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小4の娘が主語を使うということ

小4の娘は知的な面で遅れがあり、小学校の支援学級に通っています。言葉の遅れが特に目立つのですが、先日は妻と娘と小1の息子の3人で出かけて、「そろそろ帰ってくるかな」と思っていたら娘が一人で帰ってきたので、

「あれ?ママは?」と聞いたら、

「ママは、○○くん(弟の名前)、むかえにいった」と、ゆっくりと小さな声で説明してくれました。

後で妻に聞いたら、帰途に脱走してあらぬ方向に走り去った息子を追いかけるため、娘を先に帰したとのことで、娘の説明は正しかったわけです。しかし、それより娘がちゃんと「ママは」と主語を入れて話したことの方が、わが家にとっては事件です。

毎日、小学校で書いている「きのうのこと」という短い作文にも、最近は文頭に「わたしは」と主語を書くようになってきました。

娘は話し言葉より書き言葉の方が得意ですが、その書き言葉ですらようやく最近主語を入れるようになったところを見ると、今まで「文に主語を入れる」という発想があまりなかったようです。

日本語にはそもそも主語というものはないという考えもあるようですが、少なくとも娘にとっては、「誰がそれを行なったのか」をわざわざ明確にすることは、かなり意識しないと難しいことのようです。


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