見出し画像

デザイナーの水見式

ハンター×ハンターが好きな方、おはようございます。

水見式を知らない方のために補足すると、ハンター×ハンターという漫画の中では不思議な力が存在し、グラスに水を入れ葉を浮かべを発すると属性によって違う反応が現れるというものです。詳しくはPixiv百科事典をどうぞ。

「デザイナーの水見式」を考えたのは昨今のデザインが関わる領域の広範囲化、状況によって役割がまったく異なる点などから、デザイナーという職種をもっと細分化すべきではないかという意識があったからです。

そんな時Takramさんのこんなツイートを拝見しました。

ビジネスとテクノロジーで発展してきた日本企業に対し、これからはB-T間の連携だけでは世界と競争できません、クリエイティビティを経営に加えB-T-Cの三角形を形成しましょう。そのためにビジネスとクリエイティビティを繋げるデザインシンキング、テクノロジーとクリエイティビティを繋げるデザインエンジニアリング、職人的にものつくりに精通したクラシカルデザインの力があり、それらが必要であると説いた内容です。そしてこの3つの能力を総称したものがDESIGNであるとも説明されています。

詳しい資料は、第四次産業革命とデザインの役割にて閲覧できます。

この解釈には諸手をあげて賛同したく、また水見式のロジックの土台となっています。これは個人的な解釈ですが、この3つの役割には能力差というよりも性格によって向き不向きがあります。クラシカルデザインの領域には職人肌な性格が合いますし、デザインシンキングの大半は理詰めであり、常に仕組みを疑ってかかるような性格が向いています。自分の得意な領域はどこかといった感覚は何年か働いてみれば自ずとわかってきます。(おそらく)

ただこれからデザイナーを目指す人や、今後のキャリアを考えるデザイナーにとっては客観的にどこが向いているのかという指標が必要です。

そこで今回簡単なアンケートによるBTCデザイナー診断を用意しました。3つの役割のどれが向いているのかを診断します。

以下の表に当てはまるポイントを集計し、0〜6ポイントの範囲で決まりますので、一番高いところが向いていると判断してください。

BTCデザイナー診断 加点ロジック

全部で6問と少ないですが、なんとなく測れるような自信はあります。理論上は3属性の期待値を同じにしてあるので、

クラシカルデザイン特性(C) 3点
デザインシンキング特性(B-C) 5点
デザインエンジニアリング特性(T-C) 1点

これは自分の結果ですがデザインシンキングに向いていて、次にクラシカルデザインにも向いていると解釈できそうです。偏りなく、だいたい値が3以上あるような方は、独立開業してみるとか、逆に範囲を絞ってみると良いのかもしれませんね。

造形力や論理的思考力と言った実際の能力ではなく、あくまで資質としてどうかという聴き方をしています。

クラシカルデザインにマーケティング志向で加点しているのは個人的に市場感覚に優れたクラシカルデザイナーの方が有能で、センスがあると感じるからです。

他に加えたかった項目としてはチームとして働く特性や、プロトタイプに対する考え方完成品を作品として捉えるか、などあります。ただ今回は3属性同じ期待値にしたかったのでバランスを取るため省略しています。

キャリアについて考えるきっかけにしてもらえれば嬉しいです。


それでは


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?