The 1st of 7Days Book Cover Challenge.

バトンをいただいたので、7days book cover challenge開始。

本来のルールであれば一冊ごとに次の方を指名するのですが、まあそれぞれご事情もあるので、受けてくださった方のみ指名させていただき、その方々からのバトン義務はなしとさせていただきます。

あくまで、新型コロナ感染症に対する文化的、前向きな生活への個人の意志表示であると考えております。
また、この活動によって、漫画や絵本を含めて年間300冊程度の読書をしているはずが、幼少から青年期に読んだ本の方が今も文章が鮮やかに脳裏に蘇る作品、現在の私の人格形成に影響したと思われる作品はなにか、ということも振り返ることができ、数ではなく、深い読書をこなせていなかった現況を反省し、改めて読書について考えることができました。

『詩人からの伝言』
田村隆一　語り
長薗安浩　文

本来のルールでは本に対する解説は不要、あくまで表紙のみですが、敢えて書かせていただきます。

アガサ・クリスティー作品の名訳としても知られる詩人・田村隆一さんが雑誌ダ・ヴィンチに連載していたエッセイです。

私はちょうど二十歳になったくらいで、毎回、この連載を楽しみにし、田村さんの「粋で洒脱」を具現化したような言葉の数々に魅了されました。

単行本と文庫本ありますが、表紙は単行本がよく、内容は文庫本の方が山崎努さんの解説もあり、田村さんの詩も多く掲載されているため、より深く田村隆一さんの「伝言」が伝わってくるところもあり、充実していると言えます。

私は田村隆一さんがここに書かれたあるお話を読んでから、「平和」という言葉の重みを知り、それがどんなに重く、恐ろしく、責任もって口にすべきことであるのか考えるようになり、今も答えが出せず、度々思い返しては考える、を繰り返しています。

バトンは渡せないくらい、この本は私にとって重要で、もし渡すとすれば、それはいつか、かつての私と同じ年齢になった日の息子しかないないと思っています。

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