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北海道旅行記  Part5

旅は人を強くさせる
そして
旅は人を育てる。

最終日の夜に
せっかくだからと北海道の海鮮をいただきながら、
旅について話していた。

毎回の旅のテーマの曲があって
ご飯を食べている時にふとかかった有線から
4年前に行った与那国島の旅の話しになった。

楽が、あの場所を思い出すと
涙がでるような切ない気持ちになるって
言っていた。
うん。
とってもよくわかる。
与那国島の歴史を調べてみると悲しい伝説が
たくさんでてくる。何も知らないで行った場所は、
行ってみると、
その蓄積された土地に残る悲しみの残り香を
たしかに感じとることができる。

悲しみを超えた先に
島の人達が、大切にしてきた何かを
ずっと、ずっと守っている。
あの場所はとても神聖な場のように感じていて
言葉にはできない。

風が、一面に広がる麦畑を一直線にそよぐ
あの光景が脳裏にしっかりと刻まれていて

「これを観るのが好きなんだ。」
と言っていた。

わたしは、あの時
風の神さまが降りたってくれたように感じた。

誰もいない場所で、二人でその光景に
目を奪われて、、
しばし、時を忘れ
私達は、その場と一体になっていた。

毎回、旅の帰り道は
走馬灯のように出逢った人や場所での
温度感が残る、愛情を抱きながら
名残おしく、
胸がしめつけられるような感情が支配する。

あまりに思い出深き旅だったとき
旅から戻って数日は、
私の魂はまだここに居ないみたいに、
行った先に思いと共に居る感覚。
特に島に行った後は。

その地で出逢った人との縁にそうなる時もあるけど、
与那国島は、完全にその土地で体験した
ものがすごすぎて、、
今だに、あの時の事を思い出すと
胸がしめつけられるみたいにギュッとなって、
なんだか泣けてくる、、
あの、地と一体になった感覚は
私だけじゃなくて、楽も一緒だった。

その話しを思い出して
涙ながして食べた北海道の寿司は忘れない。

思い出がまた思い出を創りだしてくれたから。

次でlastになります。

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#旅
#場の記憶
#旅路
#人を育てる

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