お家の時間割り
私は家庭教師として不登校のサポートを10年してきました。
最近もとある不登校の小学生に効果的だった意外にストレートな方法を紹介します。
それは時間割作成です。
お家で過ごす時間を学校のように45分ずつに区切って、やることを決めるのです。まずは1週間分作成しましょう。土日はフリーでかまいません。この時間割に書き込むのは教科だけではありません。本を読む、洗濯物をたたむ、ゲーム、テレビ、なんでもいいんです。ここでポイントが2つあります。
1つ目のポイントは、なるべく成果がわかるものにすること。
例えば今日の2時間目は算数と書いたとします。算数、だけでは何をどれくらいやったかわかりませんよね?なので計算ドリルの何ページをやるというふうに付せんを貼ります。もしかしたらそのページは10分で終わってしまうかもしれませんが、残り35分は何をしてもいいのです。
時間ではなく成果ですね。
例えばお風呂掃除を45分やり続けることに意味はありませんよね。なるべく早く丁寧にやることが大事です。勉強も同じで、やるべきことを積み重ねていく方がダラダラやるより効果的です。あまりに早く終わるようなら次のときは少しだけボリュームを増やせばいいのです。
読書は読み終わってしまったらそこでおしまいでもいいですが、次に何を読むかは準備しておいたほうがいいかもしれません。
テレビや動画の場合は次のコマに食い込んでしまうこともあるかもしれませんが、次のコマでやることの成果があればまあ良しとできます。
ポイントの2つ目は振り返りをすることです。
その日の時間割がどのくらいできたかをお母さんが一緒にチェックするのです。
このときも成果でチェックするのがわかりやすくていいですね。そしてできていない場合ですが、大事なのはそれを責めることではなくどこで取り戻すかを考えることです。やらせることより反省の猶予を与えることが大事です。
例えば、ついつい動画を観ていて計算ドリルをやっていなかったとします。そのドリルは明日か明後日の動画の時間に振り替えればいいのです。あるいは次の算数の時間で2回分できるかどうか検討してみるのもよいでしょう。なので時間割りも書き換え可能な形にするか、カード式にするなどの工夫をするとよいです。
お勉強で何を学んだかや本の感想、どんなYouTubeが面白いなどもなるべく毎日聞いてあげたいですね。でも忙しいようなら時間割りの振り返りだけで、土日の時間があるときでも大丈夫です。
最後に注意点。
どの対応にも言えるのですが、勝手に親が決めてしまうのではなく同意の上で本人が納得するようならやってみましょう。どんなに効果的な方法も、合っていなければ逆効果ですからね。
最後までお読み下さりありがとうございました。
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