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12月第3週 今週の「本の話」 ベスト3!

3位★構想20年以上、伊岡瞬の集大成! 「慈悲も正義もないこの世界」で、人はどのように生きるのか?

 ベストセラー『代償』をはじめ、『悪寒』『本性』など読者の心を深くえぐる作品を発表し続ける伊岡瞬さん。文春文庫では『祈り』(単行本『ひとりぼっちのあいつ』を改題)、『赤い砂』(書き下ろし文庫)に続く3冊目となる、最新書き下ろし文庫『白い闇の獣(けもの)』がこのほど発売されました。“慈悲なき世界”に生きることの意味を問う、伊岡さんの集大成といえる作品です。

 こちらの作品について、伊岡さんに伺いました。


2位★映画公開記念ノベライズ版『ラーゲリより愛を込めて』の冒頭を公開

 絶望の状況において、収容所のひとすじの希望の光でありつづけた山本幡男を二宮和也さんが、夫の帰国を心から信じ11年間待ちつづけた妻モジミを北川景子さんが演じる、映画『ラーゲリより愛を込めて』が12月9日に公開されました。

 これを記念して、驚きと感動で心が震わされる究極の愛の実話、ノベライズ版『ラーゲリより愛を込めて』の立ち読みを公開します。


1位★映画『ラーゲリより愛を込めて』原作者・辺見じゅん。父であり角川書店創業者・源義との「死後の親子」関係とは!?

 2位でご紹介した映画『ラーゲリより愛を込めて』の原作者・辺見じゅんさんは、『収容所(ラーゲリ)からの遺書』『男たちの大和』など、戦争の時代を描いた優れたノンフィクションを数多く発表されました。

 しかし、彼女が作家業をスタートさせようとした時、父・源義氏はあまり良い顔はしなかったと言います。その知られざる理由を、辺見さんの弟である、角川春樹氏・歴彦氏の兄弟が明かしてくれました。

 女性の物書きとその父との関係に焦点を当てた、梯久美子さんのノンフィクション『この父ありて 娘たちの歳月』より一部抜粋して紹介します。


●今週のポッドキャスト

【5分で聴く♪文春新書】『アントニオ猪木 闘魂の遺伝子』(門馬忠雄・著)

2022年10月1日、この世を去った不世出のスーパースター、アントニオ猪木。12月の文春新書の新刊『アントニオ猪木 闘魂の遺伝子』は、元東京スポーツ記者、テレビ解説者としても活躍したプロレス取材歴60年の門馬忠雄さんが、「昭和プロレスの語り部」として猪木、そして新日本プロレスを縦横無尽に綴った「鎮魂歌」です。本書の読みどころ、さらに登場する藤波辰爾や長州力らの秘蔵エピソードを担当編集者が解説します!


【オールの小部屋】川崎のカリスマ書店員さんが絶賛!木下昌輝さんが描く宇喜多&武蔵の凄み

第12回本屋が選ぶ時代小説大賞を受賞した、木下昌輝さんの『孤剣の涯て』。選考委員を務めた丸善ラゾーナ川崎店の市川淳一さんは、木下さんのデビュー作『宇喜多の捨て嫁』を日本一売ったカリスマ書店員です。木下作品のスタイリッシュな構成、ミステリー仕掛けの巧さ、そして実際の歴史との驚きのリンク……壮大な宇喜多家のサーガが捨て嫁から『宇喜多の楽土』
を経て、受賞作『孤剣の涯て』へと結実する過程、さらに本作の主人公、剣豪・宮本武蔵についても、独自の目線で熱血解説していただきました!


【著者朗読】🎤 誉田哲也さん単行本最新刊『妖の絆』「序章」を読む

文藝春秋12月の新刊、誉田哲也さんの『妖の絆』。誉田作品史上、“最強”のヒロイン・紅鈴の活躍を描く「妖」シリーズ。『妖の華』 『妖の掟』に続く、シリーズ第3弾にしてエピソード・ゼロです。そんな『妖の絆』から、「序章」を著者の誉田哲也さんに朗読いただきました。どうぞ、お楽しみください。


【5分で聴く♪文春新書】『メタバースと経済の未来』(井上智洋・著)

フェイスブックが社名を「メタ」に改めたように、いま熱い注目を集めるメタバース。近い未来に人類はメタバース内で生活するようになるかもしれません!
そのとき、社会はどう変わるのか? そして貨幣、雇用、身体の行方はーー資本主義を大きく変容させる「純粋デジタル経済圏」の誕生をも論じた文春新書『メタバースと経済の未来』(井上智洋・著)。負け続ける日本企業のラストチャンス=日本をメタバース先進国にするためにも必読の本書を、文春新書編集長の前島篤志と担当の鳥嶋が解説します。


【翻訳の部屋⑦】未来予測本の決定版!『AI 2041 人工知能が変える20年後の未来』

われわれはA Iに降伏するのか? それとも、AIでよき未来をつくるのか? 世界的ベストセラー中国SF『三体』の作者・ 劉慈欣氏も推薦——深層学習、未来予測、自然言語処理、AI教育、ディープフェイク、自動運転、VR/AR/MR、メタバース、量子コンピュータ、仮想通貨、ブロックチェーン、AI兵器、幸福感、消える職業・生まれる職業、ベーシックインカムなど、『AI 2041 人工知能が変える20年後の未来』には、すべての未来予測が一冊に網羅されています。
SF的ビジネス教養書として、ビジネスパーソンの生き残りに必携の本書の魅力を、翻訳者・中原尚哉さんが大いに語りました!


【本の螺旋階段⑥】有栖川有栖『捜査線上の夕映え』のエモさに悶絶! 驚愕! の巻(ネタバレなし)

急に寒くなり、ちょっとカゼ気味の秘密結社【本の螺旋階段】でしたが、有栖川有栖さん『捜査線上の夕映え』
(文藝春秋)のトークが始まるやいなや、ノンストップで語り続けて、ますますノドを痛めるのでありました……。いちおうネタバレなしでお届けします!



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