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あなたの世界を知りたくて__松村北斗「アトリエの前で」で、完全に魔法にかけられた

本を読むのは好きだ。読むの‘’が‘’ではなく、読むの‘’は‘’。
読書家というほど一番の趣味ではないが、1ヶ月に1冊から多いときは4、5冊読む。

どういう基準に読む本を選ぶのかというと、本屋大賞だったり、芥川賞だったり、番組で紹介されていたものだったり、とにかく流行りのものから入って、同じ著者の他の作品へと広げていく。

今回初めて、推しが紹介していた作品を選んでみた。

いま、私が注目しているジャニーズアイドル、SixTONESの松村北斗は、東海ウォーカーという東海地方の月刊誌で「アトリエの前で」という連載を持っている。
彼の独特のワードセンスや世界観は目を惹くものがある。

何を隠そう、私が彼に惹かれた決定打が「アトリエの前で」の彼の文章力だった。

YOU TUBEで見るツッコミやコメントには、ところどころ、おっ!と思うことがあった。
この人きっと本をたくさん読む人なんだろうなと。

本だけでなく、映画、美術、絵画と芸術に興味がある彼の紹介する世界は魅力的で刺激的で心を揺さぶる。


___いつか、僕の言葉が美をまとい、魅力的なものとして誰かに届くことをひそかに夢見ていた。
(アトリエの前で【第1回】ウルトラマンが山Pに変身した瞬間 より)

あなたの‘’美‘’はもうすでに数え切れない‘’誰か‘’に届いているよ。

__言葉を書くことは、魔法に近い。酔いではない、簡単には解けない魔法。
(アトリエの前で【第1回】ウルトラマンが山Pに変身した瞬間 より)

影響力のある人の言葉は、流行を生んだり世の中の流れを変えたりする。
そして時に、人の人生を変えたりもする__簡単には解けない魔法のように

言葉ひとつ発信するためにどれだけ気を遣い、どれだけ時間を使っているのだろう。

SNSが発達した今、世界へ簡単に言葉を発信することができる。便利なようでいて、それだけ不特定多数にそれがダイレクトに伝わる怖い世界だ。

そんな中、彼は自身の言葉で自身のルーツを赤裸々に発信している。
時に辛辣なその言葉には胸を締め付けられるものもあるが、それがまた嘘がなくて潔く感じる。

おそらく他のインタビュー記事よりも他者の手が加わっていないのだろう。
彼から出る言葉そのままを記事にすることにより、より深く彼の世界を知ることができるのだ。

「アトリエの前で」だけは、そのままの、彼の生身の言葉を届けて欲しい。