ひとり親が起業してみてわかったこと


専業主婦を9年したのちに、離婚。自閉症児2人のひとり親となった私は、これと言ったキャリアもないままに大黒柱となりました。

離婚後の私は、パートタイム勤務を経て2回ほど起業しています。そんな私が、起業して気がついたことがちらほら。

今日は、私が起業して気がついたいくつかの事情のお話しです。

キャリアを辿る

専業主婦が離婚。ひとり親で障害児2人での暮らしは、人生の一大事でした。

母であるため、一家の主人であるためには、『何よりも大切にしたくて、時間とお金を割きたいもの』を犠牲にしなければならなりません。

しかも、ひとつでなく複数。
そして、一度でなく継続的に。

例えば、子どもとの時間や自身の休息時間。そうした『自分にとって何より貴重なもの』を多く手放してしまいました。つらかったし、今も尚です。

そう言ってしまうと、悲観さばかりが漂いますが悪いことばかりではありません。

離婚を通して『働き方』『生き方』の新たな道筋が開通したようにも感じたんですよね。

離婚後のキャリア

離婚後の私は、パートタイム勤務を経てライターや広報として在宅起業。そして数年後、ふとした思いつきで、飲食小売事業の立ち上げをしました。

そんな中年・ひとり親の私が、起業を通して理解したことが3つ。

・起業に正解はない
・繋がりがこれからを左右する
・人との出会いが人生を充実させる

起業に正解はない

まず、起業に正解はないということ。

起業して何度も多くの方に助言をいただきました。アドバイスによって、その通りにいき舌鼓を打つこともあれば、正直全く役に立たなかったこともある。

会社員と違って、仕事上の失敗が事業衰退と直結しがちな経営商売なので、よくも悪くも全部の責任は自分で拭う必要がある。

失敗を誰のせいにもできないからこそ、選んだ選択を正解にしていく作業が必要でした。これが身がすり減る作業なんだな...

繋がりがこれからを左右する

事業って、つくづく繋がりが重要だなって思います。

イノベーションを起こせる人やインフルエンス性のある人、看板で飯食っていける人はいいですよ。そうでない一般ピーポーはつながりで飯食わせてもらってます。

印象深いのは、とあるつながりからの人脈連鎖。応援してくれている人がが仕事を持ってきてくれたり、誰かを紹介してくれたり。

そういうのは本当に頭が上がりませんし、胸熱で涙させてもらってばかりでした。

人との出会いが人生を充実させる

私が始めた事業2つは、これまでのキャリアと全く異なる未経験の分野でした。職種の異なる起業というと、驚く方も多いですがその通りで、自分でもびっくりすることの連続でした。

ゼロからのスタートなので多くの業界知識やスキルが求められる。そんな中で、ピンチのシーンは数え切れません。

そうした『どん底経験』と『誰かの救いの手』の掛け合わせが、私を豊かにした。それは経済的な面の話だけでなく、多くは心持ちの話し。

そうした、人々の助けこそが、今でも人生を充実させるキッカケになる気がしてなりません。

何が言いたいのか...

子育て中の大人が、働くって大変ですよ。ジェンダーフリーになってきたとはいえ、性別に対するバイアスの多い日本。女って性別なだけでまだまだ不利。

でもね、苦労を経て、いつか大きな旗を掲げたい。そういう余裕ができたら、今度は育て働く人たちの応援する側になっていきたい。ビッグマウスに聞こえますが、そういう野心が私にはあるんです。

そしていつか、応援した人の成長を自分の喜びのように感じたい。また、支えてくれたすべての人に恩を返したい。要は、自分も含めて笑う人が増えたら嬉しいんです。

今の社会で主婦が働くとは

働くっていうと、対価としての賃金にばかり目が向きがち。もちろんお金は大事。

でも、仕事の場が学びや自己研鑽・自己実現を感じていく欠かせないものだってことを、忘れないようにしたいです。

今現在、育児と家事、起業でへとへとの私の話が、誰かのエールになれば嬉しい。

今日はここまで!

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