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贈りものにまつわるあれこれ

日刊かきあつめの今回のテーマは『お土産』。
お土産について自分の記憶を辿ってみたところ、わたしはお土産に限らず、日頃気軽な気持ちで誰かにものを贈るという行為が苦手だと気がついた。
さらに記憶をたどると、誕生日など記念のプレゼントを選ぶことも苦戦してきた記憶がある。誰かにものをプレゼントすることはやぶさかではないので、「選ぶこと」が苦手のようだ。

原因はおそらく「深く考えすぎ」に集約されると思うが、
いったい何を贈れば喜んでもらえるだろうか…ということを考えすぎて、最後は斜め上なものを選んだりしてしまう(昔、某夢の国が大好きな人とおつきあいしていたときに、『デ●ズニーの闇』とかなんとかいう本をプレゼントして困惑させたこともある)のでとにかく苦手意識が強い。

会社員時代にも、職場へ旅行先からお土産を買うときに頭を悩ませていたものだ。
今は会社を辞めたフリーランスなので、長期休暇あけに特定の誰かにお土産を買わなければならないということもないが、元々お土産を渡すこと自体は好きなので、ちょっとさみしさもある。

そんな折、わたしの実家に観光がてら東京住まいの友人が2人遊びに来た。時間にして2日間という短い滞在の中、それなりに地元の中心街とその付近の名所は回れたようで、満足そうに帰っていったのが記憶に新しい。

この友人2人のお土産へのスタンスが、正反対で非常に興味深かった。

1人は、ごく少数の友だちにだけ買って帰るというお土産『消極派』。
もう1人は、家族と職場の人、これから会う予定がある人、友だちなどに向けて大量購入しているお土産『積極派』。

帰り際の空港で、消極派の友人がお土産選びを10分程度で終わらせたのに対して、積極派の友人は1時間以上の時間を費やしていた。その真剣な様子は、大家族の母がスーパーで買い物に悩む姿を彷彿とさせ、消極派の友人とわたしは関心と安心感を感じながら、すこし離れた場所から彼女をみていたのだった。

消極派の友人とわたしはお土産に対してのスタンスは同じだが、その根底にある気持ちはちがう。わたしは考えすぎて自爆しているが、彼女は単純に「べつにいいかな」というある種のドライさを持ち合わせている。わたしもにもそのクールさが彼女の10%もあれば、彼氏に夢の国の暴露本をプレゼントすることもなかったかもしれない。

そんなお土産への消極的な気持ちをこじらせたわたしは、積極的な友人を羨ましくも感じていた。それはお土産選びをしている姿が、なんだかとても楽しそうに見えたからだ。

たぶんこれからもわたしはお土産、もといプレゼント選びに苦悩していくだろうが、ふたりの友人のスタンスを思い出しながら、自分も相手も嬉しい贈りもの選びができるといいなと感じた。

そんな風に思えるのも、自分がお土産を選ばない立場で、2人の友人のお土産事情をみることで冷静でいられたからだろう。

友の力を借り、このまま拗らせお土産女子の汚名を返上できないかと思う次第だ。

編集:アカ ヨシロウ

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ホン サチ

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