ポンピドゥー・センター傑作展 開催記念 「場所をつくる」建築家 田根剛の仕事 ~競技場、美術館、展覧会、舞台まで

6/11から東京都美術館で開催される「ポンピドゥーセンター傑作展」の会場構成のため帰国中の建築家田根剛さんのお話を聞いてきた。
http://www.aoyamabc.jp/culture/pompi/

これまで手掛けたものの紹介から、プロジェクトを進めていく上で大切にしていること、現在拠点としているパリでのこと、アートのこと、影響を受けた建築家等々、面白いお話がいっぱい聞けた!

田根さん達の事務所は「場所の記憶」を大切にしていて、そこから「空間と時間」を考えていくそう。
田根さんが基礎トレーニングと呼んでいた土地の記憶のリサーチから様々なアイディアが生まれて、柔軟な発想で次々に面白いものが生まれていく様子が知れて、頭の中を見せてくれたみたいですごく楽しかった✨

エストニアの博物館は途中、政治家のゴリ押しで違う案に変わりそうだったとか、リーマンショックで何年かプロジェクトが止まっていたこととか教えてくれた。完成までに10年かかったみたい。10/1オープンだって。

新国立競技場、古墳スタジアムだったらどうなってたろうな。頂上まで続く階段から森を見渡せたら素敵だっただろなぁ。。

ポンピドゥーセンター傑作展のお話もワクワクした!
72人の作家を72点の作品で見せる展示だそうで「作家の人間味の深さを伝えたい」という趣旨から、作家を作品と同じくらい見せるために、顔と言葉も作品と一緒に展示することにしたらしい。
1階の斜めの壁はポンピドゥーセンターのエスカレーターのイメージ。1人1人のページをめくっていくようなイメージから2階は本の見開き。3階は円型の空間。階ごとに壁の色を変えて赤、青、白のトリコロールになってるそう。観に行くの楽しみ♪( ´▽`)
http://www.pompi.jp/

日本の設計事務所については、みんな情熱と信念を持って建築に携わってる人が多くて素晴らしいと思う。けど、働き過ぎはよくない。生活が大事。人、自然、文化、歴史に触れてこそ、よりクリエイティブな仕事ができると言ってた。
建設業界については、役割や能力が浸透してない、1つの産業になってる構造(経済のシステム)がかなりまずいのでは、と危惧してた。
お話終わった後このことで個別に質問させてもらったんだけど、もっと街にアートが溢れる環境だったらいいのに、という私の考えを田根さんも賛同してくれて嬉しかった♪

誠実で落ち着いているけどユーモアやお茶目で可愛らしいところもある素敵な方✨
田根さんの建築物や展示が好きでお話聞きに行ったけど、人柄を知ってもっとファンになったー\(^o^)/
#アート #ART #田根剛

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