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メッセージを受け取ること、そして紡ぐ

キャリアコンサルタントというのは、まだ認知度が低い資格です。
日本では、相談にお金をかける文化も根付いていません。
なので、有資格者でもボランティアを強いられることがあります。
相手との関係性にもよりますが、自分が学んできたスキルをただで明け渡すことはいい気がするものではないです。
額面の話というより、「受け取る姿勢」に対して疑問が生まれるのだと思います。

何かを受け取るためには、「受け取れるだけの素地」が必要です。
そのイメージとして、「高低」乾湿かんしつが浮かびます。

土台が必要なメッセージ

「素地に高低がある」とは、「受け取るために土台が必要なメッセージがある」ということです。
ある知識を学ぼうとしたとき、より高度な領域へ進もうとするのであれば、その土台となる知識がなければ理解できません。

受け取るには余白が必要

乾湿という言葉で表しましたが、乾きすぎていても、湿りすぎていても受け取れないメッセージがあります。

太陽が照りつける広大な砂漠で花を咲かそうとしても、与えた水はすぐに消え去ってしまいます。
必要なのは、種を持ち砂漠を抜け出すこと。
寒さを感じ、飢え、夜を乗り越える場所がない人に必要なのは、温かい服、食料、住居です。
それらはお金があれば解決できますが、目の前の今や明日を生き延びるために必要なのはお金ではありません。
紙切れでは寒さや飢えを飢えをしのげないですし、自尊心を保てる訳でもないです。
「自分であること」に安心して繋がれるだけの余白が必要です。

表面張力に支えられる満ち満ちている容器は、一粒の水も加えれば溢れ出ていってしまいます。
良くも悪くも受け取るものが多すぎる現代。
余計なもので容器が満たされていれば、受け取りたいメッセージは流れていってしまうでしょう。
余白を生むためには、容器を広げるか、中に入っている溢れるほどのものたちを手放すことです。

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昨日、ユーミンの50周年コンサート「THE JOURNEY」へ行きました。
さすがのレジェンド、圧倒させてくるステージでした。

過去の先に未来があるように、未来の先に君がいる

松任谷由実

受け取ることができたメッセージ。
そして、それを紡いでいくことが「自分だけではない世界を生きていくこと」になるのだと思います。

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