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今日からボカロPになる🔄

私は元々バンドをやっておりギターが弾けたので作曲の作業自体は経験がありました。
そのような経験上コンピューターの電子音の構成による楽曲に少々抵抗があり、昨今音楽業界を席巻している「ボカロ曲」に対して自らフィルターをかけてしまっており素直に楽曲を耳に取り入れる事が出来ておりませんでした。

昔話になりますが私がバンドをやっていた1999年と言えばロックバンド・GLAYが「MAKUHARI MESSE 10TH ANNIVERSARY GLAY EXPO'99 SURVIVAL」を開催し幕張メッセに20万人を動員して国内史上最大有料ライブの観客動員数として世界記録を樹立した年でもありました。

当時はパンクやメロコア・ハードコア、はたまたミクスチャーやHIPHOP・R&B、いわゆるJ-POPからTKこと小室哲哉サウンドまでありとあらゆる各ジャンルの音楽が活気に満ち溢れてとても威勢のいい時期で、またCDが飛ぶように売れた音楽業界最盛期であったと思います。

GLAYの伝説的20万人LIVEの様子

しかし時は過ぎ、この10数年の中で「ボカロ」という文化が音楽業界で大きなジャンルとして確立され、その「ボカロ曲」を多くのボカロPと称する楽曲制作者(プロ・素人問わず)が制作し、こぞってヒット曲を飛ばしている現状を目の当たりにし、「ボカロ曲」に対する世間の認知度が上がっていくのと共に私の耳も「ボカロ曲」に向くようになっていきました。

そんな中、黒うさPの「千本桜」や40meterPの「からくりピエロ」、ハチ(米津玄師)の「マトリョシカ」など次々とヒット曲がニコニコ動画やYouTube、SoundCloudなどのプラットフォームによって世の中に流通していき、2018年にみきとP氏により世に放たれた「ロキ」が若い人達の間で大人気となりカラオケボックスには「ロキ」を歌う人々で溢れ返りました。

ちなみに2024年2月現在、「ロキ」のYouTubeの再生回数は7,500万回を超えています。
このムーブメントの衝撃を受けて私はこれをきっかけに「ボカロ曲」に対しての認識を大きく改めるようになっていきました。

「ロキ」みきとP

ちなみに私がバンドをやっていた1999年当時にもDTM(Desk Top Music : デスクトップミュージック、はPCを利用して楽曲制作を行う音楽制作手法の総称です)の文化は既に世の中に存在していました。

そもそもDTMとはその名の通り「デスクトップ=机の上」で音楽を制作出来るツールであり、ざっくり言うと曲を制作する際に本来必要であるはずの楽器を一切必要とせず、PCに各楽器の音源データを入力していく事で楽曲の制作が出来るという超便利な作曲手法です。

DTMにとても興味がありながらも当時はそれが非常に高価な物(シンセサイザーだけでも何十万円とか)であるのと、その操作性にも難解なイメージを持っていたので私はMTR(Multi Track Recorder↓下記※参照)を使用してアナログなレコーディング方法でギターやベース等の各パート音源をリズムマシンのビートに合わせて一つずつ入力し、作曲・録音をしていました。

※ MTR(エムティーアール)は「マルチトラックレコーダー」の略で、複数の録音トラックを個別に録音再生する機材です。楽器やボーカルのパートを別々に録音できるため、音楽ソフト制作上非常に重要な装置です。

MTR

その後、時代は急激に進み現代では最新のテクノロジーと先人達の知恵や知識が集積され、音楽クリエイター達に向けて開発を進めた結果DTM環境が安価で手に入るようになりましたが、ChatGPTに安価になった要因は何か尋ねて見たところ主な要因は次の通りとの事です。

  1. 「技術の進歩」
    コンピュータや音楽ソフトウェアの技術が進歩し、高性能なDTM環境を低コストで構築できるようになったこと。

  2. 「市場競争」
    DTM機器やソフトウェアを提供する企業が増え、競争が激化したことで価格が低下したこと。

  3. 「クラウドサービスの普及」
    クラウドサービスの普及により、高性能なDTM環境をクラウド上で利用できるようになり、低コストで利用できるようになったこと。

  4. 「デジタル技術の普及」
    デジタル技術の普及により、アナログ機器からデジタル機器への移行が進み、コストが低下したこと。

例えば手軽に始められる作曲ソフトウェアに「GarageBand」というApple純正でなんと無料のDAW(Digital Audio Workstationの略でPC上で作曲や録音、ミックスなど幅広く制作を行うためのデバイスの中に仮想スタジオ空間が出来るようなソフトウェア)があります。

こちらのソフトウェアやアプリケーションなどはMacやiPhone、iPadなどのApple製デバイスにプリインストールされています。
Apple民はぜひこちらを一度お試ししてみるのはいかがでしょうか。
このアプリで好きなアーティストの音源さえあれば、その音源から着メロを作ったりすることもできます。

GarageBandのアプリアイコン
GarageBandで作業中の画面

そんな時代の潮流の中YAMAHAが開発した歌声合成技術 VOCALOID(ボーカロイド)が誕生し、中でもクリプトン・フューチャー・メディア株式会社の「初音ミク」という音声合成ソフトのバーチャルシンガーの誕生が音楽業界の大きな一つの革命であり、その後「初音ミク」はボカロの代名詞的アイコンとして広く世間に認知されるようになりました。
参照1参照2

初音ミク

このボーカロイドが誕生するまでは人間が生の声をマイクを通してPCやMTRなどの機材に入力しなければならず、録音の際にミスをする度に何度も歌い直さなくてはダメでした。
しかしボーカロイドの誕生によりこの作業が必要なくなり、さらには自分が歌う事なく代わりに機械に歌わせる事が出来るようになりました。

それはとても画期的な事であり今までは不可能であった様々な調整(例えば生声では出しづらい高音や低音のキーであったり、自分では出せない声音やビブラートなどのテクニック)が出来る事によって楽曲制作の幅がグンと広くなり、クリエイター達の制作意欲を強く刺激する事となったでしょう。

なんといっても一番の注目点はボーカロイドが歌うメロディーラインの滑らかさであり、それは目を見張る程の技術力で無限大の可能性を秘めた楽曲制作者達の夢の結晶であります。

下に日本語と英語の曲のリンクを貼ってありますのでよかったら聴いてみてください。

日本語の曲
NEPPUU〜熱風〜 / みきとP feat.初音ミク

英語の曲①
[HATSUNE MIKU V4X]Melody (English Version)【DEMO】

英語の曲②
(Hatsune Miku V4X English) Star Story
(VOCALOID Cover) +VSQx

さて話はだいぶ長くなりましたが、そんな訳で私がボカロPになりたいという経緯は大体おわかりいただけたと思います。
要約すると音楽が大好きな元バンドマンが当時買えなかったDTMを安価に買える様になった現代でようやく手に入れる事が出来たのでこれからゆっくり始めていこうじゃないかというお話です。

安価にちなんでこの度購入した「初音ミク V4X バンドル」の価格について念の為解説をしたいと思います。
今回私が購入した「初音ミク V4X バンドル」にはパッケージ版とダウンロード版の2種類があり、SONICWIREのHPで販売しているダウンロード版の定価は¥22,000です。
そしてパッケージ版も同じく¥22,000なのです。
しかしAmazonや楽天などのECサイトではパッケージ版が¥18,000台の割安価格で売っていたりします。
ちなみに私は価格.comでパッケージ版の最安値を探し¥16,980で購入しました。

ここで一つ皆さんが気になっていらっしゃると思われる事について触れておきます。

"パッケージ版を購入してもMacBookはDVDドライブが無いので外付けDVDドライブを用意しないとインストール出来ないのではないか?"

そう思っていらっしゃる方の為に説明致します。
まず結論から申しますとMac民がパッケージ版を購入しても大丈夫です、外付けDVDドライブは必要ありません。

理由はMacの場合パッケージ版の箱の中に同封されている紙に記載されているダウンロード用のWebサイトからソフトウェアをダウンロードしてインストールをするからです。
つまりダウンロード版と変わらないという事です。
もちろんアクティベートの作業がありますのでその為のコードも記載されております。
ちなみに私のPCはMacBookなのでこの情報をブログで見つけてパッケージ版の購入を決めました。

MacBookでも大丈夫!

どうせなら少しでもお得に買いたいのが本音ですよね。
Macをお使いの方はぜひこの情報を元にパッケージ版の購入をおすすめ致します。

WindowsPCをお使いの方は大体DVDドライブが搭載されていると思いますのでそのままDVDを使ってインストールする流れになります。
こちらの場合もあえて定価のダウンロード版を購入する必要性は感じられないので安く買える所を見つけてパッケージ版を購入された方がお得だと思います。

それともう一点なぜ私がバンドル版を購入したのかという点についても触れておきたいと思います。
2024年2月現在で最新の「初音ミク」には日本語音声ライブラリだけの「初音ミク V4X」と、日本語に加えて英語音声ライブラリーが含まれている「初音ミク V4X バンドル」の2種類があります。

※「初音ミク NT」が最新の物ですがこちらは少し制限があるのでここでは同列に扱わないものとしておきます。

「初音ミク V4X」
「初音ミク V4X バンドル」

これから曲を制作するにあたり日本語の歌詞でしか歌わせられないよりかは英語の歌詞も歌わせる事が出来た方が確実に制作の幅が広がりますのでバンドル版の方がいい訳ですが、理由として以下のいくつかの事も加味して考えた結果私はバンドル版の購入を決めました。

  1. 「多言語カバーの可能性を広げる」
    英語の歌詞が付いたバンドル版を選ぶことで曲の制作の幅が広がります。
    英語でカバーしたり、英語圏のファンにもアピールできる可能性があります。

  2. 「海外市場への進出の機会を広げる」
    バンドル版を選ぶことで、英語の歌詞を使った曲を制作できます。
    これにより、海外市場でのファン獲得の機会が広がります。
    英語圏の音楽ファンにもアピールでき、グローバルな展開が可能になります。

  3. 「クリエイティブな表現を追求する」
    英語の歌詞を使った曲を制作することで、異なる言語の表現方法に挑戦することができます。
    言語の特性や文化の違いを考慮しながら歌詞を制作することで、より多様なアート作品を生み出すことができます。

  4. 「国際的なコラボレーションの可能性を広げる」
    英語の歌詞ができることで、国際的なアーティストとのコラボレーションの機会が広がります。
    外国のアーティストと共同制作することで、異なる音楽文化やスタイルを組み合わせた新たな音楽作品を生み出すことができます。

  5. 「ファン層の拡大を図る」
    英語の歌詞を取り入れることで、ファンの層を広げることができます。
    日本語の歌詞だけではなく英語の歌詞も歌われることで、より多くの音楽ファンにアピールすることができます。
    さらに、英語圏のファンにも理解されやすくなるため人気の拡大が見込まれます。

とはいえ、そこで気になるのがやはり価格なんですね。
日本語だけの「初音ミク V4X」が現在の最安値で¥15,246なのに対し、英語も歌える「初音ミク V4X バンドル」は先程も書いてある通り¥16,980なので約¥1,700程しか違いません。
その程度の金額の差ならいっその事英語も歌える事に付随するメリットを考えてバンドルを買った方が絶対いいよね、という訳でバンドルの方を選択したのです。

そして昨日無事「初音ミク V4X バンドル」が届いたのですがダウンロードからインストールの流れやアクティベートの作業など細々した流れは次の記事でお伝え出来ればと思います。

だいぶ長くなってしまいましたがここまでお読みくださって誠にありがとうございます。
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それではまた次の記事でお会いしましょう。

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