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210.教祖伝逸話篇に載っていない教祖の逸話「腹立ちについて」


はじめに


 「みちのだい33号」に「古老より聞いたはなし」として、当時の婦人が自分の祖父母から聞かせて頂いた教祖のお話が沢山載っていました。

 まだ稿本天理教教祖伝逸話篇(以下逸話篇)が発行される前ですので、逸話篇に載っているお話が沢山出てきます。

 その中には、逸話篇に載っていない教祖の逸話も出てきますので、これから何回かに分けて紹介したいと思います

腹立ちについて

桝井まつが聞いたお話
腹立ちについて

(前略)
これはまた、おきく祖母に、教祖がお聴かせ下された話しであります。
「人の腹というものは、腹綿というて、やわらかい腹をかしてあるのやで、腹の立つような腹をかしてあるのやないで、立つ理は、みな、めんめん我が心にあるのやで」
 と、お仕込み下された、という話しも、この腹立ちの話しをされました時に、母が聴かしてくれました。
そして、
「教祖のおはなしというものは、ちょっとも無駄にはできない、正味のおはなしやで、これをしっかりそのまま心に守って、暮らして貰うたら、わが身結構に、わが身のいんねんも切って頂いて、救けて頂くこともできる有難いおはなしやで」
と母が聴かしてくれました。

(前略)とした所では、「78.長者屋敷」「137.言葉一つ」の元になったと思われるお話が載っています。

このお話で気になるのはやはり、教祖の御言葉である

「人の腹というものは、腹綿というて、やわらかい腹をかしてあるのやで、腹の立つような腹をかしてあるのやないで、立つ理は、みな、めんめん我が心にあるのやで」

この部分だと思いますので、ちょっと分解して読み進めていきたいと思います。


「人の腹というものは、腹綿というて、やわらかい腹をかしてあるのやで」


ここで出てくる「腹綿」は「ハタハタの者を楽にさせるから働く言う」と全く同じ構造です。
教祖は人々が納得しやすいように、覚えやすいように、歌や駄洒落を用いて人々に教えを伝えました。

冷静になって考えると、メロディーに乗せて覚えたり、語呂合わせで覚えたりする記憶術は、学生時代に皆さん活用したことがあるんじゃないでしょうか?

教祖は人間の脳に最適な方法で、教えを人々に伝えていたのだと考えると、その凄さがまた一つ鮮明になったような気がしました。

「やわらかい腹」という表現も、優しいとか温和なイメージが感じられるので、理屈で理解するというよりは、感覚的に腑に落ちます。

この腑に落ちる感覚というのは凄く大切で
「理屈はわかるけど、腑に落ちません」
「理屈はわからないけど、腑に落ちました」
では、腑に落ちる方が確実に支持を得られます。

教えを読み解く上で、理屈だけでなく、この腑に落ちるという感覚を磨いておくことは、とても大切だと思います。

(ちなみに「腹綿」という単語は「走れメロス」でも使われているそうです)


「腹の立つような腹をかしてあるのやないで」


なぜ腹を立ててはいけないのか?

その理由が、「腹の立つような腹をかしてあるのやないで」です。

親神様から貸して頂いている身体は、「腹を立てる」ためのものではないと、はっきり仰っています。

何億円もするバイオリン「ストラディバアリウス」を保有する企業や団体が、
「このバイオリンで素晴らしい演奏をして欲しい」
と期待して、奏者にバイオリンを貸し出すように、
親神様は
「この身体を使って陽気ぐらしをして欲しい」
と期待して、人間に身体を貸して下さっています。

ですから、貸主の意向に沿わない使い方をしては、借りてるものは返さなくてはいけなくなってしまいます。

特に「はらだち」に関しては

短気、癇癪はわが身の徳を落とし、我が命を損なうことがあります。

と説明されています。
命を落とす事がありますので気を付けなくてはいけません


「立つ理は、みな、めんめん我が心にあるのやで」


「立つ理は、みな、他人にあるのやで」ではなくて、
「立つ理は、みな、めんめん我が心にあるのやで」です。

腹の立つ理由は自分の心にあり、他人にはありませんので、腹が立ってしまった時は、その度に自分の胸に手を当て、何が原因(目的)で腹を立ててしまったのか、じっくり心を見直していく事が大切です。


まとめ


今回僕が初めて触れた教祖の言葉は

人の腹というものは、腹綿というて、やわらかい腹をかしてあるのやで

この部分です。

小さい部分ではありますが、こうして教祖の言葉に少しでも多く触れる事で、教祖の面影が過ごしでも見えてくる事が、信仰者にとって、とても嬉しい事だと思いますので、こういった教祖のお言葉を見つけた際は、すかさず読者の皆さんと共有していきたいと思います。


おまけタイム


どーも!12月2日に2回目の結婚記念日を迎えた男
ほこりまみれの信仰者こーせーです!

昨年の結婚記念日は、第九のコンサートが抽選で当たったので、大阪フェスティバルホールにタダで第九を聴きにいきました。

やはり、大人の教養として、一度くらいは第九を生で聴く必要がありますね。
( ˘ω˘ )ドヤア

しかし、今年は子供も生まれ、外出することは厳しいので、お互いにアマゾンで買ったプレゼントを交換するというだけでした。

それでも、何もしないよりずっと良くて、2人で結婚できて幸せだねと言い合える幸せを噛み締めています。

やっぱり大事なのは心ですね。
( ˘ω˘ )ドヤア

顔文字で台無しにしたところで終わりにしたいと思います、


本日も最後まで読んでいただきありがとうございました!


ほな!

サポートして貰えたら、そりゃめちゃくちゃ嬉しいです!