川でも遡上数が多いようです。実は、創成川でも遡上数は多くなり、テレビ塔の目の前にも産卵床ができました。

11月3日の観察では、テレビ塔の真横から南1条の橋にかけて、産卵床が各地にできていて、メスのサケがそれぞれ守っていました。

産卵床を守っているメスは、ほかのサケが近づくと猛烈に攻撃します。(時々水中カメラも攻撃されます)
この日も、お相手を探すオスのサケが、あちこちの産卵床に近寄っては追い立てられていました。

この水路は、川底に防水加工を施した本物の水路なので、湧水が出てくるわけもなく、砂利の層も薄いそうです。
それでも産卵床をつくるサケたちのたくましさに敬意を表しつつ、少しでも多くの稚魚が誕生することを願います。

2022年11月3日撮影


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