1000万円稼ぐデザイナーになるには

デザイナーのお金の話は少ないので書いてみます。お蔵入りしていたnoteの下書きですが思い切って公開します。

転職会議によると、Webデザイナーの平均年収は353万円。20代では300万円代前半と特別な技能を必要とする職種にしては低く感じます。

主観ではありますが、東京で働くWebデザイナーの給与レンジはこんなところでしょう。(サラリーマンを想定)

751万以上  ・・・業界トップレベル+マネジメント
600-750万 ・・・業界トップレベル,  シニアレベル+マネジメント
451~600万 ・・・シニアレベル
301~450万 ・・・ミドルレベル
300万以下  ・・・ ジュニアレベル, 見習い

儲かっている事業会社(サ●バーエージェント、L●NE、D●NA)などは全体的に100万くらい上昇する印象はあります(要出典)。またコンサルと組むような外資系デザインエージェンシーは倍近くもらえますが、英語は必要ですし世界どこに行っても働けるくらいのコミュニケーション能力は求められそうです。

サラリーマンデザイナーとして年収1000万を超えるのはかなり困難な印象です。儲かっている会社でシニア以上のデザインレベルとマネジメントを担うには、そもそも枠自体が少なすぎます。



なので1000万という数字を考えると、個人事業主もしくは法人化の方が容易に思えます。 

そこで7年間デザイナーとして独立してやってきた経験を踏まえて、どういう姿勢が年収1000万のデザイナーにつながるのか書いてみます。


そもそも1000万円ってどれくらい?

なんで1000万円かといえば高給な人の象徴であり、桁が上がるため目標としてわかりやすいためです。ちなみに1000万を12ヶ月で割ると約83万円。おそらく人月100万円くらいで見積もっていないと届きません。(人月とは1ヶ月/約20営業日の稼働の対価目安)

では人月100万相当の仕事ってどんなもんでしょうか。なんとなく業界トップレベルでないと稼げない印象を受けます。

しかし一般的な企業が一人雇用するだけで、社会保険料や地代家賃など社員の給与の2〜3倍近くお金がかかることを鑑みれば、人月100万もそんなに高くありません。(小さい会社ならせいぜい倍くらいかもしれませんが。)

大きめの企業なら月収30万円のデザイナーを雇用するだけで毎月90万近くの費用がかかり、且つ求人サイトで新しく採用すると50-100万の採用費もかかってくるのです。(Wantedlyは除く)

企業であれば外部のデザイナーに100万円/月相当で外注しても、月収30万円くらいのデザイナー相当の働きをしてくれればトントンなわけです。

冒頭のミドル以上のデザインレベルがあれば1000万円は狙える金額感なのです。

「これくらいかな?」というサラリーマン時代の考えでフリーランスでも見積もりをする方が多いのですが、もっと高めに設定しても企業からすればお釣りがきます。

低く見積もるのは気が楽ですが、自分レベルを雇用したらどれくらいなのかという企業視点で比較対象を考えれば1000万は高くないと言えます。もちろんセルフプレゼンテーションは頑張りましょう。


プロジェクト単位か時間単位か

続いては仕事の受け方について。プロジェクト単位とは、いわゆる「Webサイト制作50万円」のような見積もりの仕方です。成果物に対して見積もるので、品質は当然シビアに求められます。

一方、時間単位とは1ヶ月(20営業日)の稼働で60万円。というような計算の仕方です。デザイナーの派遣会社やシステム開発会社に多い計算の仕方で、仕事ぶりは評価対象ですが品質はプロジェクト単位ほどシビアではありません。決められた時間だけ働けば一応お金は入ってきます。

もし1000万稼ぎたいと思うならずばり「プロジェクト単位」をお勧めします。
独立すると当たり前ですが人の倍の成果が出せれば、倍の収入になります。仕事の効率化に強いインセンティブが働くのです。

例えばデザイン素材を積極的に利用する。見た目のブラッシュアップにかかる素材を0から作る必要はありません。アイコンを最初から自分で描くよりもアイコン素材を購入し、カスタマイズした方が結果的に質の良いものが納品できるならそうすべきです。

ランサーズやクラウドワークスなども細かいタスクを振るには便利です。ロゴのアイデア出しに利用しても良いでしょうし、少し複雑な仕事は懇意のアシスタントさんを1人もつだけで仕事の効率が爆上がりします。

プロジェクト単位に比べて、人月単位の受け方やサラリーマン/雇用形態では効率化の意欲は湧きづらいのです。

ただしプロジェクト単位はクオリティも求められますし、予定していた期間をオーバーしてしまう危険性はあります。それでも効率化することで短期間でクオリティを上げられれば、最終的なアウトプットをさらに高める時間も生まれ、別の仕事や勉強にだって時間をさけるはずです。

仕事を奪う

最後に独立後の姿勢についてひとつ。仕事を奪うと言ってもライバルを蹴落とせと言っているのではありません。ある程度独立してやっていると、継続して仕事をしたいと思える良い顧客に出会います。そう言ったお客さんと長く付き合うヒントが「顧客の仕事を奪う」です。

例えば案件の話を伺った際に、その場で叩き台を書き上げて議論を進める。先方の構成作成や文章作成の仕事を奪ったことになりますが、これは非常に喜ばれます。仕事が減って早く帰れるから。

本気で良い物を作ろうと思ったら、上流に関わるアイデアが頭に生まれるはずです。それを飲み込まずにどんどん提案することで、先方の「考える仕事」を率先して奪いましょう。先方からすればあなたの印象は「やる気があって考えられる素晴らしいデザイナーだ」となります。ますます仕事を頼みたくなりますよね。

受け身でいつも「素材ください」ではなく、「これサンプルで配置しましたけど、どうでしょう?」「こういう方が良いですかね」と言った先回りのコミュニケーションでスムーズに仕事ができれば、サラリーマンで30万円もらっているようなデザイナーなら月に100万、年収1000万以上を稼ぐポテンシャルがあると考えます。


なんでこんなことを書いたか

優秀な若者にデザイナーになってもらうには、社会的にも成功できる職業だというイメージを持ってもらいたくて書きました。職人気質で清貧を美徳にし、低コストハイクオリティな仕事をするのは本人の満足感こそ高くても、業界全体で見たら良くないことだと思います。

優秀なデザイナーはもっと稼ぐべきです。今の給料に不満があったり、頑張っても評価されないと思うなら、成果と報酬が直結する環境にリスクをとって飛び込むのもひとつの手です。

あなたならきっとできます。


それでは

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大堀祐一

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デザイン系の記事を収集してまとめるマガジン。ハッシュタグ #デザイン のついた記事などをチェックしています。広告プロモーションがメインのものは、基本的にはNGの方向で運用します。
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