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ウクライナ平和の鐘 055 仏の種を植える

https://youtu.be/Awctbjvz0Rs

■2022(令和4)年5月14日 055 仏の種を植える
(動画の3:09~5:56)

本日の「平和の鐘 鳴鐘の輪」。慈悲の心で、他人の苦しみを拭い去り安らかに生きて欲しいと願うこと。それは仏の種を植える菩薩道です。種は必ず芽吹く日が来ます。ウクライナの青空の下、大地の黄色い小麦が実るように。

合掌

 昨日は私たち法華宗の祈り「南無妙法蓮華経」の南無についてお話をしました。今日はその続き、妙法蓮華経についてです。

 仏様の教えは「八万四千の法門」と呼ばれるほど数多くの経典があり、そこには様々な教えが含まれています。その中で法華経の価値・特徴は、どのような人でも必ず菩薩の修行により仏になれるという確信が説かれていることです。

 法華経の中でお釈迦様は、それまで「自分は修行によって一定の境地には到達しても、決して仏にはなれない」と思い込んでいた多くの仏弟子たち一人ひとりに「お前は必ず仏になれる」「お前も必ず仏になるぞ」と保証をしておられます。

 仏になるためには、菩薩の道を行じなければなりません。菩薩の道とは抜苦与楽、人の苦しみを取り除きたいと願い、安らかに生きてほしいと思うこと。親が子に向ける気持ちです。仏様が人々に向ける気持ちです。そのような気持ちを持って生きる時、人は必ず仏になれる。それが法華経に説かれたお釈迦様の約束です。

 ウクライナでは戦争が長く続いています。大勢の人が苦しんでいます。その苦しみを取り除きたい、誰もが安らかに生きることのできる世界になってほしい──そのような祈りを持つ時、仏様になる種が心に植わるのです。ウクライナの大地に小麦が蒔かれて大きく育っていくように。

 戦争を経て私たちが平和を真摯に願うのであれば、そこから皆が菩薩の道を行じて仏のように安らかに生きることのできる平和な世界への道が見えてくるはずです。

再拝

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