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「働き方改革」において真に大切なこと

 パプアニューギニア海産の武藤北斗です。「フリースケジュール」「嫌いな仕事はやってはいけない」などの働きかたについてはこちらを。

 働き方改革が継続しない、一歩が踏み出せないなどの相談を受けることが多く、昨日、その理由をエビをむきながら考えていました。

 その時にアッそうかと今更気づいたのが、「どう改革するかを考え一歩を踏み出すのは、経営者ではなく現場を任されている責任者(従業員)なんだ」ということ。

 それに関連してちょっとだけ、パプアニューギニア海産の社長と工場長の役割を説明します。

 まず、よく勘違いされるのですが私は社長ではありません。パプアニューギニア現地との原料の取引を社長(父)が行い、その入荷したエビを国内で加工販売するのが工場長である私の仕事です。

 うちの場合は私が働き方を変えようと決断し、社長に報告しました。「〇〇な理由で、きっと△△な感じになると思うので、好きな日に働ける会社にします」と。その時はたしか「分かった」しか言われなかった気がします。

 その後も特にフリースケジュールに関して深く話をした記憶はないのですが、今考えるとこれはとても重要なことだったと思います。

働き方改革と利益

 働き方改革だ!と意気込んでいる今の社会では、経営者が「改革をしろ!」と言い、責任者は「はい!」というのでしょう。うちと流れは違うものの、会社としては普通だと思います。

 と同時に、ここからが問題なのですが、経営者はその改革が売り上げや利益にどう繋がるかさぐってはいないでしょうか。働き方改革を進めることで会社に利益を出そうと思ってはいないでしょうか。

 これがよくないというか、大きな間違いなのです。

 働き方を本当によいものに変えていった場合、最終的に利益は上がるように私も思っています。でも、最初からそこを目指してはいけないのです。順番がとても大事です。

 働きやすくなり、日々の生活を大事にし、自分の体や心を大事にできる。その結果として一生懸命働くことができ、利益が上がってくるのです。

 でも、そもそも僕が思うのは、働き方改革というのは、生き方そのものを問い直し、従業員が自分の生活を大事に生きていけるよう、会社が一人一人の従業員に向き合うということではないか ということ。

 だから本来は働き方改革に絡めて会社の利益を考える必要はないはずです。

 経営者がそう考えることで、やっと現場の責任者は考える順番を明確に意識し、本来の働き方改革の意味を理解し、継続していくスタート地点に建てるのだと思います。


従業員を甘やかすわけではない

 ここもよく勘違いされますが、働き方改革で私たちが行っていることは、従業員を甘やかし、会社が不利益をこうむっているわけでもありません。

 一生懸命仕事に取り組むことが重要と考えますし、自分の生活を大事にできる働きかたというのは甘やかすことでないのはもちろん、堕落したり、人を貶めたり、排除したりといったことにも繋がりません。

 逆に多様であることを認識し、認め、補い、協力していくことにいきつくはずです。ただ、それは自分に向き合って仕事をするということであり、実は高い次元の働く意思というものを求められているようにも思います。甘くもないけれど、決して楽でも優しくもないと思っています。

 そのような職場だと「サボろう」「会社に迷惑かけよう」「文句をいってストレス発散」なんていう気持ちは起きにくいはずです。

 そして、このあたりを実感し始めたころにやっと何となく考え始めるのが、今の職場の効率や品質はどのくいらい上がったかな。会社にどんなプラスがおきてるかな?ということです。しかも現場が自分達で。

 私はメディアの方にしつこく聞かれれまでは、人件費の比較などは一切していませんでした。それじゃあ経営者として失格という声もあるのですが、現場には確実に効率が上がっている実感がありますので、働き方改革の本質を歩む中で、わざわざプラスと分かり切った計算に時間をかける必要性を私は感じていなかったのです。


利益の価値

 分かった風に書いている私も、長い間、正反対の考えでした。疑って縛ってばかりの働き方でした。でもフリースケジュールを実行し、自分達で試行錯誤して形を変えていく中で、大切なことに気づきました。

 これまでのような、従業員が職場で苦しみ、いがみあい、争いながらえられる会社の利益に何の意味があるのかと。

 今は利益の価値を考えるようになりました。

 とは言ってもどこまで追い求めるか難しい判断を迫られる時もありますし、僕のブラックな心がちょこちょこ顔を出してくることもあり、うちもいたらないところは山ほどあります。

 でも忘れないように心がけています。人が生きていくうえで何が本物の利益なのか、大切なのかということを。

パプアニューギニア海産/工場長武藤北斗

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これでさらにやる気アップ!ありがとうございます!
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武藤北斗・パプアニューギニア海産

1975年福岡県生まれ。パプアニューギニア海産工場長。3児の父。著書「生きる職場 小さなエビ工場の人を縛らない働き方」。東日本大震災での被災をきっかけに生き方や働き方を模索。好きな日、時間に働くフリースケジュール制などを考案実践中。

考え方

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