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期待とのつき合い方

裏切られたと感じるのは、何か期待する気持ちが自分の中にあったからかもしれない。
期待はしない方がラクというより、期待通りにならなくて落ち込んだり八つ当たりすることは傲慢であって、そんな自分に嫌気がさす。
結局「期待するのをやめましょう」ということかといえば、それはしようと思ってできることではない。
勝手に湧き上がってくるものだから。
では、どうつき合うか。

まず、何かに期待している自分に気づくこと。
それは事が起こる前かもしれないし、事後に気づくかもしれない。
自分はどんなことを期待するのか。
どんなことを望むのか。
期待とは、そういう自分の望みに対して無自覚で、受動的なニュアンスを持っているように感じる。
自分の望みを知れば、そこへ向かって自ら歩むことができる。

自分の期待するものを知ったとき、そもそもそれは他者、自分の外側に求めるものだったのだろうかと気づくこともある。
自分の外側に求めても埋められないものがある。
もしかすると、自分自身でも埋められないのかもしれない。
何かで埋めようとするのではなく、埋められないその形を知り、その形のまま「満たす」という道も選べる。
埋めるというのはピースを当てはめるように平面的で、満たすとは容器に水が入っていくように立体的にイメージされる。

満たしていくには、その容器の形を知ること。
形を無理やり変えようとすると、容器が崩れ去り、そこまでしか満たされなくなってしまう。
形を知り、へこんでいるところもそのままに、そのままにしておくことで、満たされていく。

期待とは、自分の望みを知る、自分を満たす容器の形を知るきっかけを与えてくれるもの。

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