システム開発会社がプロトタイピングツールを導入すべき理由

開発会社のみなさまこんにちは。

自分はUI/UX専門のデザイン会社を経営してきました手前、数多くの開発会社の方々とお仕事をご一緒してきました。

システム開発の市場規模は大きくIT業界全体で約13兆円。○ずほ銀行の案件は都市伝説のような工数が話題ですが、数百億円のプロジェクトも存在します。ただ多くのシステム開発案件にUI/UXデザイナーは見当たりません。

RFPに基づいた提案に、クライアントの要望を満たすべく要件定義を進めて出来上がったシステムにおいて、ユーザビリティは完成してやっと評価が可能になります。

本来は開発側が主導してユーザビリティを担保すべきですが、エクセルで作られた要件定義書、パワポにキャプチャが貼られた画面遷移図からユーザビリティを論じるのは不可能です。


そういった状態でUIデザインのご相談を受けたとき、弊社ではまずプロトタイプを用意し、仕様どおりに作った場合の完成予想図を示します。(ここでいうプロトタイプはHTMLでもなく、画像に遷移をつけただけの簡単なものです)

資料の上にしかなかったものを、実機で触れるようにして見せることで、もっとこうした方がわかりやすい、この画面にこの情報は必要/不要といった話が格段にしやすくなるからです。

ProttInVision などを使えば一行もコードを書きませんし、1日あれば主要導線くらいは作れます。

そこでクラアイント(この場合はシステムの発注元)に触ってもらえれば、固まっていたはずの仕様も動き出すため、当然システム開発会社の方々には嫌な顔をされます。

しかし出来上がるシステムは大抵使いやすいものとなり、基本的に出来上がってからの成果物に対する炎上・クレームは聞きません。

プロトタイピングツールを使えば誰でもプロトタイプは作れます。

能力ベースで言えば、
 ・画面を作る力(エクセルで十分です)
 ・Prottで遷移をつける力(小学生でもできます)
 ・ユーザビリティへの理解(海外のeラーニングでも簡単に学べます)

ニールセンのユーザビリティ10原則を見返すだけでも致命傷は避けられます。

あとは出来上がったプロトタイプをユーザーとして素直な気持ちで触ってみるだけで、たくさんの改善点が見つかります。一人のユーザーとしてタスクが確実に実行でき、効率的で満足感を得られるものか見直してみましょう。

・受託案件で他社サーバーに仕様に等しいものを乗せる危うさ
・絵を作ること(これは社内のデザイナーに協力してもらっても良いです)
などいくつかのハードルはありますが、

・完成予想図の相互理解
・ユーザビリティの評価(ある程度まで)
・仕様に関する早期のバグ発見

といったメリットがあります。

何よりシステムを一番理解しているのは、開発者の方々です。ぜひUI/UXデザイナーに任せずとも、画面仕様書と画面遷移図にプロトタイプを加えて、完成予想図をチームやクライアントと共有する、プロトタイプの工程を加えてみてはいかがでしょうか。


現場からは以上です。

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大堀祐一

#デザイン 記事まとめ

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