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汚部屋を長期スパンでステップアップしながら片付ける話

こんにちは。局地的収集癖と申します。
前回自己紹介代わりに汚部屋を片付けたお話をしたのですが、今回はもっと片付けについて詳しく書いていきたいと思います。

まずは私の(かつての)汚部屋事情について

・物心ついた頃から汚部屋
・自室の広さは六畳
・収納の数や大きさが圧倒的に足りない
・物だけやたらと多い
・片付けをしてもすぐに元に戻る

写真を撮っていなかったのが今となっては残念ですが、とにかく酷かった、とだけわかってもらえれば大丈夫です。

そこからどうやって部屋を綺麗(当社比)にしたのか書いていきたいと思います。

汚部屋は急には綺麗にならない

長年の積み重ねで汚くなった部屋が果たして一日を費やした程度で綺麗になるでしょうか?

そう、なりません。業者さんを雇いでもしない限り個人では到底無理な話だと思います。
業者さんが職業として成り立っている意味を考えれば一目瞭然というもの。

さてここで言っておきたいことは
一日で一気に片付けようとしてはいけない。これだけです。

ではどうしたら持続的、継続的に部屋を片付けることが出来るでしょうか。
必要なのは段階です。

まずは物を捨てる習慣をつける

いきなり物を捨てろとか整理整頓をしろと言われて出来るものなら既にやっている。出来ていないから汚部屋。まずは自分は片付けが出来ないという現実を受け入れます。

部屋が片付かない人の中には

・物を捨てることへの罪悪感
・もしかしたら今後使うかも?という躊躇
・片付けに時間をかけるのが面倒
・片付けない方が物の位置を把握出来る
・部屋を綺麗にしようとは思ってもやり方がわからない
・すぐに元に戻るのでやる気が起きない
・散らかっていた方が落ち着く

など、理由があるんだよ…という方もおられるかと思います。
(そもそも部屋を片す気がないという人はこの記事を開こうとも思わない。そう判断した上で話を進めます。)

▼一週間に一つだけ何かを捨ててみる

最初はこれだけで大丈夫です。ペラ紙一枚でも構いません。そして捨てたという判定は、広げたゴミ袋に突っ込む。ここまでで良いです。

必要なのは可燃ゴミのゴミ袋、そして不燃ゴミのゴミ袋です。広げて置いておき、ゴミと判断したものを入れていきます。
ちなみにこれは段ボールなどの中で広げておくと倒れないのオススメです。あれば是非。

最も重要なのは納得すること

必要だと内心思っているのに無理に捨てようとするのは非常にストレスがかかります。苦痛と共に時間をかけるのでは長続きなどしません。

もう必要ないな、使わないな。
確実にそう思える物から手をつけましょう。

ここでは
部屋を片付けるのに最低でも三周かけるつもりでやる

という意識が大事です。

もちろん一つだけでなくこれももう良いか、と思えば進められるところまで進めて大丈夫です。
目標を最低限にしておくと、「出来なかった」という意識が生まれにくくなります。

・苦痛になったらすぐにやめる
・ほんの少しだけのつもりで手をつける
・出来たことだけ数える

私の場合は片付けたい場所(机の上や引き出しの中など)をリストアップし、達成したらペンで横線を引いていました。達成したという実績が目に見えるのと、終わった後でついでにあの部分もやっておけば良かった、という「損をした」感が減ります。

部屋をざっくり区分けする

物を捨てることに慣れてきたら、今度は部屋の整理も始めます。
タンスやベッド、本棚など家具の上にも物が散らかっているのが汚部屋というもの。

わかりやすくエリア分けし、今日はここだけと決めてから進めます。

私の場合はまず机の前にものが多く置かれていたのでそこを列で区画分けし、一列ずつ毎週手をつけました。

たとえば引き出しの一つを開き、中身を全て一箇所に広げます。
次にそれを要る、いらない、迷う(保留)で分けます。この作業では直感に頼り、時間をかけません。

手に取って五秒から十秒で決めるなど、仕分けの目安を作ります。
とはいえ一々秒数を数えながら手を動かすのは大変なので、おすすめは好きな曲を流しながら歌詞やテンポに合わせて仕分けていくことです。
アップテンポのものだとテキパキ動きやすくなります。

最初に部屋の整理を最低三周と決めていたので、一度でこの仕分けに時間をかけなくて良いのです。
また、その時々によって価値観は変わるものです

「これ以上は何も減らせない」と思って作業を終えても、時間を置いてみると意外な程に不用品が出てくるという経験は何度もありました。
一回で決めないと、と気負うのはよくありません。

セーフティーゾーンを作る

早い話が「ここは散らかっていても良い」という場所を一ヶ所、畳一畳分くらい設けておきます。
思いの外時間がかかって終わらなかった、といった場合に一時的に物を置いておける場所を作っておきましょう。

私の場合は仕分け途中のものを箱や袋の中に突っ込んで部屋の隅に置いておきました。
暇な時にちょっと覗いて整理します。これを区画分けしたゾーンごとに繰り返していくのです。

ここでのポイントは手に取ったものは必ず仕分けること、保留も仕分けの一つということです。

迷うのは悪いことではありません。保留という決断もまた仕分けの一つ。保留にした中にこんなものがあった、と記憶しておけば、じっくりと考えて後で結論を出すことが出来ます。

片付けのゾーンをランクで分ける

明らかに時間がかかるゾーンをボス、そこそこ時間が取られそうな場所は中ボス、言葉は悪いですが簡単に終わる場所は雑魚など自分でわかりやすい難易度で呼んでいました。

もちろん一番手がかかる箇所の名称はラスボスですが、ラストに残しておかなかったのでややこしかったです。ここはさじ加減で。臨機応変に。自分で難易度を把握出来れば良いのです。

要は難易度ごとにかかる時間が変わります

一日をかけて挑まなければならないであろう場所、数分でちゃっちゃと終わるであろう場所、区画さえ分けてしまえば部屋の片付け難易度は様々です。

一日片付けに確保したけどなんかやる気起きないなぁなんてときは雑魚だけ倒しても良いのです。

…しかしこの部屋に簡単に倒せるゾーンなんて存在しない、なんて人も居るでしょう。

高難易度を攻略するのに短時間で、というのはどう考えても無理なので、地道に相手の体力ゲージを削っていくイメージで手をつけても良いです。
最終的に勝てば良いのです。

段階を分けて今日はここまで、の繰り返しで行くのが良いでしょう。ヒットアンドアウェイ。

右から左へ、だけはやめる

あるべき物を然るべき位置へという以外は本当に意味がないです。
また、保留にしたものと必要と判断したものが混ざってしまうのもよくありません。

必要と決めたものだけを置く場所があっても良いかもしれませんね。

スマホで部屋の中を見渡してみる

部屋が綺麗、汚いを判断する上で必要なのは客観性です。
日々を暮らしている部屋は毎日微妙な変化などあるでしょうが、自分では客観的に見ることは難しいでしょう。

しかしこれを覆す方法があります。スマホのカメラ越しに室内を見回すだけで良いのです。

写真を撮ったり保存したりする必要はありませんが、Before Afterで後々見返したい、進捗状況を見比べたいなどあれば撮っておくのをオススメします。

もしカメラ越しに見ても問題を感じなければ好きな人が部屋に来たときどこか座れる場所あるかな、など色々とイメージを膨らませます。


最終的にスマホ越しの画面を見てうわ汚っと思うことがなくなれば、晴れて汚部屋から脱せたことになります。

最後に

汚部屋で暮らしている状態から脱しようというのは中々強いモチベーションが必要になります。

片付けても片付けても中々見た目が変わらない部屋に嫌気が差すこともありました。
けれど終わった瞬間、確かな達成感が得られることは間違いありません。

物に囲まれることでかつては安心感を得ていた面もありましたが、手放したところで何かマイナスの変化が起きることもなかったです。
それどころか部屋の片付けが進むにつれ、自己肯定感が上がったような気さえします。


特にこれといって大切ではない物に埋もれて追いやられて、大して広くない部屋なのにほぼ不要な物のために家賃を払ってる状態なんだな、と今回気付けました。

あくまでこの記事は私が汚部屋から脱した方法であって万人に向くものではないのですが、何か一つでも得られるものがあればと思います。
ここまで読んでくださりありがとうございました。

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