2019/07/11 翻訳 - T1 Faker

翻訳第3弾です。2019/06/29に投稿されたFaker選手へのインタビュー記事から、いくつか気になったものを翻訳したものを投下していくものです。元の記事と英訳された有志の方のreddit記事は↓から。以下敬称略。

元の記事には"プロゲーマーになることはソウル大学医学部に受かるより難しい"という題。

Fakerの写真の下には
”食べたいものも、買いたいものも、着たいものもなかった。一日中ゲームばかりしたい一人の少年が世界最高のプロゲーマーになった。
Faker(Lee Sang Hyuk)は"運がよかった"と謙虚に話した。
落ち着いた姿で一般的な非難も上がらない彼は、「若い人たちが私を見ていることもあり、正しい姿を見せようと努めている」と述べた。
あこがれの存在が負うべき責任を知った。”
と書かれている。


Fakerには数多のニックネームがあり、そのひとつに”ホワイトティーコレクター”がある。アップル創業者のスティーブ・ジョブズが黒のタートルネックしか着ないように、Fakerはこの日も白いTシャツを着ていた。

Q:どうしていつも白いTシャツを着ているんですか?
-着る服には気を使わないですが、もし柄や色のある服だとゲーミングハウスでの共同生活で困惑してしまいます。最初は何気なく着ていましたが、だいたいの白のTシャツは私のと認識されてから探しやすくなったので、白のTシャツを着続けています。

Q:あなたには髪も染めてなく刺青もなく、模範生というイメージがあります。
-たくさんのファンがこのFakerのイメージを好いてくれています。多くの若い人たちが見ていることもあり、穏やかで礼儀正しくなければいけないと考えてます。もし私が良くない行動をしたら、彼らは影響を受けるかもしれません。自らに”謙虚で、正直で、親切で、少しでも悪態をつかない”というルールをかしています。

Q:高校2年生のときにプロとしての提案を受けましたが、当時はどう感じましたか?
-ついに来たかと思いました。当時の私はRankでトップの成績でしたので、予期していました。

Q:ゲームの才能があると思ったきっかけは?
-あまり努力することなくRankで1位をとれたので、プロゲーマーになるのがふさわしいと思いました。性格もあいまって、簡単に興奮せずに落ち着いていられます。どのようにメンタルを維持するのか、とよく聞かれますが、生まれてからずっとこうでした。最近した性格診断でも、ロボットのような性格だと診断されました。

Q:将来もしあなたの子供がプロゲーマーになりたいといったら?
-自由にさせると思いますし、ゲームについての助言もすると思います。
しかし、子供が私と同じような性格でないなら、プロゲーマーになるのは難しいと思います。休日は年に30日ほどで他のスポーツより成功することも難しい。ソウル大学医学部に入るより競争が激しいです。多忙な大会日程は学業と並行することは不可能です。ゲームが本当に上手く、適切な性格が必要になります。もしそれらがないのであれば、できることの幅を広げるためにも、プロゲーマーではなく、学業をお勧めします。

Q:プロとして7年目になります。一緒に活動していたプロの多くは引退をしました。
-まだ引退については考えていません。さらに熱心に練習しないといけないと考えています。引退後にはたくさんの可能性があります。私は教えるのには向いていませんが、何事も経験だと思うので、そのとき自分が一番やりたいことをすると思います。

Q:WHO(世界保健機関)はゲーム中毒を病気として分類しました。
-ゲームにはある種の中毒性があると思います。

Q:多くの親世代の人はこれに共感しています。
-子供がゲームばかりしていると親が心配するのは当然だと思います。なので子と親の間で、どの程度の時間をゲームに使うか話し合うのが良いと思います。子供が本当にゲームが好きならば、親は少なくともその理由を知ろうとするべきです。さらに言えばゲームも遊びの文化の一つと理解するべきだと思います。ゲームもある種の学びです。どのようにすれば勝利できるか、その過程で身になるものもあると思います。無理やりに勉強させるよりは良いと思います。

Q:ほとんどの生活の時間をゲームに費やしました。
-私はこれまで非常に幸運でした。私が小さいときはゲームさえできれば、他のことは求めませんでした。しかしプロゲーマーになってから、私は常により良い自分になるにはどうすればよいか考えるようになりました。世界でトップの座についてから、私はたくさんの批判を受けました。しかし正直なところ、自分の長所と短所を一番よく知っているのは自分です。だから、ここ2~3年前からインターネット上のコメントは読んでいません。他人の評価に影響されたり、感情的に動揺したりしてはいけません。あなたがあなたの評価において最も正確であると思います。誰かがあなたに答えをくれるわけではありません。

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