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堂島の本おや、無事フィナーレですっ☆★☆

 そんなこんなで、昨日12月12日で、堂島の「本は人生のおやつです!!」無事フィナーレを迎えましたっ☆★☆ てか、なぜこんな引っ越しのギリギリまで店を開けても大丈夫だと、1ヶ月前の私は思ったのだろうか。。。ミステリー。ちなみに家の引っ越しは3日後です☆(おおお)

 1ヶ月ほど前に移転が決まってから昨日の閉店に至るまで、店の定休日は朝来に行ってリノベーション工事、その他の日は店を開け、家に帰ったあとで引っ越しの荷造り!というなんともハードな毎日を送っていたのですが、閉店前の最後の1週間はありがたいことにいつも以上にお客さまがお越しくださり、なんだかもう毎日お祭り騒ぎ(気持ちの話)な感じで気づけば最終日を迎えていました。

 しかしあれです! 2010年に大阪市北区の中崎町にオープンしてから11年。2012年には堂島に移転したものの、それもやっぱり大阪市北区だったので、私が知っている本屋環境っていうのは、「大阪市北区」という場所によくよく限定されているのです。よく「本屋は立地が全て!」と言いますが、それは薄利多売な商品である書籍(新刊の話)をいかに多く売れる場所であるかを経営者が見極めているかどうかに店の存続がかかっているということで、そして「大阪市北区」は昼間の人口的なことを言えば関西全域でも相当多めなところ。人口多めな一方、もちろん本屋もたくさんあって然りなため、本おやの周辺にも本屋はたくさんあったわけで、しかもなんでも揃うなる大型店舗も林立する中、一体どこに店舗を構え、どういう品揃えでいけば生き残れるのか……。みたいなことを考えていたかと言えば、考えていたようでほぼほぼ考えていなかった! なぜならば、私が仕入れていた新刊の多くが「売りたい本」もしくは「売る理由がある本」だったからで、もちろん、話題の本は避ける!(すでに他の店に山と積んであるから)というマイルールはあっても、こと細かに他の本屋さんの商品チェックなどをしたことも特にありませんでした。しかし、私がぼんやりしていても「この本面白かったのに他の本屋に置いてないで」とか「この本と一緒にこれも置いたらええんちゃう?」とか、たくさんの情報をくださったり実際本をお売りくださったり(堂島の本おやの棚構成の、割と多くが古本だった。売れ構成としては、新刊と古本が半々)で、そのあたりの部分がきっと「他店と違う品揃い」の礎を作ってくれていたわけで、そんなことで、割と最初の段階で「ビジネス街のオフィスビル2階の店舗は、薄利多売な本屋には向いてねー!」と気づきながらも「魯迅の愛した内山書店」さんを堂島の店での最終目標に、のらりくらりと11年! 特にこの1、2年は堂島でどんどん飲食店が潰れていくなかでもなんとか店が続いてこれたのだと思います。

 これまで堂島で店を続けて来れたのは、ひとえにお客さまのおかげです。ありがとうございました!!! 色々ありましたが、最初に中崎町、そして次に堂島で店を構えたことは、「私の本屋人生において、素晴らしい選択だった!」と言い切れます。これまでの11年間を糧に、朝来でも本屋を続けていきたいです。

 そんなことで、朝来に行っても基本的なスタンスは「売りたい本」と「売る理由がある本」という仕入れ方なのと、今の店にしたところで情報をくださったり本をお売りくださるうちの、半数と言っては言い過ぎかもですが、3分の1は東京を中心とした他地域のお客さまなので、「大阪市北区」でも「兵庫県朝来市」でも、別段店の雰囲気は変わらないかなー?と思いながらも、残る部分は朝来で一体どのようなお客さまがお越しくださるのかなので、実際のところは行って始めてみなければわからないことで、今度は一体どんな店になるんだろう!と非常に楽しみなのでありました☆★☆

 とりあえず、ギャラリーとかイベントとかもしたいねーん! あとはブローチがやたら好きなので、雑貨部門の「ブローチ・コレクション」をさらに充実していきたい所存です☆

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