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後志地方のイトウの野生稚魚が元気に浮上 見守り活動の報告会は来週

北海道のサケ科の魚のうち、多くが秋産卵で稚魚たちが春に浮上するのに対して、イトウは春の産卵なので、稚魚が浮上してくるのは夏になります。
浮上したイトウの稚魚たちは、流れがゆるくなった浅いところや、逆に少し深くてどよんと水が流れる場所にとどまって、流れてくる餌をついばんでいます。
泳ぎがあまりうまくなく、どちらかというとおっとりした様に、いつまでも観察していたいという衝動にかられます。

後志地方のイトウたちは、地域の「尻別川の未来を考えるオビラメの会」のみなさんの努力で、地域個体群のDNAを引き継ぐ形で一部の支流への再導入に成功するなどいい方に向かっています。
ただ、いまだ絶滅の危機を脱したわけではなく、会では、産卵環境の保全や、地域のイトウのDNAをひきつぐ稚魚の増殖を続けています。

このうち、倶知安町内のイトウ自然繁殖河川でことしも行われた、イトウの産卵の「見守り活動」について、報告会が7月8日に開催されます。会場へぜひ。

イトウ繁殖地「見まもり隊」2023シーズン活動報告会
日時 2023年7月8日(土曜)13時30分~15時30分
会場 倶知安町文化福祉センター 倶知安町南3条東4丁目
入場料 無料。お申し込みは不要です。
主催 尻別川の未来を考えるオビラメの会
共催 倶知安町
後援 後志地域生物多様性協議会


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