見出し画像

タクヤ(2005年07月19日)

2005年07月19日 記

 タクヤと言えば、キムタクなどではなく、やっぱり藤岡琢也なわけである。フジタクなどと思わず縮めてしまいそうになるが、ここはぐっとこらえてフックンと呼ぼう。そう決めた。たまたま今日のお昼に「サッポロ一番 塩ラーメン」を食べたから思いついただけなのであるが。いやそれよりも最近、携帯のCMで見かけてちょっとびっくりしてしまったんである。たいへん失礼な話で申し訳ないのであるが、自分的にはすっかり「過去の人」だったもので。とうの昔に引退されたとばかり思い込んでいた。それが小林桂樹なんかとツーショットを決めてたりして、なんのなんの、いまだ現役ではないか。「渡鬼」にもまだご出演されているのだろうか? 一度も見たことないし、これからも見ないと思うけど、いちおうご確認まで。

 それはともかく、この携帯のCMでのご両人は、ちっとも老人ぽくない。なんというか「老人を演じている」というふうにしか僕には見えない。それは多少の違いこそあれ、両者の立ち位置みたいなものが、この30年、ほとんど変化していないからではないだろうか。僕にとって小林桂樹とは、永遠に『日本沈没』の田所博士であるし、フックンは「サッポロ一番」の人である。いずれもその時点で「老人」役だったわけで(田所博士は微妙だが。意外に若い設定だったのだろうか?)、いわば30年余りのキャリアがあるわけである。「老人」役の。これはちょっとすごい。

 だから件のCMを見ていても、おそらく企業側が考える「機械音痴のお年寄りが一生懸命携帯を使えるようにがんばっている」というほのぼのとしたイメージがまったく伝わってこない。なんというか、この二人は携帯を使った新しいビジネスとか始めちゃうんじゃないかと思う。「2005年、二人の男が新たな携帯ビジネスに乗り出した。ターゲットはずばり高齢者。彼らのための出会い系サイトを作ろうと考えたのだ。さっそく渡米した二人の前に立ちはだかる多くの苦難。英語もわからず、地理もわからず、携帯の使い方も知らない男たちは、いかにして会員数1000万人を超える超巨大サイトを作り上げたのか?」――BGMは、もちろん中島みゆきの『地上の星』でよろしく。

2024年03月27日 付記

 自分で書いておきながら、藤岡琢也と小林桂樹の二人が出演していた携帯のCMって、まったく記憶がない。というか、2005年の時点でお二人ともお元気だったのか。そのことに驚愕している。ネットで調べてみたら、ツーカーのCMだったらしい。動画は見つけられなかった。残念。ちなみに、藤岡琢也は2006年没。小林桂樹は2010年没。合掌。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?